伝説の名店の味を静かに継承

フランス料理店でもお目にかかれないようなワインリストから選んだのは、春の天ぷらにふさわしいシャンパーニュの王様、ジャック・セロスのブリュット・ロゼ。清水氏の真摯な天ぷら談議と天ぷらの揚がる音をつまみに、最高の夜をお楽しみください。
実はYULI*YULIも今回久々に訪ねようと思っていたら、御主人のご不幸で去年閉店していたことにびっくり。そしてそのDNAを受け継いだ店が築地にあると聞き、「清壽」に出合ったというわけ。場所は築地の晴海通り。ビルの地下に降りると現れる和の空間がそうです。ゆったりと贅沢に席をとった13席だけのカウンターが広がります。

左から「そら豆」。「楽亭」の主人には野菜は洒落で、と教わったそうですが、春野菜は美味なるもの。中は「車海老」。王道の天ぷら店と言えば、最初に揚げるのは海老という決まり。「稚鮎」は琵琶湖だけ捕ることが許されているのだそう。薄〜い衣で苦味と香りをいただきます。
フレンチのような流れ作業もなく、ひとりで黙々と天ぷらを揚げていく画は、料理業界で一番の職人業かもしれない。シンプルな料理ゆえに出る個性。この味がいつまでも続きますように。
こだわりリスト

天ぷら店では珍しい設え
天ぷら店では珍しい設え
お茶室の待屋のような設えがあります。床の間風の棚には季節の掛け軸も。ほっとするような和の空間です。
清壽
東京都中央区築地3-16-9 アーバンメイツビルB1F
☎03-3546-2622
営業/17:00〜21:00(L.O.) 月休
●1万5000円コースのみ、ハーフボトルシャンパン5500円〜※サービス料5%別途














