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2019.05.22

専門家が選ぶ10万円以下で名品といえる腕時計5選

お手頃かつプロも認める名モデルは、大人の腕元のバリエーションを増やすのに最適だ。機械式時計を愛用する本格派のお眼鏡にも適う、5本を厳選した。

CREDIT :

文/広田雅将(『クロノス日本版』編集長)、高木教雄(時計ジャーナリスト)、柴田 充(時計ジャーナリスト)、福田 豊(時計ジャーナリスト)、石井 洋(LEON、LEON.JP編集長)

機能派もデザイン重視派も。個性的な5モデルを厳選

大人なら、シーンに合わせてファッションを選ぶように、腕時計もTPOに併せて楽しみたいもの。普段は本格的な機械式時計をお使いの方も、休日にはラフなものや、スタイルのハズしに活躍するモデルを付けたいときだってあるはずだ。

そこで、腕元のバリエーションを増やせる腕時計を、専門家にアンダー10万円のモデルから厳選していただいた。気軽に買い足せる価格帯ながら、しっかり語りドコロがある−−そんな、腕時計を選ぶ楽しみを倍増させてくれる5本が揃った。

『クロノス日本版』編集長・広田雅将が選ぶのは

ユンハンス「マックス・ビル バイ ユンハンス」

端正なデザインで人気の高いマックス・ビル。時計好きが注目するのは機械式のモデルだが、実はクォーツもかなり魅力がある。元々針が細いため、力の弱いクォーツを載せても、機械式とデザインはまったく変わらないのだ。

しかも、クォーツに変えた結果、磁気帯びを気にせず普通に使えるし、軽いから取り回しはいっそう良くなった。マックス・ビル=機械式というイメージの強い人にこそ、使って欲しいモデルだ。
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「マックス・ビル バイ ユンハンス クォーツ」クォーツ、SSケース(38mm)、カーフストラップ、1気圧防水。8万9000円/ユンハンス(ユーロパッション)
コンパクトで軽いため、どんなシチュエーションでも使える。ただ線が細く、“IQの高い”デザインのため、ラフに崩した服装よりも、ドレスダウン程度が似合いそうだ。個人的にお勧めしたいのは、女性とのシェア。直径はやや大きいが、ラグが短いため、腕の細い女性でもまったく問題ない。
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時計ジャーナリスト・高木教雄が選ぶのは

タイメックス「MK1 アルミニウム クロノ」

敢えてチープ感を楽しむ──時計に限らず、ファッションにおいても、ハズシの小技だ。そんなテクニックに最適なのが「タイメックス」。しかし、チープ感を楽しむと言っても、ただ安ければいいというわけではもちろんない。

同ブランドはアメリカを代表する時計メーカーであり、米軍にも納品した実績を持つ。このモデルは、そんな米軍納入品をルーツとし、適度なミリタリー感をまとっていて、イマドキのファッショントレンドに合う。またケースはアルミニウム製なので、軽量で発色も鮮やか。クロノだからメカ的な楽しさもありと、語りどころが多く、単にチープなだけに終わらせない。
4つのカラバリが取り揃うこのクロノは、全色そろえたって7万円でお釣りがくる。大人買いすれば、ファッションやTPOに合わせて着け換えが楽しめる。オリーブのケースは、同じくミリタリーをルーツとするトレンチコートとも相性がいい。ネイビーはデニムに組み合わせれば、ブルーのワントーンコーデが出来上がる。またブラックならスーツにだって合わせやすい。
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時計ジャーナリスト・柴田 充が選ぶのは

ティソ「ヘリテージ バナナ 日本スペシャルモデル」

1916年に誕生したバナナウォッチの不変な魅力は、まずなんと言っても先進的なスタイル。さらに見た目が斬新なだけでなく、手首にフィットするエルゴノミクスデザインの先駆でもある。

それはウェアラブルである腕時計の必然であり、もしかしたら現代のスマートウォッチも将来は湾曲したディスプレイを備えたバナナ型になっているかも。そして100年もの歴史を持つ名作でありながら、アンダー10万円で手に入るという点でも稀有であり、それをもってしても“本物”といえるのではないか。
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「ティソ ヘリテージ バナナ 日本スペシャルモデル」クォーツ、SSケース(49×27mm)、レザーストラップ、3気圧防水。4万3000円/ティソ ※日本限定モデル
元々はロマノフ王朝の宮廷貴族から生まれた時計なので、ドレッシーなことはいうまでもなし。しかし、ミニマルなデザインはスマートウォッチ的でもあり、アスレジャーのようなアクティブなスタイルにもハマる。そんなドレスなハズしも楽しめる鷹揚さを備えるからこそ、時代を超越して愛されるのだろう。
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時計ジャーナリスト・福田 豊が選ぶのは

セイコー「プロスペックス SBDC071」

ここ数年、「セイコー」のダイバーズウォッチにリボンストラップを付けて使うのが、若者のあいだで大人気。これって、いい趣味だと思う。いうなれば、「オニツカタイガー」のスニーカーをお洒落に履きこなす感じで、ミラノやパリ、ロンドンなどでも一目置かれそう。そう、メイド・イン・ジャパンには、世界的にも評価される優れものがいっぱいあるのだ。

このダイバーズも、そういう目線で選んだもの。もちろん本格ダイバーズ仕様のため、実際にダイビングやサーフィン、ヨットなどのマリンスポーツで使用するのも格好いい。機械式で長く愛用できるのも、大満足必至なポイントだ。
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セイコー「プロスペックス SBDC071」自動巻き、SSケース(44mm)、シリコンバンド、200m防水。10万円/セイコー(セイコーウオッチお客様相談室)
赤×青のベゼルに合わせて、フレンチトリコロールのリボンストラップなどに交換すると、爽やかでお洒落。これからの季節ならば、白麻の半袖シャツに短パンなんてリゾートスタイルで着けこなせば、タフな中にラグジュアリーが香る。
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LEON.JP編集長・石井 洋が選ぶのは

スント「スント ナイン バロ チタニウム」

昨今のデジタルの進化により、腕時計はライフスタイルのサポートという側面も持つようになった。そうした第3の時計には、10万円アンダーの良質時計が多い。とりわけ「スント ナイン バロ チタニウム」はクオリティが高いと思う。

まずはそのデザイン。フラットフェイスは独特の際立ち感の証左であり、視認性の高さも物語る。また、チタンベゼルはタフなシーンでの使用を考慮したものでありつつ、仕上げの美しさも手伝って高級感を演出。ベルトのダイアモンドパターンは、腕元のフィット感を考えた策だ。このように、どこを切っても「デザイン=機能」という方程式が貫かれている。
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「スント ナイン バロ チタニウム」バッテリー充電式、ガラス繊維強化ポリアミド×TIケース(51.5mm)、シリコンストラップ、10気圧防水。8万9000円/スント(スント カスタマーサービス)
長時間の使用でもヘタらないロングバッテリー、専用アプリとの連携によるトレーニングや日々の活動ログ機能を備え、ランニングやトレッキングの際に最高にハマるのは言わずもがな。

一方ファッションの観点では、テック素材を用いたラグジュアリーなスポーツスタイル、通称ラグスポにぜひ合わせてほしい。例えば、黒いシャカシャカセットアップに、やんちゃムード漂うフラッシュイエローの派手Tを挟んで。カジュアルデートからジムやゴルフの行き帰りなどにも使える、買って損ナシのオーバースペック時計だろう。
※掲載商品はすべて税抜き価格です

■ お問い合わせ

スント カスタマーサービス 03-4520-9417
セイコーウオッチお客様相談室 0120-061-012
DKSHジャパン 03-5441-4515
ティソ 03-6254-7361
ユーロパッション 03-5295-0411

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