2017.08.02
バーで味わう、オトナのフルーツカクテル三都巡り
大阪、神戸、京都でフルーツカクテルが評判のバーを巡りました。
- CREDIT :
取材・文・撮影/トライアウト
そんな匠と呼びたくなるほどにストイックな仕事ぶりで生み出される珠玉のフルーツカクテルたちに出会えると評判のバーがあります。
男の浪漫すら感じさせるフルーツカクテルを求めて、大阪、京都、神戸の三都市を巡りました。
そのクオリティの高さに、きっとお連れの女性も感嘆すること間違いナシの名店をご紹介いたします!
◆ Bar 7th(バー セブンス)/大阪
若き店主の感性を余すことなくカクテルに

「Bar 7th(バーセブンス)」の店主・鮎川正徳さんは、2013年春のオープン時から近くにある青果店「フルーツ前田」に毎日通い、そこで選んだ旬な果物をスペシャルなカクテルに仕立て続ける若きマエストロ。
「夏だと桃、パッションフルーツ、それに皮がグリーンの国産レモンですね。フルーツカクテルには絶対的なレシピはありません。だから、それぞれのバーテンダーの色が顕著に表れるんです」と鮎川さん。
旬な果物を使ったカクテルを3種作っていただきましたが、どれもフルーツの魅力を余すところなく盛り込み、ときには果実自体をグラスにしてみたりと若い感性と自由な発想が光ります。
そして甘い果実の風味をベースにしながらも、ラムやジン、ワインといったお酒の味わいをバランスよく合わせてあり、う〜んオトナ! もちろん、しっかりと酔ってしまいました(笑)。
場所は、日本一の高さを誇る、あべのハルカスのある天王寺駅から徒歩15分ほど。街中ではなく下町、それも路地裏。そんなお忍び感がまた素敵な、隠れた名店なのです。
くりぬいたパッションフルーツにラムを合わせてシェイクし、器に見立てた皮に注がれる「パッションフルーツのダイキリ」1500円。種のある部分はグラスに入れてサーブしてくれます。
「国産レモンとローズマリーのジントニック」1300円。ペストルでローズマリーを潰し、そこにジンとキナの入ったトニックウォーターを配合。炙ったローズマリーがスーッと香ります。
フレッシュなピーチと細かいクラッシュアイスをブレンダーにかけた後、仕上げにスパークリングワインを入れて混ぜ合わせた「桃とエルダーフラワーのSPフローズン」1200円。
バックバーにズラリと並んだボトル。なかにはドイツのドライジン、「モンキー47」などの変わり種も。
カウンターの後ろにはソファ席もあり。背中を預けながらリックスしてお酒を楽しみたい時にちょうどいい。
バーテンダー歴11年の鮎川さん。34歳と若手ではあるものの、日本バーテンダー協会南大阪支部のコンペで3年連続の優勝を樹立。実績は十分なのです。
甘みの強いクレーム・ド・バルサミコをかけた「フルーツトマトカプレーゼ」900円、口に含んだ瞬間に燻香が鼻から抜ける「スモークレーズンバター」750円。
くりぬいたパッションフルーツにラムを合わせてシェイクし、器に見立てた皮に注がれる「パッションフルーツのダイキリ」1500円。種のある部分はグラスに入れてサーブしてくれます。
「国産レモンとローズマリーのジントニック」1300円。ペストルでローズマリーを潰し、そこにジンとキナの入ったトニックウォーターを配合。炙ったローズマリーがスーッと香ります。
フレッシュなピーチと細かいクラッシュアイスをブレンダーにかけた後、仕上げにスパークリングワインを入れて混ぜ合わせた「桃とエルダーフラワーのSPフローズン」1200円。
バックバーにズラリと並んだボトル。なかにはドイツのドライジン、「モンキー47」などの変わり種も。
カウンターの後ろにはソファ席もあり。背中を預けながらリックスしてお酒を楽しみたい時にちょうどいい。
バーテンダー歴11年の鮎川さん。34歳と若手ではあるものの、日本バーテンダー協会南大阪支部のコンペで3年連続の優勝を樹立。実績は十分なのです。
甘みの強いクレーム・ド・バルサミコをかけた「フルーツトマトカプレーゼ」900円、口に含んだ瞬間に燻香が鼻から抜ける「スモークレーズンバター」750円。

◆ Bar 7th(バー セブンス)
住所/大阪府大阪市阿倍野区松崎町3-17-13
営業時間/7:00~翌2:00(金土~翌4:00)
定休日/日曜
予約・問い合わせ/☎06-4399-7555
◆ Fruit Bar ASO-KO(フルーツバー アソーコ)/神戸
行列のできるフルーツカクテル専門店

週末の夜ともなれば行列ができるこちら、店主はバーテンダー歴26年のベテラン小林裕昭さん。
どんなに凝ったフルーツカクテルでもリズミカルにテンポよく、次から次へと素早くカクテルに仕上げていきます。そのさまはまるでマジシャンのようと評判。
果物は農家から直接仕入れることで、リーズナブルにしているそう。そのため、地元神戸の人たちはもちろん、近県からも客足が途絶えません。さらに特筆すべきなのが、ここはバーでもありフルーツパーラーでもあるということ。
つまり、女性の大好きなフルーツを深夜にもごちそうできるというわけで、人気沸騰なのも当然なのです。
というわけで、ディナー後にさらりとご案内すれば、うれしいサプライズになること請け合いかと!
凍らせたフルーツの中から炭酸が溢れ出し、シュワシュワッとした喉ごしが男性にも好評の「いろんなベリーのハイボール」1050円。
パンチの効いたテキーラがフルーツの甘みを引き立てる「スイカのフローズンマルガリータ」1050円。
「唐辛子入りスパイシースクリュードライバー」1050円は、オレンジふたつ分の果肉感と、ピリリとスパイシーなアクセントが夏にぴったり。
少なくとも8種類が入るプレミアム感満載のチャーム。フルーツの盛り合わせ1050円(チャージ代含む) 写真は2人前。
ワイルドな風貌とは裏腹に、かわいいものとフルーツをこよなく愛するマスターの小林さん。
週に一、二度入れ替えるという生花もマスターのセンス。かわいらしい小物や雑貨が並ぶ賑やかなカウンター。
凍らせたフルーツの中から炭酸が溢れ出し、シュワシュワッとした喉ごしが男性にも好評の「いろんなベリーのハイボール」1050円。
パンチの効いたテキーラがフルーツの甘みを引き立てる「スイカのフローズンマルガリータ」1050円。
「唐辛子入りスパイシースクリュードライバー」1050円は、オレンジふたつ分の果肉感と、ピリリとスパイシーなアクセントが夏にぴったり。
少なくとも8種類が入るプレミアム感満載のチャーム。フルーツの盛り合わせ1050円(チャージ代含む) 写真は2人前。
ワイルドな風貌とは裏腹に、かわいいものとフルーツをこよなく愛するマスターの小林さん。
週に一、二度入れ替えるという生花もマスターのセンス。かわいらしい小物や雑貨が並ぶ賑やかなカウンター。

◆ Fruit Bar ASO-KO(フルーツバー アソーコ)
住所/兵庫県神戸市中央区下山手通2-14-11 エイコウビル1F
営業時間/20:00~翌1:00(金土~翌2:00 L.O.各30分前)
定休日/日曜
予約・問い合わせ/☎078-332-1928
◆ BAR ISLAND/京都
あらゆるオーダーに応えるフルーツカクテル職人

京都駅前にある「BAR ISLAND」にはカクテルメニューがありません。
理由は、そのときに一番旬なフルーツを地元の青果店から10種類ほどセレクトする、というスタイルをとっているためだそう。
だから「パインを使った甘めのカクテルをお願いします」といった具合に、気分でオーダーするのがこちらの流儀。常に使用するフルーツが変わるから、何度行っても新鮮な味わいを楽しめます。確かにリピートしたくなるバーというのはいつも発見があるものですよね、と妙に納得。
店長の津原健人さんは、フルーツに合わせて50種以上のお酒を巧みに使いながら、酔客の要望に応えるマエストロ。そんな津原さんに、これまでで一番困ったオーダーは? と少し意地悪な質問をしてみると
「初めてお見えになったお客様から『私に合ったカクテルを』と言われた時ですかね」とひと言。
どんなカクテルでも瞬時につくりあげる匠の技を見ていると、ついつい無茶ぶりしてみたくなるので、ちょっとそのお客様の気持ちもわかります。でも、そんなコミュニケーションもバーの楽しみのひとつ。
美味しく酔えるフルーツカクテルと、匠の技がふたりの距離をどれだけ縮めてくれるのかは、ぜひご自身でお試しください。
樽詰めして木の香りを移した熟成テキーラが、パインのフレッシュな酸味を引き立たせる「パイナップルと熟成テキーラのカクテル」1510円。
クセのあるアブサンの味わいの後に、スモモの甘酸っぱさが訪れて余韻の残す「スモモとアブサンのカクテル」1400円。
ほのかなピート香が、トロピカルなフルーツと相性良し。ウイスキーの甘さも感じられる「パッションフルーツとスコッチウイスキーのカクテル」1620円。
扉を開けるとカウンターの上から新鮮なフルーツがお出迎え。定番の柑橘系はもちろんスイカやスモモなど、鮮やかなカラーパレットにテンションもアガります。
「気持ちよく飲んでもらいたい」と常に笑顔を絶やさない店長の津原健人さん。お客が着ている服の色に合わせてカクテルを作るなど、さりげない気遣いも見せる。
樽詰めして木の香りを移した熟成テキーラが、パインのフレッシュな酸味を引き立たせる「パイナップルと熟成テキーラのカクテル」1510円。
クセのあるアブサンの味わいの後に、スモモの甘酸っぱさが訪れて余韻の残す「スモモとアブサンのカクテル」1400円。
ほのかなピート香が、トロピカルなフルーツと相性良し。ウイスキーの甘さも感じられる「パッションフルーツとスコッチウイスキーのカクテル」1620円。
扉を開けるとカウンターの上から新鮮なフルーツがお出迎え。定番の柑橘系はもちろんスイカやスモモなど、鮮やかなカラーパレットにテンションもアガります。
「気持ちよく飲んでもらいたい」と常に笑顔を絶やさない店長の津原健人さん。お客が着ている服の色に合わせてカクテルを作るなど、さりげない気遣いも見せる。

◆ BAR ISLAND
住所/京都府京都市下京区東塩小路町557-2 エフワンビル2F
営業時間/19:00~翌2:00(金土祝前日~翌4:00)
定休日/無休
予約・問い合わせ/☎075-351-2292
どちらもフルーツ本来の美味しさを生かし、しっかりとカクテルへと昇華させる匠が営むお店。
果物ナイフやペストル、シェイカーにブレンダーを流れるような手さばきで操るバーテンダーの所作をほろ酔いで眺めていると、うっかり惚れてしまいそうです。
そんな“男も惚れるフルーツカクテル”を供するバーへ行かずして、夏は終われません!!