2017.04.14
モテるやんちゃオヤジはどっかが不良そ
モテるオヤジにとって不良そな感じは、どうしたってハズせない要素です。でも、かつての不良なオヤジと違い、モテるやんちゃオヤジは全身が不良そなわけじゃありません。どっか一部、例えば手元&腕元だけに不良そな感じを忍ばせる。そういうサジ加減がとってもいまどきなんですね。
「腕元」だけがギラリッで不良そ
さらにダイヤ入りなら効能もひとしおです。
そりゃまあ血気盛んな若者ではなく、大人が不良そに見えるとなれば、必然的にリッチさや精神的なタフさといったプラスの背景を連想させてくれますからね。
ただし、その魅せ方は時代よって変わります。
で、いまは時代の空気自体もどこか軽やか。
なので、不良さの演出もちょっとさり気ないほうが格好いいと思うのです。
そこでオススメしたいのが、端正な装いの“どっか一部”に不良さを仕込むというヤリクチ。
なかでも効果的なのは、腕元や手元です。
なにしろ動きの多い部分ですし、多くの女性は男性の手にオトコの色気を感じるといいます。
ですので、そこに不良そなアクセをあしらえば効果は絶大。
全身がギラついていない分、むしろ不良そな感じが際立つという寸法です。
あしらうアクセはズバリ、クロムハーツのブレス&リングをギラリッ、でキマリかと。
華奢なアクセをジャラ付けするよりむしろ男らしいですし、何より主張がしっかりしている。
つまりは小面積なのにとっても不良そに見えるのですよ。
モテるやんちゃオヤジは品行方正がかえって不良そ
でも、モテるやんちゃオヤジは、そんな二律背反を平気で成立させてしまいます。
なぜなら、そのほうが効果が高いから。
品行方正なだけではつまらない凡百の着こなしですが、ポイントを押さえると、かえって不良そに見えるのですよ。
「ネイビースーツ」がかえって不良そに見えるのです
そのために必要なのはズバリ、正統を極めた極上のネイビースーツです。
当然こなしは、きちんとしたクラシコ流儀のタイドアップ。
そこに、不良そなアクセを忍ばせることでタダモノでない雰囲気が漂うのです。
で、いまの時代、そういうオヤジさんってドレスアップのシーンでは、いかにも遊んだ服装ではなく、きちんとしたネイビースーツあたりを着ていると思うのですよ。
それでも何やら不良そな感じが漂うのは、オヤジさん自身の余裕に加え、先にご紹介した“どっかが不良そ”な小物使いの賜といえましょう。
ここでひとつ、装いに関して重要なポイントがあります。
それは、不良そな小物に最高の仕事をさせるためには、装いはとことん端正なほうがいいということ。
そう、夜っぽいスーツに不良そなアクセ、よりも、正統派スーツにギラリなアクセ、のほうが、かえって不良そに見えるのです。
なので、ドレスアップをキメる際の不良さの演出は、腕元の小物にすべてまかせ、スーツ自体は正統を極めたネイビースーツを選ぶ。
なんなら国際会議も余裕といったその品行方正さが、むしろオヤジの“不良そ”を際立たせることとなるのです。
2017年5月号より