2025.09.20
【40・50代男性Q&Aその5】 洗顔は泡でやさしく洗うと言いますが、つい力が入ってしまいます
日頃のスキンケアの質が、文字通り「顔に出る」オヤジ世代。その最前線が、モテる条件でもある清潔感の逆を行く“毛穴”かと。そこで、いまさら聞けない毛穴とスキンケアのあれこれを「アオハルクリニック」小柳衣吏子院長にうかがいました!
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イラスト/STOMACHACHE. 文/大塚綾子 編集/菊地奈緒(Web LEON)
A.洗顔は摩擦を避けること! 指の腹を使って、泡を顔にすべらせるようにして洗いましょう

小柳先生(以下、先生) それで肌のコンディションがいいなら問題はないと思います。ただ寝ている間にも皮脂は分泌されますし、肌に汚れがつくと細菌が繁殖しやすくなるので、洗顔料を使ったほうがいいし、朝晩2回洗ったほうがいいですね。
先生 やはり摩擦を避けることです。洗顔料をしっかりと泡立てて界面活性剤をちゃんと活かして洗うと、老廃物も落ちやすいので効率がいいんです。男性は特に力を入れがちだと思いますが、指の腹を使って、泡を顔にすべらせるようにして洗いましょう。
タオルで拭く時にも、とにかくこすらない。タオルをポンポンと肌に押し当てるようにして、やさしく拭くことが大切です。
── 以前取材した超新星のユナクさん(コチラ)は、氷水に顔をつける美容法を実践していましたが、肌によいのですか?
先生 毛穴は引き締まりますね。結局すぐにまた開いてしまうので、スキンケアとしての意味はあまりないかもしれません。シャッキッとするし、暑い時は気持ちがいいでしょうし、いいんじゃないでしょうか。
先生 忙しい時や出先でリフレッシュしたい時には、便利なので取り入れてもいいでしょう。ただやっぱりシートで拭くよりも、洗顔したほうがキレイに洗い上がると思います。
── では最後にオヤジ世代にとって、最低限必要なスキンケアを教えてください。
先生 まずは朝晩の洗顔、そして化粧水による保湿と日中の日焼け止め。どんなに面倒でも、最低限これだけは必ず実践してほしいですね。続けていると肌が必ず応えてくれます。
また、健やかな肌を目指すにはスキンケアだけでなく、生活習慣も大事です。過剰なストレスや睡眠不足などの不摂生を避けて、バランスのいい食生活を心がけましょう。

● 小柳衣吏子(こやなぎ・えりこ)
福岡県生まれ。幼い頃の大病がきっかけで、医師を志す。順天堂大学医学部卒業後、同大学病院勤務を経て、「ウェルエイジング」のコンセプトに賛同して2009年にAOHALクリニックに参加。2011年に院長に就任。順天堂大学医学部皮膚科助教(非常勤)、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本美容皮膚科学会会員、日本抗加齢医学会評議員・認定専門医。皮膚だけでなく顔の筋肉の勉強も続け、海外での解剖トレーニングにも積極的に参加している。著書に「美肌の王道」(日経BP)。テレビや雑誌・Webにも多数出演。趣味はゴルフ。

■ アオハルクリニック
住所/東京都港区六本木6-15-1 六本木ヒルズけやき坂テラス5F
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休診/木・日曜
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