2025.06.22
【美女トーク】メイクする派? しない派? モテるオヤジはどっち?
女性目線で男の美容を語る本連載。今回は「メンズメイク」をお題に美女3人がざっくばらんにトーク。世のオヤジさんたちにメイクは必要なのか、やるとしたらどこまで手を出していいのか、女性たちの本音に迫りました。
- CREDIT :
撮影/田中駿伍(MAETTICO) 文/島田恵美 編集/菊地奈緒(Web LEON) 撮影協力/BONDI CAFE Nakameguro
オヤジがメイクするなら、バレないレベルが原則です
そこで、今回はあえて「メンズメイク」をテーマに、女性たちにオヤジ世代に思うことを語っていただきました。厳しくもリアルな指摘とアドバイス、役に立つこと必至ですよ。

右/曽田茉莉江(そだ・まりえ)さん
TV番組のリポーター、俳優、モデルとして多岐に活躍。美容研究が趣味で知識はオタク級。
Instagram/@marie_soda_
中/山根千佳(やまね・ちか)さん
相撲好きの女性“スー女”の先駆けで界隈から引っ張りだこ。食やダイエットにも精通。
Instagram/@yamane_chika
左/秋定麻紀 (あきさだ・まき)さん
YUME1合同会社代表。ブランドのディレクション、カフェやサロン経営など幅広く活動中。
Instagram/@makiakisada
秋定 バレない程度ならオッケーです。いかにも塗ってます!という感じは無理。
山根 私の年代だと、学生の頃からメイクする男性がいたのであまり抵抗感はないですね。
曽田 たとえばですけど、1日の終わりに男性が「メイク落としてくるわ」「えっ、してたの?」みたいな(笑)、それくらい気づかないレベルだったら大丈夫です。
── じゃあ、オヤジ世代はどこまでメイクをしていいと思います? まず眉はどうでしょう。
山根 眉はしてほしいです!……えっ、あれ?

山根 ということは、セルフメイクじゃなくて眉サロン?
曽田 そう、プロにお任せするのが確実かなって。眉のメイクって女性でも難しいのに、男性が今から始めてもなかなか上手くできないと思うから。あと、オヤジ世代の眉でいうと、アートメイクで眉を間違えちゃってる人が結構いません?
秋定 いるいる、ふた昔前に入れて、海苔みたいになっている眉ね(笑)。ああいう男性には「1回入れ直そうか?」って言いたい。今の技術ならもっと自然に仕上がるから。
── 確かに、加齢に伴う眉の変化に対応するのにメイクは役立ちそうですね。では、リップはどうですか? リップクリームにしても今はいろいろありますけど。
山根 唇がツヤッツヤになるようなリップクリームは、男性は避けたほうがいいかと。プリプリとかプルプルとか謳っているタイプも男性向きじゃないと思います。
秋定 天ぷらを食べたあとみたいにテラテラするのもね(笑)。なるべく自然がいいです。
── ほんのり色づいて血色感が出るようなタイプは?
曽田 唇の血色が悪くて紫色っぽい人なら、色つきリップで血色感を足してもいいと思うけど、そうじゃない方が色つきを塗るのはちょっと抵抗あるかもしれません。
秋定 むしろそっちだよね。
オンナ目線POINT
■ メイクはしても“メイクバレ”は禁物!
■ 昔にアートメイクした眉は、最新技術でアップデイトして
■ リップクリームは自然な仕上がりが○
メイクより、オヤジは素肌のレベルアップが先でしょ
山根 全然やっていいと思います、色つきの日焼け止めとか。……あれ、またダメ?
秋定 ナシですね、できれば(笑)。
曽田 うん、できれば日焼け止めは透明でお願いしたい。

曽田 塗ったあと、男性の顔が首よりワントーン明るくなったりするのは気になりますね。そこまでじゃなければ大丈夫ですが。
── コンシーラーはどうですか?
山根 年齢的にシミがある男性が多そうだから、それを部分的にカバーするのにいいのかなって私は思いますけど。
曽田 う~ん……シミだったら隠すより取ってほしいかも。
── つまり、まずは内側からスッピンのレベルを上げろと?
秋定 はい。食事や運動といった内側からのケアをちゃんとしようよと。表面的な部分ばかりにこだわると、若い世代と違って大人は浮いちゃうこともあるので。
曽田 女性でも、スキンケアを頑張ったらファンデを塗らずに済むようになったりするんですよね。それと同じで、男性もなるべく引き算を心がけたほうがいいと思う。
秋定 そう、塗って誤魔化すんじゃなくてね。せっかくコンシーラーを塗って隠しても、途中でお直ししないとはがれちゃうし、サウナに行ったらもう全部取れちゃうから。
曽田 あっ、それならメッチャいいのがあります! BLACKPINKのロゼさんがオススメしてから流行っているギャツビーのあぶらとり紙なんですが、使うとパウダーを塗り直したみたいに脂が取れて肌がサラサラに整うんです。男性用ですけど、女性にもいいですよ。

山根 え~、私は全然気にならないです。それより肌がテカッているほうが嫌だし、いいものがあるなら使えばいいじゃないって思う。……パウダーはキビシイですか?
山根 そっか~(笑)。でも最近、顔がテカってる人ってあまり見かけない気がします。
秋定 いや、それは若者じゃない? オヤジ世代だと、ほうれい線とかシワに皮脂が溜まっちゃっていたりするし。
山根 へぇ~。でも、そこに気がついているオヤジさんは少なそう。
秋定 でしょ? だから、そんなこともあるんだよってことをこの機会にお伝えしたい(笑)。
── メイクとは少し違いますが、肌が乾燥してカサカサ見えるオヤジさんが、保湿バームみたいなものでツヤを足すのはどうですか?
秋定 それならリップと兼用できるマルチバームがよさそう。リップにもネイルにも、全身あちこち使えちゃうようなもの。
曽田 でも、40~50代の男性ってカサつくというより皮脂が多い印象があるけど。
曽田 なるほど、インナードライ的なやつですね。
秋定 そうそう、乾燥してテカっているのと、潤った肌に宿るツヤでは全然違うから。身に覚えのある男性は、まずは保湿をちゃんとしましょう。
オンナ目線POINT
■ メイクで隠すより先に、肌は食事や運動で内側から整える
■ 肌が乾燥しているからテカる場合も。まずは保湿ケアを
メイクも身だしなみ。どこまでやるかより、自分に無頓着なオヤジのほうがマズいと思う
秋定 はい、基本的には。もし迷ったり悩んだりしたら、身近な女性に相談しましょう。
山根 それが一番間違いないです。

秋定 確かに結構違いましたね(笑)。でも、メイクをどこまでやるかは人それぞれにしても、メイクを含め、相手に不快感を与えないための身だしなみは大切だと思うんです。
曽田 清潔感にも繋がりますしね。
秋定 そうなんですよ。で、メイクをする男性はそれだけ自分を気遣えているわけです。逆にまったく気遣えていないと、視界に入るだけで相手に不快感を与えちゃったりする。それなのに無頓着でいたら、かなりマズイかと。
秋定 だから、誰でもできるところでまず、トイレに行ったらちゃんと鏡を見ようって男性には言いたい(笑)。あと、パートナーや女友達に「俺ヤバくない?」って時々聞いてみる。
山根 それもすごく大事ですよね。だって、女性のこれが最低限というレベルと男性の最低限って全然違うじゃないですか?
曽田 そのズレを理解してほしいですよね。で、モテたいならちゃんとやりましょうって。
秋定 そうそう、「カッコいい」と言われている俳優さんだって、その裏には人並み以上の努力があるわけで、オヤジ世代の男性が何もせずそうなれるはずがないんですよ。その現実を素直に受け入れて、モテたいならそれなりに自分を気遣っていかないとね。
オンナ目線POINT
■ 女性と男性が思う“ここまでが美容の最低限”にはズレがある
■ トイレに行ったら、必ず鏡を見る習慣づけを
■ 身近な女性に「俺ヤバくない?」って時々聞いてみて

撮影場所は……
「BONDI CAFE Nakameguro」
住所/東京都目黒区中目黒1-9-19
営業/8:00〜22:00
Instagram/@bondicafenakameguro