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2017.11.24

これは絶品! 「香箱蟹」の炊き込みごはん、食べたことありますか?/赤坂「山ね家。」

リーズナブルに旬のこだわり和食が楽しめる赤坂の「山ね家。」。コースの最後の炊き込みご飯は5~8種の中から選べるんです。

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文/柏木智帆 写真/竹崎恵子

赤坂にある「山ね家。
日本の四季の移ろいが楽しめる和食。中でも、炊き込みごはんは土鍋の中に旬がぎっしりと詰まっています。蓋を開けると、目にもおいしく、香りもおいしい。そんなエンタテインメント性たっぷりの土鍋ごはんを数種類の中から選べるのは、赤坂にある「山ね家。」。特に今の時期は、「新米」×「旬の食材」という最高に贅沢な炊き込みごはんを味わうことができます。

月替わりの8品コースがこのクオリティで4860円とは!

赤坂駅から徒歩5分ほど離れた、外階段を昇る半二階のお店。カウンター席のほかはテーブル席とソファ席が1つずつという小さな和食店ですが、あえてすべての席を使っていません。客同士の距離を広くすることで、居心地の良さを提供しているのです。

メニューは、全8品の月替わりコース料理(税込4860円)のみ。でも、土鍋の炊き込みごはんだけは好きなものを選ぶことができます。メニューを開くと、炊き込みごはんの品書きが常時5〜8種類。

11月はグランドメニューの「蓮根と鶏そぼろ」「生姜と北海だこ」に加え、「しらすとほうれん草」、「しじみと三つ葉」「帆立とわかめ」「助子と大葉」。そして、12月下旬ごろまでは1組あたりプラス2000円で石川県産「香箱蟹」の土鍋ごはんも1日蟹3杯限定で食べられます。

コース料理1本と言っても、選べる楽しみが充実。終盤においしいごはんが出てくる楽しみもできて、これは彼女のテンションも上がります。

日本酒を飲まなければソンと思わせる酒肴盛

料理は、先付から始まり、お造りの次に、酒肴盛り。この酒肴盛りは、「日本酒を飲まなければソンだ!」と思ってしまうほど、酒呑みの心にそそる三点盛り。鯛わたの塩辛を食べて、日本酒を飲まないわけにはいきません。

実はこの店、某ビール会社の「超達人店」で、メンテナンスや技術のレベルの高さはお墨付き。他店と比べると、ビールの泡のなめからさが卓逸しています。

さらに、和食に合うワインの品揃えも充実。それでも、「みなさん酒肴盛りをお出しすると、『日本酒にいこうかな』とおっしゃるお客様が多いですね」と店主の山根一洋さん。

日本酒はすべて純米酒で「日本酒大好き」な山根さん厳選のものばかり。カウンターでは、目の前で燗をつけてくれます。彼女と差しつ差されつ楽しむにはもってこい。
お料理はどれも盛りつけが華やか。かにみそを混ぜた餡が乗った蟹身入りの茶碗蒸しや、鶏肝を挟んだ蓮根の天ぷらなど、1つ1つのお料理に心が躍ります。

いよいよ酒の肴にもなる絶品の土鍋ご飯が登場!

コースの終盤になると、カウンターの中で土鍋ごはんを炊く様子が見られます。炊きあがると、蓋を開けておひろめ。見た目と香りを楽しんだら、しゃもじで丁寧に混ぜて茶碗によそってくれます。まさに五感で楽しめるエンタテインメントです。
今の時期のおすすめは、「助子と大葉」のごはん。「助子」は、スケトウダラの子ども。生のタラコをお米と一緒に炊き上げ、最後に千切りの大葉をどっさり。香りからも旨みがにじみ出ています。もっちりとしたお米の食感と旨みに、魚卵の旨みとプチプチとしたタラコ特有の食感が絡まり、なんとも言えないおいしさ。まだまだお酒が進む、酒の肴になる炊き込みごはんです。
でもやはり追加料金を払ってでも食べたいのは「香箱蟹」ごはん。粒状の内子とオレンジ色の外子をお米と一緒に炊き上げます。蓋を開けると、旨みの詰まった蟹の香りが広がり、この香りだけで何杯でもお酒を飲めそうな気がしてきます。炊きあがると、ボイルした蟹肉と刻み三つ葉が乗り、なんともフォトジェニック。外子を甲羅から外して、蟹身をほぐしてくれます。これでもか、というほど旨みと香りが詰まったごはん。口に入れると、もう口の中が喜びすぎて、笑わずにはいられません。
ごはんがふっくらつやつやとしている理由は、1つはお米のポテンシャル。石川県産「コシヒカリ・アモーレ」。農薬を使わずに育てられたコシヒカリです。山根さんが「粘りがとても好きで、甘さと旨みが強い」と高く評価して2010年7月のオープン当初から使い続けています。食材や調味料の味にも負けない、存在感があるお米です。もう1つは、赤酒。みりんの代わりに使うことで、ふっくらと炊きあがるのだそうです。そして、さらに土鍋による炊飯。遠赤外線効果がお米のおいしさを最大限に引き出しています。

居心地も食べ心地もいいのは家族経営ゆえ?

実はこの店、店主と弟が兄弟で厨房に立っています。現在は育休中の山根さんの奥さまも以前は店に立っていたという家族経営のお店。つまり、「山根」の「家」で「山ね家。」。正真正銘のアットホームなお店です。
居心地がいいだけでなく、“食べ心地”もいいのは、まるで家族に接するような、山根さんの思いやり。「お客様に健康になっていただきたいということもありまして、ミネラルたっぷりの藻塩で揚げ物を召し上がっていただくなど、食材選びにはこだわっています。油っこいお料理が比較的に少ないため、翌日に胃もたれしないとおっしゃっていただけますね」。食事中だけでなく、食後にまで気配りしてくれるとは。なんとも女性にうれしい、再訪したくなるお店です。

◆ 赤坂 山ね家。 

住所/東京都港区赤坂7-8-1 
営業時間/18:00〜23:00(L.O. 22:00) 
定休日/日・祝 
お問合せ/☎03-6277-6743 

●柏木智帆 (かしわぎ・ちほ)

元神奈川新聞記者。取材を通じてお米とお米文化に興味をもち、お米農家を経て、現在は「お米を中心とした日本の食文化の再興」と「お米の消費アップ」をライフワークに執筆活動を続けている。ちなみにお米でできた日本酒も大好き。


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