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2021.01.23

シャンプーで気にすべきは、「洗いすぎ」!

ヘアケアが気になるオヤジさん注目~! 重要なのは、シリコン入りかノンシリコンかといったシャンプー選びではなく、洗い方なんです。洗えば洗うほど髪や地肌は乾燥、ますます脂が出やすくなって、さらにガシガシ洗いたくなるという悪循環に陥っているかもしれません。

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文/落合博子(国立病院機構東京医療センター形成外科医長)

記事提供/東洋経済ONLINE
「シリコン入りのシャンプーは毛穴に詰まる」「シリコンは地肌に悪い」──。今まで普通に使われていたような身近な物が、急に悪者としてメディアで紹介されることがあります。あれもだめ、これもだめ、では結局いったい何を信じればいいのか?

巷に流れる美容情報をどう正しく読み解くか、現役の形成外科医であり肌の構造に精通している落合博子氏が解説します。
写真提供/shutterstock

シリコンは肌に悪くない

最近では、シャンプーやコンディショナーに含まれるシリコンが、抜け毛やダメージ、 においの原因になるという考え方が広まっています。だからできるだけノンシリコンのヘアケア製品を選んでいる、という方も多いかもしれません。

しかし、科学的なエビデンスからいうと、答えはNO。 シリコンが毛穴に詰まってからだに悪影響を及ぼすという根拠はありません。一般的に「シリコン」といわれますが、正式には「シリコーン」と表記されます。

シリコーンは酸素とケイ素と有機基からなる有機ケイ素化合物で、熱や光に強く柔軟性があり、酸素透過性が高いなどの特徴があります。その安全性もたしかなので、日用品や調理器具、医療用にも多く活用されています。

とくにいま、医療用の肌テープで注目されているのがシリコーンテープ。術後などの傷を覆うガーゼをとめるために使うもので、粘着面にシリコーンが使われています。剝がしたときに痛くなく、角質も傷つけないので、肌に優しいすぐれものとして普及しています。

シリコーンは加工の仕方で液体にも固体にもなり、加熱しても変化しないのが特徴です。固形のものがあとで溶けたり、液体のものが固まったりするのでは? と心配する方もいらっしゃるかもしれませんが、そうしたことは化学的に起こりえないので安心してください。

ヘアケア製品でのシリコーンのおもな役割は、コーティング作用です。油性成分なのでたしかに落とす必要はありますが、肌につくこと自体に問題はないので、たとえ洗い残しがあっても、からだに害を及ぼすことはありません。

毛穴からからだにとり込まれて蓄積するというような情報もありますが、粒子の大きさを考えても、そんなことは起こりえません。不安を煽る情報に惑わされる必要はないのです。

髪への影響という意味では、シリコーン配合製品でうたわれている効果に間違いはなさそうです。コーティング作用のおかげで、洗髪やすすぎの際の毛髪どうしの摩擦をやわらげるのも本当ですし、ダメージを受けてパサついた髪には艶のある質感を与えてくれるというのも事実です。

そんなわけで、シリコン入りかノンシリコンどちらを選ぶかは、個々人のお好みしだいだといえます。艶のあるなめらかな仕上がりが好みならばシリコン入りを、さらさらのサッパリした質感が好みならば、ノンシリコンを選ぶとよいでしょう。
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気にすべきは「洗いすぎ」

ただ、ひとつ、みなさんに気をつけていただきたいことがあります。シリコン入りにせよノンシリコンにせよ、重要なのは、それは「洗い方」です。

頭皮は顔などの肌に比べてなぜか強いと思われがちですが、そんなことはありません。ですから、ゴシゴシ爪を立てて洗ったり、強い刺激を与えたりするのはやめましょう。

とくに、頭皮に痒みがある方に、痒みの原因を洗い落とさんばかりに一生懸命その部分をこする傾向があります。地肌も髪もこすりすぎると傷つきますし、頭皮が傷つけばさらに強い痒みを引き起こす原因となります。指の腹を使って、できるだけやさしく洗うよう心がけてください。

また、1日に何回もシャンプーするのも、あまりおすすめできません。髪も肌も、洗えば洗うほど乾燥しますから、脂が出やすくなってさらに洗いたくなる、という悪循環も生じやすくなります。肌に本来備わっている機能を生かすなら、シャンプーで頭を洗うのはじつは週2回でも十分。

もちろん、汗をかきやすい環境で働いているか、毎日デスクワークかなど、ライフスタイルによりますから一概にはいえませんが、洗いすぎるより洗わないほうが、髪にも地肌にも負担がありません。

最初はちょっとつらいかもしれませんが、洗う回数を少しずつ減らして本来のサイクルをとり戻すと、髪も肌も自発的に美しさを保てるようになります。
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炭酸泉のヘア洗浄効果は未知数

高濃度の炭酸ガスを溶け込ませた炭酸泉を使って頭を洗浄する「炭酸泉のヘア洗浄」は、毛穴や髪の毛にこびりついた汚れを落としてくれるという、自然派ヘアケアのひとつです。

皮脂や古い角質や老廃物、シリコーンやよけいな油分など、シャンプーでは落としきれない汚れも、炭酸の細かな泡の力により髪や頭皮から剥がれ落ちる、というのがそのうたい文句です。

もともと炭酸泉は、血流をよくするという点では温泉よりも効果的ですから、頭がスッキリするのはたしかでしょう。

たとえば形成外科では、脚に傷がある患者さんの治療にあたる場合、まず血行をよくするために炭酸泉を使うことがあります。ただ、洗浄効果については、まだエビデンスがありません。

とくに、油分を落とすことを考えると、通常は界面活性剤のような乳化作用が必要ですから、それなしで汚れが落ちるという炭酸泉の効力は、いまのところ未知数です。

また、汚れに関しては、そんなにがんばって落とす必要はないというのがわたしの考え。人の皮膚にはそもそも、汚れたら自然に剥がれ落ちてキレイになる力が備わっているからです。

とはいえ、血行がよくなってとても気持ちがよいということであれば、炭酸泉のヘアケアを受けることには問題はありませんが、地肌を傷つけない程度に、やりすぎないように気をつけましょう。

『美容常識の9割はウソ』

「コラーゲンはお肌をプルプルにする」「日焼け止めのSPF値は高いほど効く」「シャンプーなどに入っている界面活性剤は危険」「お風呂のあとの化粧水は必須」……。

これらはすべて、真っ赤なウソだと著者は語ります。

本書では、約30年に渡って、多くの患者の肌の悩みを解決してきた再生医療のプロフェッショナルが、これまで語られてきた美容常識のウソを暴き、科学的エビデンスのある「究極×最強のスキンケア法」を紹介します。

「化粧品は『浸透させる』と生命が危険!?」「『オーガニック』『天然成分由来』に騙されてはいけない」「肌荒れ・乾燥肌は"洗いすぎ"が原因だった」「化粧品の『経皮毒』は科学的にはあり得ない」「〝鉱物油が危険〟は昔の話─安全性が高い保湿剤」「石けんとボディーソープ、使うならどっち!?」など、女性なら誰もが気になる疑問に答えます。

誰でも簡単にハリツヤのある美肌を手に入れられる1冊! 

著者/落合博子 PHP研究所 本体1400円+税
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-84380-3

当記事は「東洋経済ONLINE」の提供記事です

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