【続報】ココロとカラダが究極に“ととのう”無重力メンテ

前回、カラダだけではなくココロも“ととのう”という『フロートスパ』の概要をご紹介しました。海外のアスリートにも人気の施術は、重力から解き放たれることで、筋肉の緊張をほぐし、自律神経を整えてくれます。

今回は、そんなフローティングタンクに実際に浮かんでみた感想をお届けします。

フローティングタンクに入る前に、シャワーを浴び全身をきれいに洗浄します。切り傷などがあるとしみるので、ワセリンや絆創膏を貼り、耳栓をします。脱水症状を防ぐため水を飲み、何度か深呼吸をしたらタンクに入ります。リラックスを促すためタンクがあるフロアはプライベートスペースになっているので、シャワー後は何も着用せず裸でタンクに入るのがオススメです。

自分でタンクの扉を閉めたら、『フロートスパ』開始。閉所恐怖症の方は、無理せず途中で扉を開けて、自分のペースで過ごしてもらって大丈夫とのこと。

死海と同程度の濃度の塩水なので誰でも簡単に浮くことができます。浮力があるので寝返りを打つことはなく、溺れる心配も無用です。ただ目に入るとしみるので気をつけましょう。またタンク内には頭の下に入れられる小さな浮き輪があるので、浮き始めなど、首に力が入ってしまう人は浮き輪を使うのも一手。目を閉じてゆっくり呼吸をすると段々と力が抜けていきます。

「最初は頭が沈みそうで首に力が入っていたのですが、浮力になれてくると自然と顎を上げることができ力が抜けていきました。目を瞑っていると右に動いているなぁとか、回転して壁にぶつかりそうという感覚があったのですが、段々どこにもぶつからなくなり、すごく広いところにいるような感覚になっていきました。そうすると時間の感覚がなくなっていき、気がついたら終了の音楽が流れていました」（堀川）

『フロートスパ』を体験した人は、宇宙とつながったような感覚や、母親の胎内にいるような感覚と形容したりします。これは変性意識状態と呼ばれる状態で、意識を失っているわけではないのですが、通常の意識状態とは異なる状態で、瞑想などによってもたらされる幸福感を伴う、非常にリラックスした状態です。いわゆる“ととのう”という状態ですね。

「今回は60分の体験をしましたが、時間の感覚がなくなっていくので、長いなーという感覚もなく、かといってあっという間というわけでもない不思議な感覚になりました。何もせず60分浮かぶだけなんて暇で飽きちゃうんじゃないかなと思いましたが、この感じなら余裕で120分入れると思います。ちなみに、施術後はエプソムソルトで代謝が上がっていたのか、編集部に戻ると汗が止まりませんでした」（堀川）

『フロートスパ』は、マッサージのように物理的に刺激を加えてリラックスを促すという施術ではないので、効果の感じ方は人それぞれ。ですが、サウナブームに代表される“ととのう”という感覚は、カラダの深い部分、ココロがときほぐされる感覚で、現代人に必要なのはこういった深層部からの癒やしなのではないでしょうか。

ココロが安定することで、筋肉などのカラダもほぐれる、身心一如とはまさにこのこと。日々のパフォーマンスを上げるために、マインドフルネスというココロのケアをはじめてみてはいかがでしょう。