2017.09.06
ラマダンでラグジュアリーなディナー? ドバイの華麗なるオンとオフ
アラブ首長国連邦の一員、ドバイ。すべてが弩級のこの国ですが、断食月、いわゆるラマダンで、じつはとてもラグジュアリーなディナーを楽しめるそう? それってどういうこと?をリポートします。
ラマダンとは断食月のことで、太陰暦をもとにつくられた「ヒジュラ暦」の第9月に1か月間、断食をするというもの。1か月間何も飲み食いしないのではなくて、この期間は日の出から日没までの時間だけ、喫煙を含め一切の欲を断ちます。つばを飲み込んでもいけないというかなりの厳しさゆえ、カフェやレストランなどはほとんど営業をしておらず、通りを歩いている人もほとんどいません。
観光地であるドバイでもその状況は同じ。観光客は特にこのイスラムの戒律を守る義務はないので飲食もアクティビティもふつうにできますが、いつもはにぎやかな街やモールもひっそり、あまり外を歩く人もいません。数十分並ぶこともあるほど、人気の“世界一高いビル”バージュ・カリファも、まったく並ばずに昇れるのはうれしいところ。食事はインターナショナルなホテルなら日中もレストランが営業しています。
さて、陽が沈むといよいよ饗宴の始まり。日の入りとともに断食が終わり、文字通り水一滴も口にしない苦行から解放されます。今年のラマダンは5月末から6月にかけてだったため、だいたい19時ごろが日の入り。そのころになると、それまで静かだったホテルのエントランスにはアラブの正装に身を包んだ男女が続々と高級車で乗り付け、レストランへ。お目当ては豪華な特別ディナー。ラマダンの時期はどのレストランもこぞってメニューに力を入れるので、今日はどのホテルで食事をしようか、毎晩のように繰り出す人も少なくないそう。さっきまで誰もいないように見えたホテルが一気ににぎわいを取り戻します。
夜明けから日没まで、実に10数時間も飲まず食わずという胃袋にはいきなりごちそうを入れるのではなく、まずはデーツ(ナツメヤシの実)やミルク、ドライフルーツなどで胃をいたわり血糖値をぐんとあげてスタート。この断食後の最初の食事を「イフタール」といい、そのあとにゆっくりといつもとは違うごちそうメニューで食事をするのがならわし。ホテルなどでもちゃんとこの順番が守られているので、いただく際はぜひこの順番で! お腹を空かせて行きましょう。
ドバイ政府観光・商務局:https://www.visitdubai.com/ja/
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昔ながらのドバイの姿を今にとどめるアル・ファヒディ地区でもアラブの文化体験が可能。ラマダンの時期にはイフタール体験もぜひここで。アバヤを着た女の子がいろいろ教えてくれます
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