“お茶目”と“子供っぽい”の違いがわかる大人になるには？

ルイ・ヴィトンの原点が“トランク”にあることはあまりにも有名な話。2016年開催の“旅するルイ・ヴィトン展”では100年以上前に作られた希少な“レイエ・キャンバス”のメール・トランクなどが数多く展示され、かすれたヨーロッパ各地のホテルワッペンが所狭しと貼り付けられていたのが記憶に新しい。

また、昨年展開され今なお購入可能な60種類以上のラベルをオーダーメイドでパーソナライズして世界で一つのモノグラム製品を作り上げる「マイLV ワールドツアー」は、ルイ・ヴィトンのアイデンティティたるワッペンワークを継承した先駆けといえます。

つまり、旅慣れた相棒にはかすれや破れまで味わい深いワッペンがつきもの。その数だけ思い出があり愛着も湧くというもので、愛用トロリーを各国のセキュリティシールでいっぱいにしているジェットセッターは多い。

その無造作にして男クサい雰囲気を既成のデザインへと昇華させたのが、今季リリースされる新ラインの「アルプス」です。

その名の通りアルプス山脈とルイ・ヴィトンのレタリングを融合させた色とりどりのワッペンが所狭しと並ぶ表情は、レトロでポップで旅慣れた雰囲気ムンムン。それでいてコゾーっぽく見えない所以は、ベースとなるボディが黒を基調としたおなじみの“ダミエ・グラフィット キャンバス”である点、そしてあしらわれる一点一点のワッペンがすこぶるシブい点。人とカブりたくないルイ・ヴィトンファンにはうってつけな選択といえます。

しかもこの意匠、バッグや小物だけでなく、ニットキャップやバンダナ、グローブなどでも楽しめるのも醍醐味の一つ。今季“ダミエ”を狙うなら、このぐらい遊んでこそ周囲との差別化が図れるというものですよ。

マーク・ニューソン作の堅牢で軽量、機内持ち込みも可能なトロリーケース「ホライゾン55」を、刺繍、タフタージュ、プリントによるアルプス山脈モチーフのワッペンでカスタマイズ。世界各国を巡ったようなこなれ感が溢れる、セレブリゾートの良き相棒となるでしょう。

1930年に登場して以来、一泊旅行に必要な身の回りの品を収納してきた「キーポル」のアルプスバージョン。トラベルステッカーを彷彿させるヴィンテージ風のワッペンにより、お茶目な雰囲気ムンムン。ストラップ付きゆえ重い荷物も楽々持ち運べます。

同じく、“ダミエ・グラフィット キャンバス”をカスタマイズしたトラベルウォレット「ジッピー・オーガナイザー NM」。表裏に11のワッペンが施されています。アルプス山脈を旅したような気分に浸れること請け合いです。

豊富なカードケースに加え、札入れとコインケースが備わります。パスポートやボーディングパスも収納可能ゆえ、これ一つで旅上手に。

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