2017.09.29
モテるデニムスタイル・スナップ【3】「ロンハーマン」&「エディフィス」
セレクトショップのスタッフに「モテるデニムスタイル」をご提案いただく本企画もいよいよ最終回。今回はアメリカは西海岸のヌケ感を得意とする「ロンハーマン千駄ヶ谷店」とフレンチのエスプリを表現する「エディフィス TOKYO 渋谷店」にご登場いただきました。
- CREDIT :
写真/玉井 俊行 文/持田 慎司
肩肘張らないモノトーンスタイル
◆ ロンハーマン千駄ヶ谷店
「デニムにスニーカーを合わせてヌケ感を演出するのは、西海岸の定番の着こなしです」とのお言葉通り、リラックスした雰囲気がなんとも様になっています。
そしてどこか大人っぽいムードも。その秘密を伺ってみると「ラグジュアリーな雰囲気のメゾン マルジェラのニットを合わせ、モノトーンでまとめているから」なのだそう。
確かにここに色がごちゃごちゃと入ってくると、大人っぽいデニムスタイルとは程遠くなってしまいますが、それをブラック、グレー、ホワイトの三色に抑えることで、落ち着いた感じに仕上げているというわけですね。
しかも随所に白色を効かせることで、清潔感も同時に演出。ニットにスニーカーを合わせても、十分「モテるデニムスタイル」になり得ると気づかせてくれるコーディネイトです。
シンプルな着こなしだけに細部にとことんこだわる
コットン100%のデニム地なので、色落ちの具合も秀逸。本人の強いこだわりが感じられるチョイスですが、それが見た目となって現れる点もデニムの良いところ。
ケーブル編みのボートネックで袖などの編み地はプレーンという、変化球のニットをトップスとして。全体がシンプルなカラーリングとコーディネートだけに、デザイン性のあるニットくらいの方が相性が良いのですね。
間延びしがちなデニム&ニットスタイルのアクセントとして、腰元にはウォレットッチェーンを。このさりげない味付けが、全体のヌケ感を損なうことなく、着こなしにニュアンスを添えてくれるというわけ。
コットン100%のデニム地なので、色落ちの具合も秀逸。本人の強いこだわりが感じられるチョイスですが、それが見た目となって現れる点もデニムの良いところ。
ケーブル編みのボートネックで袖などの編み地はプレーンという、変化球のニットをトップスとして。全体がシンプルなカラーリングとコーディネートだけに、デザイン性のあるニットくらいの方が相性が良いのですね。
間延びしがちなデニム&ニットスタイルのアクセントとして、腰元にはウォレットッチェーンを。このさりげない味付けが、全体のヌケ感を損なうことなく、着こなしにニュアンスを添えてくれるというわけ。
冬にあえての白デニが妙に格好よく映る
◆ ロンハーマン千駄ヶ谷店
「上品なブーツで足元をカチッとしめつつ、ジャケットで落差を出しました」というところが本日の着こなしのポイントとか。
白デニムをチョイスした理由について伺うと、「秋冬に白を合わせるのは難しいイメージがありますが、決まるととても格好いいので」ということ。
なるほど、だからカジュアルなトップスとの合わせでも、全体としてみると大人っぽくまとまっているというわけですね。秋冬にあえて白デニムをはくという選択。“これなら真似できそう”と思われた方も多いのでは?
ディテールでリッチ感をさりげなく表現する
現在LEON本誌でもオススメしているメタルとセルのコンビ、通称メタコンのメガネを。セルの部分が黒ではなくブラウンでしかもマーブル調になっているため、柔和な雰囲気に仕上げてくれるというわけですね。
腕元にはジャラジャラといくつもアクセサリーをつけずに、時計とバングルをそれぞれひとつずつ。このシンプルな装飾使いが、大人っぽいムードをさらに加速させます。この抜き差しの塩梅が絶妙です。
足元にはきめ細やかなスエードを使用したブーツを。そこに合わせた白デニは実はカットオフ仕様になっていて、これがカジュアルな装いとのブリッジ的な役割を果たしているのです。
現在LEON本誌でもオススメしているメタルとセルのコンビ、通称メタコンのメガネを。セルの部分が黒ではなくブラウンでしかもマーブル調になっているため、柔和な雰囲気に仕上げてくれるというわけですね。
腕元にはジャラジャラといくつもアクセサリーをつけずに、時計とバングルをそれぞれひとつずつ。このシンプルな装飾使いが、大人っぽいムードをさらに加速させます。この抜き差しの塩梅が絶妙です。
足元にはきめ細やかなスエードを使用したブーツを。そこに合わせた白デニは実はカットオフ仕様になっていて、これがカジュアルな装いとのブリッジ的な役割を果たしているのです。
◆ ロンハーマン千駄ヶ谷店
住所/東京都渋谷区千駄ヶ谷2-11-1
営業時間/11:00~19:30
お問い合わせ/☎03-3402-6839
着流しスタイルをデニムに応用
◆ エディフィス TOKYO 渋谷店
「カジュアルすぎない大人っぽさを表現したかった」という彼のこだわりは、何と言ってもシューズ選びにあり。ぱっと見ローファーのように見えますが、実はスリッパなんです。
「デニムというとスニーカーを合わせるイメージが強いですが、それだとカジュアルすぎる。でもフレンチのヌケ感を出したかったのでちょっとローファーでは固いかなと思って」
デニムについてのこだわりを聞くと「リデアルはラインがとにかくキレイなんです。私は太ももが太いのですが、そう見えない理想的なシルエットです」とのこと。
しかもストレッチ入りで、はき心地も抜群だなんて、もはや鬼に金棒じゃないですか。そんなデニムのチョイスも抜群な寺田さんの着こなしも、是非ご参考に。
デニム以外のアイテムでちょっとずつ脱力する
インナーの差し色ニットはよくよく見ると変形のハウンドトゥース柄。トレンドであるブリティッシュな要素をさりげなく取り入れている点も、見逃せないポイント。ジャケットにクルーネックというリラックスした合わせも気分です。
腕元にはディンヴァンのチェーンブレスを。このビッグサイズのコマ使いが、ジャケデニスタイルにいい意味でアンバランスさをもたらし、結果的には絶妙なアクセントになっているというわけです。
足元に選んだのはスリップオンじゃなくてスリッパ。なんですが、きめ細やかなスエード使いと流麗なフォルムのおかげで上品な印象に。このギリギリのヌケ感こそ、まさしくフレンチのエスプリかと。
インナーの差し色ニットはよくよく見ると変形のハウンドトゥース柄。トレンドであるブリティッシュな要素をさりげなく取り入れている点も、見逃せないポイント。ジャケットにクルーネックというリラックスした合わせも気分です。
腕元にはディンヴァンのチェーンブレスを。このビッグサイズのコマ使いが、ジャケデニスタイルにいい意味でアンバランスさをもたらし、結果的には絶妙なアクセントになっているというわけです。
足元に選んだのはスリップオンじゃなくてスリッパ。なんですが、きめ細やかなスエード使いと流麗なフォルムのおかげで上品な印象に。このギリギリのヌケ感こそ、まさしくフレンチのエスプリかと。
トレンドの茶黒の合わせに差し色を投下
◆ エディフィス TOKYO 渋谷店
「ブラックデニムを今風に着こなす時のポイントは、あえてロックっぽいハードなイメージにしないことです」と言うとおり、差し色で華やかさをプラスしつつ、レザーはライトブラウンにすることで、全体を明るく柔らかな雰囲気に。
コーディネートの総仕上げは首元のスカーフ。これによってエレガントなムードが加味されるため、さらにブラックデニムを基軸にしたコーディネートが大人っぽくなるというわけです。
というわけで3回に分けてお届けした「モテるデニムスタイル」をテーマにしたお洒落セレクトショップのスタッフのスナップ特集、いかがでしたでしょうか? お店によってテイストは異なりますが、どれもさすが!な着こなしばかりゆえ、ぜひ秋冬のデニムスタイルの参考にしていただけますと幸いです。
大人な味付けと遊び心を小物で表現
首元にはスカーフを巻いて、フレンチなムードを。これによって全体にエレガントな雰囲気が加味されるため、ブラックデニムがよりお洒落で大人っぽく昇華されるというわけ。特にジャケットを羽織らないスタイルの時には効果絶大です。
腕元にはブレスレットやリングが。すべてをシルバーカラーで統一しているからこそ、重ねづけしてもトゥーマッチな印象はありません。金属の色を揃えるのはメンズファッションのセオリーでもあるので、ぜひお見知り置きを。
足元に合わせたコンバースの『オールスター』。実はこちらにもデニム地を使用。こういうさりげない遊び心が、大人のカジュアルスタイルには欠かせません。いやはや本当に勉強になりますね。
首元にはスカーフを巻いて、フレンチなムードを。これによって全体にエレガントな雰囲気が加味されるため、ブラックデニムがよりお洒落で大人っぽく昇華されるというわけ。特にジャケットを羽織らないスタイルの時には効果絶大です。
腕元にはブレスレットやリングが。すべてをシルバーカラーで統一しているからこそ、重ねづけしてもトゥーマッチな印象はありません。金属の色を揃えるのはメンズファッションのセオリーでもあるので、ぜひお見知り置きを。
足元に合わせたコンバースの『オールスター』。実はこちらにもデニム地を使用。こういうさりげない遊び心が、大人のカジュアルスタイルには欠かせません。いやはや本当に勉強になりますね。
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