進化系天ぷらで贅沢三昧を

カウンターの真ん中でピカピカに輝く天ぷらの油避けカバーは、なんと1年待ちの玉川堂製。天ぷらを置く高台の皿は海外でも人気の高木浩二の作。そして天ぷらの脇役大根おろしは、水切り後にまん丸の球形に成形され、なめらかな舌触りが箸休めとしても人気です。
山口県の仕出し屋“たきや”で生まれ、大阪の「味吉兆」で和食を学んだあと、大阪と東京のザ・リッツ・カールトンで天ぷらを担当。ザ・リッツ・カールトン東京の天ぷらが評判になったのもちょうどこの頃です。その笠本氏が独立したのが去年の夏。
あっという間に予約の取れない天ぷら店になったのは言うまでもありません。コースはおまかせのみ。今晩は、ゆったりと身を委ねて笠本流の天ぷらを堪能してください。

左から、たきやのスペシャリテとして有名な「黒毛和牛フィレ肉の紫蘇巻き」。アルバのトリュフとゲランドの塩を混ぜ合わせたトリュフ塩でいただきます。まるで泳いでいるような「稚鮎」は抹茶塩で、ピュリニー・モンラッシェとマリアージュ。九州の「アスパラガス」はカレー塩と。春の味わいです。
さらに、お酒にこだわりたいというあなたもどうぞご安心を。こちらは天ぷら店には珍しくソムリエがいるので、日本酒からDRCワインまで、お好きな物をどうぞ。
こだわりリスト

すべて国宝の驚きの酒盃
タキヤ
すべて国宝の驚きの酒盃
お好きな盃をどうぞと笑顔で言われても、国宝と聞くと手が震えちゃいそう。プレミアムな日本酒をくいっといきますか?
東京都港区麻布十番2-5-11 AZABU MAISON 201
☎03-6804-1732
営業/17:30〜22:00 不定休
●おまかせ天麩羅2万円コースのみ(価格は季節に寄って変動)、グラスワイン1000円〜※サービス料10%別途