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2017.09.08

糖尿病に脳梗塞に心臓疾患・・・諸悪の根元を絶ち切るもっとも簡単な方法とは

本当は恐ろしい歯周病。でも日頃のケアとメンテナンスで防げるんです

CREDIT :

文/牛丸 由紀子

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歯科医といえば、痛みや出血などの不快感が出て初めて行くもの? それ、かなりマズイです。
実は「世界で最も患者数が多い」とギネスブックにも認定されているのが歯周病。最初は痛みなどの自覚症状がないため、気づいたときにはすでに重症化していることも多く「沈黙の病気(サイレント・ディジーズ)」とも言われているとか。

厚生労働省の調査では、歯と歯茎の間“歯周ポケット”が歯周病と判断される4㎜以上の深さになっている人は、30代ではすでに30%を超え、40代はなんと半数近い約45%に!(参考文献:厚生労働省「平成28年歯科疾患実態調査」)
そうです、歯周病は決して他人事ではないのです。
 
そこで歯周病学の先進国・スウェーデンの歯周病治療を学んだエキスパート、東京国際クリニック/歯科院長・清水智幸先生に、歯周病についてとことん教えてもらいました

あなたも知らぬ間に歯周病予備軍?

「歯周病とは、プラーク(歯垢)に潜む歯周病菌によって、歯茎に炎症が起きる病気です。口の中にはさまざまな細菌が存在しますが、それら細菌の集合体“バイオフィルム”は、ヌメリのように歯の表面にこびりつき始めます。蓄積された細菌はプラーク(歯垢)となり、次第に悪さをする歯周病菌へと変化してしまうんです」(清水先生、以下同)
 
歯周病にはどんな症状が?
「歯周病の兆候として気づきやすいのは、出血です。これは出血している歯茎に炎症が起こっている証拠。その他にも口臭が強くなったり、口の中がネバつくようになったら、一度クリニックでチェックしてもらってください」
 
『口の中だけの話でしょ』なんて侮ってはいけません。何もせずに放っておけば、歯周病菌は唾液や血液によって各臓器へと運ばれ、糖尿病の悪化や脳梗塞や心臓疾患などさまざまな病気を引き起こす要因にもなることがわかっているのです。

ちなみに日本人が歯を失う原因の一位も、虫歯ではなく歯周病。(参考文献:平成17年公益財団法人8020推進財団調査)ちゃんとケアしなければ、ウン十年後に痛い目にあうかも!?
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歯周病になると他にもこんなリスクが!

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「とはいえ、歯を失ってしまうほどの重度歯周病の方は、患者さまの中でも人口の10%程度。適切なケアをすれば、歯周病は予防も治すことも可能なんです」

そう聞いて、ホッとしました。
それでは清水先生、どんなケアをすべきなのか、教えてください!

自分でできる最強の予防策は、適切なブラッシング

「自分でできるケアは、とにかくブラッシングです。歯周病は細菌感染から引き起こされる病気なので、歯に付着してしまった細菌を物理的に除去することが重要なんです。効率良く除去するためには、電動歯ブラシも良いと思いますね。ただし信頼できるメーカーのものをおすすめします」
 
目ウロコだったのが、洗口液の使い方。
「洗口液を使う場合は、必ずブラッシングの後に。例えば排水口のヌメリは水だけでは落ちないですが、ブラシでこすれば取れますよね。それと同じで、歯に付着するヌメリのようなバイオフィルムは、頑丈なバリアに守られているのでゆすぐだけでは取れないんです。ですからまずブラッシングで、バリアをしっかり破壊することが必要。洗口液はその後に使えば効果的です」
 
また歯と同時に、舌のブラッシングも忘れずに。舌用ブラシでも歯ブラシでも、軽くなぜるようにするだけで大丈夫だそう。
さらに気にしたいのが歯と歯の間。
「歯と歯の間は歯ブラシでは磨けません。デンタルフロスや歯間ブラシを使ってプラークを取り除きましょう。1日1回、忙しいビジネスマンなら時間のある夜がおすすめです」
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目安は3か月に一度。歯科医院で定期的なメンテナンスを

『ブラッシングなら問題なし! 毎食後やっているから大丈夫!』と言いたいところですが、残念ながらどんなに上手な人でも磨き残しは必ずあるそう。そこで頼りにしたいのが、歯科医院です。
 
「歯ブラシだけだと、プラークが60%ぐらい残っていることもあるんです。まずは正しいブラッシングの仕方を歯医者さんで教えてもらいましょう。とはいえ100%除去する必要はないんです。それは理論的にも無理な話ですからね。例えば30%ぐらいなら残っていても大丈夫」
確かに口の中には悪さをしない常在菌もたくさんいるわけで。必死でブラッシングするというよりも“毎日正しいブラッシングをする”これが大事なわけですね。
 
「実は口の中の細菌は、約90日で悪さをする歯周病菌に変化することがわかっています。ですので、残っている細菌が悪さをしない前に、3か月に一度歯科医院でメンテナンスすることをおすすめします。日々のブラッシングがうまくできているかのチェックと、ブラッシングでは取り除けない歯茎の中のプラークや、プラークが石灰化してしまった歯石などを歯科医院で除去してもらいましょう」
 
わずか年に4回ならヘアカットやジムに行くより楽。もうスケジュールに組み込んでしまいましょう!
もし歯周病が進んでしまっても、清水先生の東京国際クリニック/歯科なら最先端の歯周病治療「PERIOD.(ペリオド)」で、通常数か月かかる治療を最短1日で終えることも可能だそうです。
でもそうなる前に、まずはブラッシングとメンテナンスをお忘れなく!
 
接近戦にもつれ込んだ時に、歯は女性が気にする部位であることは皆さまご存知かと。
ちなみに歯周病菌、「KISSぐらいでうつることはないのでご安心を」と清水先生からこっそり聞いておきました。ただ清潔なだけではなく、健康的な歯を手に入れる、これぞできるオトコのマナーです。ちゃ~んとメンテナンスして、心置きなく愛を育んでくださいませ!
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● 清水 智幸

東京国際クリニック/歯科 院長
1988年日本歯科大学卒業。歯周病治療・歯周外科において10,000症例以上の経験を持つ。近代歯周病学の生みの親、スウェーデン王立イエテボリ大学 ヤン・リンデ名誉教授と日本における歯周病学の第一人者、前奥羽大学歯学部歯周病科 岡本 浩教授に師事。世界基準の歯周病治療の実践と予防歯科の普及に努めている。

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◆ 東京国際クリニック/歯科

場所/東京都中央区銀座1-5-6 銀座レンガ通り福神ビル 5F
診療時間/10:00〜19:00(最終受付18:00)
休診日/土・日・祝日(第3土曜は診療)
URL/http://www.period.tokyo/
予約・お問い合わせ/☎03-5220-2100

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