2017.10.20
雨の日にはオトコの手料理でフルコース!【2】丸ごと野菜ジュースと生ハムサラダ
- CREDIT :
文/小林 保(都恋堂) 撮影/中田陽子(MAETTICO) 調理/芝原健太
意外性とサプライズ。これって、女性の大好物ですよね。普段、男性が見せない一面を垣間見たときの意外性にドキッ。予想もしていなかった演出に、う〜ん、サプライズ! 手っ取り早く、この2つの要素を表現できるのが「料理」です。「雨の日だから…」を口実に女性を自宅に招き、手料理を振る舞う。「冷蔵庫にあるもので適当に作るよ」なんて言いながら、出てきた料理が前菜からデザートまでのフルコースだったなら…。
調理中に見せる、大胆さと繊細さの男前マリアージュ
「丸ごと野菜ジュース」
【材料/2人前】
トマト大 4個、オリーブオイル30cc、塩 少々、バジルの葉 2枚
アンティパストの1品目は、「最近、野菜足りてる?」と体調を気遣う言葉とともに出したい、トマトを使った『丸ごと野菜ジュース』。食材はトマトだけだが、オリーブオイルで乳化させることによって、まろやかな酸味の味わいになる。出来上がりの色といい、味といい、トマトジュースとは思えない味に女性は驚くはずだ。
【調理方法】
①包丁でトマトの芯を抜き、軽く塩を振りバジルを載せ、180度のオーブンで 約10分焼く。
②オーブンからトマトを取り出し、熱が冷めるまで置く。
③トマトの熱が冷めたら、そのままミキサーに入れ、オリーブオイルを加えて 約3分間ミキシング。途中でオリーブオイルを追加すると、さらに乳化が進んで味がまろやかに。
④トマトの種がなくなったら完成。グラスに注ぎ、太めのストローを刺し、バジルを添える。
《モテ❤ポイント》
あえて、トマトを焼くのは甘さと栄養価を高めるため。上に載せたバジルの香りをトマトに移す効果もある。トマトの下から汁が出始めたらオーブンから取り出すタイミング。
完成❤︎
「生ハムで包んだルッコラのサラダ 〜カルボナーラドレッシング〜」
【材料/2人前】
生ハム 8枚、ルッコラ 2パック、プチトマト 6個、粉パルメザンチーズ30g、卵黄 2個、白ワインビネガー 少々、黒胡椒 少々、塩 少々、オリーブオイル 少々
アンティパストの2品目はサラダ。このタイミングで冷蔵庫からシャンパンを出してきて乾杯したい。ただし、シャンパンはデザートの材料として使うので、1杯だけにしておき、2杯目からはワインに移行したいところ。
このサラダの食材は生ハムとルッコラ、プチトマトと極めてシンプルだが、濃厚なカルボナーラドレッシングが、さっぱりとした味わいのサラダを、ワンランク上の料理に変えてしまう。
【調理方法】
①ボウルに卵黄と粉パルメザンチーズ、白ワインヴィネガーを入れ、かき混ぜながら数回に分けてオリーブオイルを加える。泡立て器から垂れるようになるまで、かき混ぜる。
②ボウルにルッコラを入れ、塩、黒胡椒を加えたなら、手で軽くもむ。しなっとなったら粉パルメザンチーズをかけ、箸でかき混ぜる。
③皿の上にセルクルリング(ステンレス製の丸型)を置き、縁に生ハムを1枚ずつかぶせていく。セルクルリングの内側に②のルッコラと半分にカットしたプチトマトを入れ、粉パルメザンチーズをかける。
④ルッコラにフタをするように生ハムを被せ、セルクルリングを外す。ルッコラとプチトマトをセルクルリング内にしっかり敷き詰めると崩れにくい。
⑤サラダの中央にカルボナーラドレッシングをかけ、残りのプチトマト、ルッコラを載せ、仕上げに粉パルメザンチーズとオリーブオイルをかけて完成。
《モテ❤ポイント》
パスタソースであるカルボナーラをドレッシングにしてしまうのが、この料理のポイント。卵黄と粉パルメザンチーズをオリーブオイルで乳化させるため、かなりのスピードでかき混ぜる必要がある。力強い男らしさを見せつける調理ポイントでもある。
完成❤︎
■iCas storia
◆ iCas storia
URL/www.icas.jp.net/icasstoria/
お問い合わせ/☎︎03-5785-1248
● 芝原健太(しばはら・けんた)/『iCas storia(イカス ストーリア)』シェフ
1987年、京都府生まれ。京都の老舗リストランテやホテル、イタリアの星付きリストランテで修行後、京都と大阪のリストランテの料理長を経て、『iCas storia』のシェフに就任。