定番中の定番として誰もが一度は袖を通したであろう紺ブレ。でも、我々世代にとってはそれだけじゃありませんよね。1990年代前半、紺ブレは不良な仲間の制服でした。なのでこのページを開いた瞬間「来たな〜」と思った方も少なからずおられたはず。
ということで、今回はとっても久しぶりに不良が薫る紺ブレをお届けします。もちろん方法論は完全アップデイト版。オヤジ同様、進化した選びとこなしにご期待ください!

ソリッドな生地に細めのラペル、モダンなメタルボタンを備えたモード感が薫るブレザー。実はこのモダンな一着こそ、サンローランの定番アイテムなのです。27万5000円、ニット12万円、パンツ8万5000円、ベルト3万9000円/すべてサンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ(イヴ・サンローラン)
ブレザーの着こなしといえば、BDシャツにレジメンタルタイ、そしてグレスラのボトムスというのが基本形。でも、オヤジはその基本によって育まれた正統のエッセンスのみを拝借し、いまモテるスタイルへと昇華するのです。全身ワントーンのモダンなこなしが、その典型。
オヤジの紺ブレの選びのポイント
〜モダンなシルエットにシンプルなボタン〜

1. ひと目でリッチな上質素材
2. 都会的な細身のシルエット
3. モダンが薫るシンプルなメタルボタン
いつの時代も存在する紺ブレは、それゆえほかのアイテムにも増してアップデイトが肝要です。いまどきのオヤジが選ぶべきはリッチかつモダンな、ジャケットに近い一着。アイコンたるメタルボタンにも、むしろトラッドの薫りはいらないのですよ。
不良そなオヤジの紺ブレは圧倒的にリッチでモダン
いま、そんな紺ブレが久しぶりに気になります。とはいえ、こなしの方法論は年輪を重ね余裕を身につけた、いまの我々にふさわしいものでなくてはなりません。そうなると選びは必然的に、上質素材とモダンなシルエットを備えたリッチな一着となる。それをワントーンコーデやラテンな着流し、さらにはラグスポといったオヤジの主戦場に持ち込んで着こなすのです。すると、板についたいまどき感をしっかりと漂わせつつ、これまでとは違う意外性を演出できる。そのギャップこそが、そこはかとない不良の薫りを生むのです。

美しく絞られたウエストとワイドラペルにトム フォード一流の美学が宿るネイビーブレザー。ほどよいシャリ感と艶を湛えたウール×モヘア×シルク素材にもラグジュアリーな気分が漂います。38万円、シャツ7万円、タイ3万円、パンツ参考商品/すべてトム フォード(トム フォード ジャパン)
黒×白のチェックシャツに黒のソリッドニットタイ。ボトムスにもシャープな黒のスラックスを合わせ、ブレザー以外をモノトーンで統一。圧倒的なラグジュアリー感とエレガンスが薫るいまどきの紺ブレには、こういうモダンなこなしがよく似合うのです。
■お問い合わせ
イヴ・サンローラン:0570-016655
トム フォード ジャパン:03-5466-1123
写真/人物・生田昌士(まきうらオフィス) 静物・林 敏一郎、柳川夏子(ともにFOREST)
スタイリング/四方章敬 ヘアメイク/松本和也(W)
文/竹内虎之介(シティライツ)
2017年6月号より














