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2017.10.03

全国の手土産を秘書が評価!「接待の手土産」品評会に潜入してきました

接待の手土産にふさわしい逸品を選ぶため、100人の秘書が集まる「接待の手土産」品評会。人気店が軒を連ねる熱気溢れる会場の様子をリポート。

文/アキヤマケイコ
写真/竹崎 恵子
協力「こちら秘書室」powered by ぐるなび
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ビジネス、プライベート、その両方を兼ねて……と「手土産」が必要になる場面は多いもの。読者諸氏も、頭を悩ませた経験があるのではないでしょうか? そんな手土産選びを、日々の仕事のひとつとしているのが企業の秘書たち。そう、彼女たちは“手土産選びのプロフェッショナル”なのです。

ぐるなびが運営する秘書業務サポートサイト「こちら秘書室」では、現役秘書が選りすぐった手土産を掲載する「接待の手土産」サイトを開設しています。今回は、サイトに掲載される手土産を、実際の秘書さんたちが評価する「品評会」に潜入。彼女たちが手土産を評価するポイントや、手土産選びの極意などを聞いてきました。

「接待の手土産」品評会は秘書にとって格好の情報収集場

品評会とは、「接待の手土産」サイトに掲載されている手土産が出品され、現役の秘書会員が実際に目で見たり味わったりして品評するものです。2014年から東京・大阪・福岡などの会場で定期的に開催されており、1年を通して秘書会員の評価を集計、「ビジネスにふさわしい」とされた商品は「セレクション(入選)」、その中でも特に評価の高い商品は「特選」に選定されます。

出品する側は、高評価を得れば「接待の手土産」のお墨付を得られる可能性があるだけでなく、現役秘書の生の声を聞き、商品の開発や改良に役立てることができます。また参加する秘書は、一度にさまざま々な手土産を試すことができるうえに、出品者から開発秘話や細かなこだわりを聞くこともできるので、まさに手土産選びの極意である“情報収集”にぴったりの機会となります。
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「接待の手土産セレクション2018 第6回品評会」。現役秘書と出品者、お互いの意見が聞ける貴重な機会とあって、会場は熱気ムンムン。秘書たちの品評も真剣そのもの。
今回、東京で行われた品評会には、全国各地の手土産30品が出品され、現役秘書約100人が参加。
出品者の中には「AU GAMIN DE TOKYO(オー・ギャマン・ド・トキオ)」の木下威征シェフの姿も! 初出品という『とうもろこしのムースサンド』は、レストランで9割以上の人がオーダーするというスペシャリテ『とうもろこしのムースと生うに』を、テイクアウト用にクッキーに仕立てたもの。

「ムースの滑らかさを生かしつつ、クッキーに挟める軟らかさに調整しました。とうもろこしの自然な甘みを感じるムースと、コーンフレークを混ぜたクッキーの塩気とプチプチ感。そのハーモニーを、存分に楽しんで欲しいですね」(木下シェフ)

ワインにも合うので、お酒好きの方にも喜ばれそう。紅白のボックスにお店のアイコンがゴールドで描かれたパッケージも高級感があり、お祝い事絡みの接待の場にも合いそうです。
また品評会の常連「COVA TOKYO」は、2015年、2017年に特選に輝いた『バーチ・ディ・ダーマ』を出品。アーモンドの入ったクッキー生地にチョコレートを挟んだイタリアの伝統的なお菓子で、フレーバーはプレーン・コーヒー・抹茶の3種類。そのうち抹茶は、伊勢茶の芳翠園とコラボレートしたもので、伊勢志摩サミットのコーヒーブレイクにも提供されるなど、ストーリー性も十分。

「シックなブルーの化粧箱にゴールドのロゴをあしらったパッケージは、ビジネスマンがバッグと一緒に持ち歩いても馴染むように、と考えたもの。程よい重量、紙袋の中にきっちり収まるサイズ感など、秘書の方々のご意見を大いに参考にしています」(コヴァ・ジャパン 榊 慎治さん)
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「COVA TOKYO」の『バーチ・ディ・ダーマ』は25個入り5400円。「2018年の特選も狙っています」とコヴァ・ジャパンの榊慎治さん。
出品はお菓子だけでなく、『うにスティック御所姫』(「かね徳 芦屋工房」)のようなおつまみ系や、ヘルシーなスープドリンク『スープスムージー4種 9個入りギフトセット』(「関とら 本店」)、居酒屋発の変わり種『すっぽんカレー』(「本格和食 大人の居酒屋 恭悦 人形町」)などなど、バラエティに富んでいます。

参加している現役秘書の皆さん方も、「ボスが手土産にうるさいので、自分で見た目や味・値段などをしっかり確かめられる機会はありがたい」(メーカー・秘書歴3年・参加2回目)、「会食・ゴルフ・海外の方との会合など、ケースバイケースで、手土産にかなりバリエーションが求められる。ここに来ると必ず目新しいもの、珍しいものがあるので参考になる」(金融・秘書歴20年・参加10回目)と、品評に真剣そのもの。 品評会は、出品者と秘書たちの和やかな交流のなかに、それぞれの仕事への強い思いが感じられ、熱気あふれる場所でした。

手土産選びは秘書の腕のみせどころ。その極意とは?

ボス(上司)が接待に持参する手土産を選ぶ–—それがどんなに難しいことか、体験したことがなければ分からないかもしれません。
手土産ひとつで、その後のビジネスが左右される、とまではいかないかもしれませんが、気の利いた手土産は、接待相手から好印象をもたれるでしょうし、逆もまたしかり。

今回の品評会の主催側であり、手土産事情に詳しい「こちら秘書室」担当室長の渡邉華織さんによると、秘書が「接待の手土産」を選ぶ場合、予算は当然ですが、意外にもパッケージのデザインや、重さ・サイズはかなり重視するとのこと。
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「手土産選びは、秘書の腕の見せどころ」と語る、「こちら秘書室」担当室長・渡邉華織さん
「手土産も第一印象が大切。高級感があり品のよい包装は、中身もよく感じます。また重さやサイズは、手土産を持って移動する人への気遣いでもあります」(渡邉さん、以下同)

例えば、接待相手が手土産を受け取った後、車で帰宅されるのなら、少々かさばるものや冷蔵品でもよいけれど、会社に戻られたり電車で移動されたりする場合はNG。また接待の場所まで、ボスや同行者が持ち歩きやすいかも配慮する必要があるそうです。
「外箱や紙袋のサイズは必ずメジャーで測る、という秘書も少なくないんですよ」

とはいえ、やはり一番大切なのは中身。接待相手に喜んでもらえるものは何か、イメージして探すことが重要だそうです。
「そのために、接待相手の趣味嗜好、年齢や家族構成、健康状態など、情報を一つでも多く細かく集めます。ボスや接点のある社員に聞くのはもちろん、接待相手のブログを読んだりもしますね」
また手土産は、ボスと接待相手とのコミュニケーションツールでもあります。「こだわりの材料を使っている」「ここでしか買えない」など、渡す時に会話ができるようなストーリーがあるとベターだとか。
「私はポイントをひと言、メモにしてボスに渡します。ボスも移動中などに覚えやすいですし、薀蓄を長々と語るよりスマートで、お相手の印象にも残るのではないでしょうか」

渡す相手のことを調べ尽くし、接待前後の行動もシミュレーションしつつ、数ある手土産の中からぴったりのものを探し出す———「手土産選びの極意は、情報収集につきます」と渡邉さん。それに日々奮闘努力している秘書の皆さまに、尊敬の念を抱かずにはいられません!
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◆「こちら秘書室」

全国の秘書または秘書業務従事者が無料で登録できる、会員数約3万5000人の秘書コミュニティサイト。会食や接待に最適な飲食店・手土産情報のほか、秘書業務に役立つコンテンツを発信し、セミナーや懇親会も開催。『「こちら秘書室」公認 接待の手土産2017-2018 』(日本経済新聞出版社)も好評。
https://secretary.gnavi.co.jp/about/

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