ジローラモが、あの名映画のスーツ姿をリメイクしたら……？ 後編

“攻めたスーツ”の特集と聞いて「登場人物のスーツ姿が素敵な名作映画をリメイクしたい！」と言い出したのは、我らがパンツェッタ・ジローラモ。

その難題にチャレンジするスタイリストとして彼が指名したのは超大御所スタイリストの大久保篤志さんです。前編では『アニー・ホール（1977）』『ゴッドファーザー（1972）』『サタデー・ナイト・フィーバー（1977）』をリメイク！ （前編はこちらから）

さて、後編ではどんなコーディネートが飛び出すでしょう。筋書きのないふたりの即興ファッションストーリーをご覧あれ！

大久保：お次は北野武監督の『BROTHER』。シャツのブルーは“北野ブルー”だよ。ジローさんはちょい不良の象徴だから丁度いいのよ。

ジローラモ：大久保さんの格好はドン・コルレオーネの休日着みたい（笑）。

大久保：最後は『イージー・ライダー』の革ジャンをスーツに置き換えてみたんだ。俺はピーター・フォンダの星条旗柄を拾って、ジローさんはデニス・ホッパーのスエードのフリンジジャケットがスーツになったイメージ。

ジローラモ：これは超カッコいいネ。柄×柄でもまとまって見えマス！

大久保：ネペンテスの清水慶三さんのニードルスは、自分のブランド以外では一番好きなブランドだし、リスペクトしています。とにかく格好良くて着やすいんだ。

ジローラモ：大久保さんのスーツのスタイリングは自由で楽しいネ。

大久保：ありがとう。俺自身が毎日スーツを着て楽しんでいるからね。いまスーツはダウントレンドだけど、こんな格好良くて楽しい服を着ないのはもったいないと思う。何より着るだけで、お洒落が成立するんだし。

ジローラモ：ホントそう！　仕事のユニフォームとしてのスーツじゃなくて、お洒落着としてスーツをもっともっと楽しんでほしいネ。Vゾーンで遊ぶことにも挑戦してほしいし。人生もスーツも攻めないとモテないヨ。

大久保：でも、俺もよくスーツ姿を女の子から褒められるけど、そこから恋に発展したことないな……（泣）。

ジローラモ：今度モテるスーツから発展する会話術を教えますネ（笑）。