春の気配を感じつつも、夜はまだまだ冷え込む季節。彼女と一緒にお鍋でぬくぬく温まるのはやっぱり良いものです。とはいえ、せっかくのデートに、スタンダードな鍋では、つまりません。そこで今回は、彼女のハートを引きつけるのに十分な、ヘルシーで個性派のお鍋をご紹介しますよ!
■ 「シャングリラズシークレット」のきのこ鍋
女性が喜ばずにはいられない!
秘伝のスープで食べるきのこ鍋
実は女性は“きのこ”好きな生き物。そこでご紹介したいのが、きのこ鍋専門店「シャングリラズシークレット」です。
店が位置するのは、六本木駅からほど近いビルの4階。ドアを開けた瞬間、きのこの香りが漂ってきます。「きのこ鍋」の専門店ってことで、女性客が非常に多い店ではあるのですが、オリエンタル調でスタイリッシュな空間は実はデート向きでもあるんです。夜は照明も落とされ、ぐんと大人の空間に。個室もあるので接待にも使えそうです。
看板の「きのこ鍋」は、約30種類のきのこを8時間も煮込んで作ったという秘伝のスープに、野菜や鶏、豆腐などを入れてぐつぐつぐつと。主役であるきのこは、しゃぶしゃぶしていただきます。きのこのラインナップは、衣笠茸、たもぎ茸、柿の木茸、丹波しめじ、とき色ひら茸など、仕入れによって変わります。そのまま食べてもイケますが、特製のゴマだれや中国醤油だれも付いていて、味の変化も楽しめちゃいますよ。
なお、同店は一人一鍋方式。オーダーしてしばらくすると、円柱型の高級感あふれる、壺のようなお鍋が恭しく運ばれてきます。
なお、同店は一人一鍋方式。オーダーしてしばらくすると、円柱型の高級感あふれる、壺のようなお鍋が恭しく運ばれてきます。
PAGE 2
さて、冒頭でも少し触れましたが、こちらの売りは秘伝のスープ「宝茸黒湯（ほうじょうへいたん）」。鍋のふたを開けると、漆黒のスープがたっぷりと入っています。この真っ黒なスープに、きのこの旨みや栄養分が凝縮されているんです。スープとしてごくごく飲みたくなる衝動を抑えるのが困難なほど、滋味たっぷり。スープは飲み放題なので、ご安心あれ!
ヘルシーに、気軽に楽しめるのは、「美楽黒湯（びらくへいたん）」コース。２種の旬な前菜から始まり、8種類のきのこ、彩り野菜と豆腐の盛り合わせ、大山鶏のむね鳥の付いたコースで、ブラックスープを練り込んだ麺でシメます。こちらのコースに合わせ、きのこのひとつ、ヤマブシタケを使った「お肉のような串揚げ」（聞かなければ、肉と信じて疑わない人もいるはず）をオーダーするのもよろしいかと。
ちなみに、きのこの盛り合わせには、一種類ずつ説明書きの札が付くため、彼女に「このきのこなんだろう？」と聞かれて困惑する心配はご無用!
ちなみに、きのこの盛り合わせには、一種類ずつ説明書きの札が付くため、彼女に「このきのこなんだろう？」と聞かれて困惑する心配はご無用!
洗練された空間でいただく、“罪悪感”とは無縁のヘルシーきのこ鍋。ダイエットを気にしている彼女も、安心して誘えるはず。スープに染み出たきのこの旨みに、彼女と陶然と酔いしれてくださいませ。
■ Shangri-La's secret（シャングリラズシークレット)
住所／東京都港区六本木4-11-11 六本木GMビル4F
営業時間／11:30〜14:00（L.O.）、17:30〜22:30（L.O.）
無休
URL／https://shangrilas-secret-roppongi.business.site
予約・問い合わせ／☎ 03-6804-5095
●料金／美楽黒湯 4800円、宝茸黒湯6800円、鳳凰黒湯 9800円
PAGE 3
■ 鰻處 黒長堂 六本木ヒルズ……「うなべ」
カラダ中にエネルギーがみなぎる！
うなぎ尽くしの鍋コース
このところ価格高騰の一途で、疎遠になりがちな“うなぎ”。お鍋でいただく機会は、少ないのではないでしょうか。京都には江戸時代創業の「うなべ」の専門店もありますが、東京ではなかなかお目にかかれません。それが、六本木ヒルズのレストランでいただけちゃうこと、ご存じでした？
2018年9月、六本木ヒルズのウエストウォーク5階のレストランフロアがリニューアルされ、人気店や話題の新店が立ち並ぶ魅惑のフロアに大変身。その一角に佇む「鰻處 黒長堂」をご紹介しましょう。
同店の料理人・中村寿氏は、ご実家がうなぎ店という生粋のうなぎ職人。国産のうなぎにこだわり、「うなぎの味がシンプルに伝わる」と、関東では珍しく、蒸さずに炭火で焼き上げる「地焼き」でうなぎを提供しています。このうわさを聞きつけ、遠方から足を運ぶうなぎ好きもいるそうですよ。
個室タイプのテーブル席もありますが、8席のカウンター席は、中村さんの職人技がライブ感覚で味わえる特等席。なかなかのエンタテインメントです。
個室タイプのテーブル席もありますが、8席のカウンター席は、中村さんの職人技がライブ感覚で味わえる特等席。なかなかのエンタテインメントです。
PAGE 4
「白焼き」「かば焼」「鰻重」なども非常に気になりますが、この季節に召し上がっていただきたいのは、何と言っても「うなべ」。中村さんが、「うちは漬物と豆腐以外は全部うなぎを使った料理」と胸を張るように、とにかくうなぎ尽くしの「鰻處 黒長堂」では、前菜から〆まで、すべてうなぎで通すこともできちゃいます。
ちなみに前菜は、鰻の燻製、煮こごり、山椒昆布のせなど、内容は日替わりですが、これがまた日本酒に合うんです。なお同店では、メニューに掲載されていない、レアな日本酒も多く用意しているそう。お酒好きな彼女を連れていくなら、日本酒とのマリアージュをお願いしてみてもいいかもしれませんね。
ちなみに前菜は、鰻の燻製、煮こごり、山椒昆布のせなど、内容は日替わりですが、これがまた日本酒に合うんです。なお同店では、メニューに掲載されていない、レアな日本酒も多く用意しているそう。お酒好きな彼女を連れていくなら、日本酒とのマリアージュをお願いしてみてもいいかもしれませんね。
PAGE 5
前菜を食べ終わったあとは、いよいよ真打ちの登場です。木で組んだ鍋台に、シンプルなかつおと昆布の出汁が入った土鍋がどんと乗せられました。具材は、焼いてぶつ切りにしたうなぎ、たっぷりの九条ネギ、がんも、春雨、庄内麩です。
うなぎは蒸さずに焼いているためか、旨味がダイレクトに伝わってきます。パリッとした皮に、ふわっ柔らかくかつパンチのある身。野趣あふれる中にも繊細さもあります。
そして、鍋を一度下げ、調理してから供される「うぞうすい」はビジュアルも美しく、未体験の美味しさです。自家製の生山椒とともに、ぜひお召し上がりくださいませ。
■ 鰻處 黒長堂 六本木ヒルズ
住所／東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ ウエストウォーク 5F
営業時間／平日11:00〜14:00(L.O.)、17:00〜22:00(L.O.)、土日祝11:00～22:00(L.O.）
定休日／六本木ヒルズ休業日
URL／https://kiwa-group.co.jp/kurochodo_roppongihills/
予約・問い合わせ／☎ 03-3478-5445
● 料金／うなべ （うぞうすい付き）1名8800円（2名～）
PAGE 6
■ 亀戸升本 本店…… 「亀戸大根あさり鍋」
“幻の大根”を使った名物鍋は
一食の価値あり!
「亀戸大根」って聞いたことあります？ 文久年間（1860～1864）から東京の亀戸地区で栽培が始まった、長さ約30cm、重さ約200gの小さな大根のことです。昭和に入ると、経済成長とともに宅地化が進み、大根農家が減少。「幻の大根」と呼ばれるようになるのですが、亀戸の老舗「亀戸升本 本店」が、契約農家に減農薬栽培してもらうかたちでこの江戸野菜を復活させます。その「亀戸升本 本店」の名物メニューが、今回、ご紹介する「亀戸大根あさり鍋」です。
「亀戸升本 本店」が位置するのは、ザ・下町とも言える蔵前橋通り沿い。白壁の建物が目を引きます。亀戸駅から徒歩7分前後の場所に位置し、すぐそばには江戸時代に実在した「梅屋敷」をモチーフにした観光案内所「亀戸梅屋敷」も。周辺のお散歩も楽しそうです。
PAGE 7
「亀戸升本 本店」は、明治38年に造り酒屋として創業。戦後、和食店に転身を遂げた同店で提供している「亀戸大根あさり鍋」は、たっぷりの亀戸大根はもちろんのこと、厚岸産のあさりも殻付きとむき身の両方が惜しげもなく入っています。ほかにも具材は、えのき、白菜、ねぎなどの野菜類や、あわの実を練りこんだあわ麸、大根餅が入ったきんちゃく、亀戸天神社の太鼓橋にちなんで名づけられた、平べったいかたちの「太鼓橋うどん」など、盛りだくさん。
そんななかでも主役はやはり、亀戸大根です。肉質が緻密なため、煮込んでも瑞々しさを感じます。私たちが食べ慣れている青首大根に、梨のジューシーさと、かぶのほくほく感がプラスされた感じでしょうか。付け合わせのスライスした大根を混ぜて、食感の違いを楽しんでみては？ ちなみに亀戸大根には、青首大根の約2倍のビタミンCが含まれているそうですよ！
出汁は味噌ベースです。6、7種類の味噌をブレンドしていて、季節や仕入れた材料の味の違いを配慮し、配合の分量を変えるというこだわりぶり。
出汁は味噌ベースです。6、7種類の味噌をブレンドしていて、季節や仕入れた材料の味の違いを配慮し、配合の分量を変えるというこだわりぶり。
PAGE 8
〆には、細かく刻んだ大根の葉と生姜を入れた麦菜飯に、あさりと大根のエキスがしみ込み、よりまろやかになった出汁をたっぷりかけてさらさらと。これがまた後を引く美味しさでして……!
なお、「亀戸升本 本店」では、「亀戸大根ステーキ」、「亀戸大根すてぃっく」（11月から4月までの販売）など、鍋以外にも亀戸大根を使ったメニューを取り揃えています。亀戸大根を使ったおつまみをいただいたあとに、「亀戸大根あさり鍋」な〜んて、ここでしかできない、亀戸大根尽くしを堪能してみてはいかがでしょうか。
■ 亀戸升本 本店（かめいどますもと）
住所／東京都江東区亀戸4-18-9
営業時間／11:30〜14:00（L.O.）、17:30〜20:30（L.O. ）、土日祝11:00～14:30（L.O.）、17:00～20:00（L.O.）
定休／第3月曜定休（祝の場合は翌日休）
URL／http://masumoto.co.jp/
予約・お問い合わせ／☎03-3637-1533
● 料金／亀戸大根あさり鍋1人2750円(注文は2人前から）、亀戸大根あさり鍋めし1980円
登録無料！ 買えるLEONの最新ニュースとイベント情報がメールで届く！ 公式メルマガ
