2021.05.12

女子の本音。どんな男性の服装が好き?

男たちだけで勝手に盛り上がりがちな男前スタイル。しかしその装いは女子から見たらどうなのでしょう? そこで男性の選球眼にたけた美女たちに、男前スタイルについて話し合っていただきました。本音トークから飛び出す金言の数々。マジ身に沁みます。

CREDIT :

文/木村千鶴  写真/高橋敬大(TABLE ROCK) イラスト/林田秀一

ちょっと待って! ソレって本当に“男前”⁉

子供の頃から好きだった、スパイ映画にアクション映画。スクリーンの向こうの男たちはいつもワイルドで、クールで、男前でしたよね。そんな彼らの生き様はもちろんのこと、お洒落の参考にしている諸兄も多いことと存じます。その装いはおそらく『俺たちの聖域』。

誰にも口は出されたくないというのも分かります。そうでしょうとも。ですが、だとしても、本音のところ女性の目線も気になりますよね? ぶっちゃけると女子はどう思っているのか、知りたくないですか? 知りたいですよね⁉ ということで今回も開催しました『緊急美女座談会』。お集まりいただいたのはこちらの方々です!
▲ 右/ローズさん(33)しっかり者の社長秘書。好みのメンズスタイルは「無難にスタンダード」 左/リリーさん(31)鋭い洞察力の美容・ファッションライター。「バランスの良いトータルコーディネイト」が信条 中/パンジーさん(30)ほんわか優しめヘア・メイク。『派手オジ』にも好感度高めの美女。
── 本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。早速ですが、皆さんは男性がときどき見せる『男前な』服装はお好きですか。

パンジー 「どんな服装がそれに当たりますか?」

── 例えば、タフで機能的で男前な、加えて色気のあるようなファッション、と言ったらいいでしょうか。スパイ映画やアクション映画に出てくる人物も想像しつつ、ちょっとこちらを参考にご覧ください。(弊誌を机上に出しつつ)
リリー 「なるほどカッコいいですね〜!ただ、難しい場合もありますよね、コーディネイトが。インパクトのある装いって、年齢もある程度重ねていて、お洒落な人ならではの着こなしってイメージがあります」

ローズ 「うん、結構上級者ですよね。でも一般的なビジネスマンには見えないというか、上手に着こなさないと、職質されてしまいそうな……(笑)」

パンジー 「セクシーな感じが出せる年齢になると似合いそうですね。キャラ込みと言いますか、おしゃれが得意じゃない人には勇気がいるスタイルかもしれません」
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あまりに“軍人さん”なミリタリースタイルは微妙

パンジー 「私ミリタリーは結構好きです」

リリー 「キレイめな服のカジュアルダウンになるんですよね。かしこまりすぎず、便利なアイテムなので、女子もわりと取り入れます」

ローズ 「ただ、迷彩柄はちょっと……。時と場合によるかも」

パンジー 「一部に取り入れられてるくらいだったら良いですけど、難しいですね」

リリー 「ジャケット全体が迷彩柄でワッペンとかがついてるような、本気度の高いのは苦手かな。色味のトーンを抑えて、ポイントとして迷彩柄が入っているのはいい感じがしますけど」
── なるほど、全体が迷彩柄のアウター、しかも本格的なミリタリー系ですと、女性ウケは限定的ということですね。

パンジー 「彩度が高いと少し派手に感じますね。あとは、う〜ん、軍人さんみたいなのはちょっと……クセの強さを感じてしまう」

ローズ 「アウターもそうですが、パンツが迷彩柄も厳しいですね。サバイバルゲームをするとか、実用性のあるシーンで着るなら分かりますけど、街中で着るのは勇気がいりますね」

パンジー 「デートの時にパンツが迷彩柄だったら、気になっちゃって目が離せないかもしれない。なぜ、今日コレを着てきたのかって(笑)」

リリー 「でも好きでやっているなら尊重しますよ、各々の好みですから。ただ私個人として、好き嫌いで言ったら……ちょっと微妙かな〜(笑)」

パンジー 「私は『派手おじちゃん』みたいなスタイリングは好きなんですよ(笑)。誰とも被らない服装を独自のセンスで貫いてる人はカッコいいです。でもそれができるのは、かなりのお洒落上級者ですよね」

ローズ 「私は逆です〜。自分が無難なキレイめスタイルが好きなので、男性にも本音では無難にまとめて欲しい。こだわっている人たちの領域は、私ではわからないので、共感を求められたら困っちゃうし。ただ否定はしませんよ。自分のお洒落があるのは素敵なことだと思います」
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▲ 女子たちに意外なほど人気だったMA-1タイプのブルゾン。ミリタリー要素は取り入れすぎないことが、好感度アップのカギかもしれません。
── 厳しい意見の中にも優しさをまぶしてくださったことに感謝です(泣)。では、「これはナイス!」なミリタリーファッションはどういった感じでしょう。

リリー 「あ! 私これは好きです。オリーブ色のこのブルゾン」

パンジー 「MA-1のブルゾンはカッコいいですね〜! ワイルドな中にも可愛さがある」

ローズ 「確かに! カジュアルな感じでいいですね。ミリタリーでもシンプルなものは好みです。基本的にキレイめに整えて、要素としてミリタリーが入っているのは素敵だと思います」

リリー 「ミリタリーを前面に押し出すよりも、これくらい控えめの方が逆にバランスの良い男らしさを感じるのかもしれません」
── 全体的にはサラリとスマートなスタイル、スパイスとしてミリタリーをプラスするくらいの方が、女性の好む男前に仕上がるってわけですか。

全員 「少なくともここでは満場一致です(笑)」
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柄シャツはTPOを考慮し使い分けて

── いや〜参考になります! この調子でどんどん聞いていきますが、柄入りのシャツについてはどういう印象を持っていますか。

パンジー 「柄の入り方にもよりますよね。大きさとか、色合いとか」
── と言いますと、こんな感じはどうですか。

パンジー 「あ、結構大胆だ(笑)。多色使いとか、大きな柄などはどうしても人を選ぶと言いますか。ましてやスーツに合わせちゃってると、ん〜(笑)」

ローズ 「シャツのボタンも、開けすぎは色気を通り越して、ギャングみたいでちょっと怖いです。ジムで鍛えているような、身体に自信のある方は余分にボタンを開けても見栄えがするんでしょうけど、前をはだけるのは意中の女性とふたりの空間だけで良いんじゃないでしょうか(笑)」

全員 「アハハハ」

リリー 「目線って胸から上に行くじゃないですか。トップスにインパクトのある柄を持ってくると、顔とマッチさせるのって難しくないですか?」

パンジー 「そうですね〜。あ、襟も出てますね。襟まで出てたら、インパクトが強すぎてお顔が負けちゃいますよね。色気は感じますが、もっとほんのり匂わせ程度でいいかなって思います」

ローズ 「攻めた服装ができる方はお洒落なんですよ。でも私には難易度が高い。お洒落好きの女性には受けがよいのかなと思います」

リリー 「コーディネイトってトータルで完成するものだと思うんです。全体的な雰囲気とマッチしてないと、上級者向けのファッションは浮いちゃう。そうなるくらいなら、無難なものの方がいいかもしれません」

── そうしますと、柄のシャツだったらどんなものがお好きでしょうか。
▲ 装いに個性を添えるアイテムとして見逃せない柄入りのシャツ。女子に人気だったのは、小花や植物柄などナチュラル系でした。
ローズ 「ちょっと抑えめな、小花柄やボタニカル柄みたいなものは好きです。大きなペイズリー柄などのデコラティブな模様なら、白地に同系色、目を凝らさないと見えない程度の隠れたお洒落はドキッとしますね」

パンジー 「あ〜、それも良いですね。綿や麻のジャケットと合わせると、大人の休日って感じで素敵です。私はアロハシャツも好き」

リリー 「胸元も適度に開けて、ロールアップでくるぶしを出すとヌケ感があってイイですね。爽やかな色気を感じます。ちなみに私もアロハシャツは好きです♡
── 総じて、やり過ぎは嫌われる傾向にあるようです。引き算が大事。では最後に、男前な服について一言いただいても良いですか。
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“男前”はポイント使い程度が好印象

パンジー 「自分のキャラに合っているかは大事な気がしました。そして、男気溢れるファッション要素は、ポイント使いがいいですね。使うアイテムを決めたら、あとはシンプルにまとめるくらいがベターかも」

リリー 「私もそう思います。今日感じたのは、お洒落だなと感じる人の装いって、丈感やサイズ感のバランスがいいなってこと。なので、むやみやたらに流行のアイテムを取り入れるんじゃなく、着丈やサイズ感、何にポイントを置くかってことに目を向けるのが、理想的かもしれません。それと、お洒落にそんなに自信がない人だったら、シンプルなベースの装いを決めて、ひとつづつ入れたいテイストをカスタムするように、段階的に取り入れた方が失敗しないのかな〜と思いました」

ローズ 「シンプルが一番、とは思っています。でも例えば恋人が好きなスタイルを持っているなら、それはポリシーとして貫いて欲しい。ただ、ファッションのことが分からなくて『これが流行りだから』ぐらいの感覚なら、『とりあえずで流行りに乗っかるのはやめようよ』って思います」

── なるほど、的を射た正論がドシドシ出てきました(笑)。今回は女子トークを盛り上げるため、サンプルとして本誌を見ながらの対談となりました。盛り上がるなかで、ややネガティブな意見も見られましたが、男前の服やトレンドを取り入れることが必ずしもNGというワケではないようです。

ビジネスならビジネス、デートならデート、そして休日ならどんな休日になるのかまで想定し、分量に配慮しつつお洒落を楽しんでみては? という提案なのですね。う~ん、コレは確かにリアル。好感度アップを狙う意味でも、ぜひぜひ参考にしていただきたいと思います!

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