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2017.08.02

残席わずか!杉本文楽「女殺油地獄」東京公演で“殺しの美学”を堪能あれ

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国内外で人形浄瑠璃の公演を行い、好評を博している「杉本文楽」が、来る8月11〜13日の3日間、「女殺油地獄」の公演を開催します。
近松門左衛門原作のこの名作は、何と言っても“油まみれの凄惨な殺人”が見どころです。今回の公演は、殺しのシーンのある「下之巻 豊島屋」に特化し、杉本文学流の“殺しの美学”を臨場感あふれる舞台構成となっています。
演出の構成が非常にユニークで、人形浄瑠璃文楽に馴染みのある方も初めて観劇する方も一様に楽しめます。太夫、三味線、人形遣いが三業一体となり、ひとつの戯曲を創り上げるのが伝統的な演出ですが、この公演ではそれぞれの持ち味を分けて演出。

冒頭の「口上」で人形が主(あるじ)となって挨拶を行い、「序曲」で三味線の単独演奏へ、そして素浄瑠璃という太夫と三味線の語り芸でドラマを創り、最後に三業一体となった見事な人形浄瑠璃でセッションを締めくくります。
さらに注目すべきは、人形浄瑠璃文楽座・三味線の鶴澤清治(人間国宝)の新曲です。油まみれの地獄絵図で有名な「豊島屋」(現行曲では「豊島屋油店の段」)では、近松原文に対して新作曲で挑みます。
今ならまだ残席があるので、3連休の楽しみに足を運んでみてはいかがでしょうか。

 ●『女殺油地獄』とは

享保六年(1721)大坂竹本座初演。作者は近松門左衛門。油店河内屋の与兵衛は放蕩三昧、借金の返済に困り果てる。継父・徳兵衛と実母・お沢の心配を余所にして、与兵衛は豊島屋の女房お吉に返済の金を 無心するが断られ逆上、お吉を殺しに及ぶ。油店での殺人場面では、人形ならではの表現方法で油まみれの地獄の惨状を演出する。

●「杉本文楽」とは

古典〜 現代演劇の伝承・普及、古美術品等の保存や現代美術の振興発展への寄与を目的として、現代美術作家の杉本博司によって小田原文化財団が設立された。「杉本文楽」は、その小田原文化財団のプロデュースにより人形浄瑠璃の公演を行っている。2011
年 8 月に「杉本文楽 木偶坊 入情 曾根崎心中付り観音廻り」を初演、2013 年のマドリッド、ローマ、パリ公演も好評を博した。

■『杉本文楽 女殺油地獄』

開催日/2017年
8月11日(金・祝日)18時
8月12日(土)14時/18時
8月13日(日)13時/17時(上演時間は約90分)
場所/世田谷パブリックシアター(東京都世田谷区太子堂4-1-1)
原作/近松門左衛門『女殺油地獄 下之巻より』
構成/演出/美術:杉本博司
作曲/演出:鶴澤清治
振付/山村友五郎

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