優しそう、お洒落……、いろいろありますが、重要なのは「リッチに見える」ことだと小誌は考えます。
だってどんなに高価な服を手に入れたとしても、それがイマイチに見えたら
そりゃ〜残念過ぎるというものですよね。また「リッチに見える」は何も金額的なものだけではなくて
オヤジが漂わす雰囲気がどうか、だと思うのです。だから、いまの時代のリッチ、どこかサラリと
していて、これみよがしでなく、それでいて、ちゃーんとセンスが感じられる、そんなオヤジがいま
最高にモテるぞ、と。本特集はそんなオヤジさんの新しいリッチ感をご提案する次第です。
いまどきリッチはココが新しい! 即戦力&新鮮力な4つのキーワード
リッチに見える有効手段は新しさを取り入れること。ここではそんな新しさの演出方法として4つのキーワードを解説いたします。ポイントは、あくまでもベースとなる装いがサラリとしていること。そのうえで、素材やディテール、コーディネートにアクを効かせることが、諸兄に新しさを感じさせるというわけなのですよ。
ココが新しい 01
モテるリッチなオヤジはハイテクが上手い
天然素材とは一線を画す魅力的なハイテクウエアが続々登場している昨今。未来感漂うクールなタッチの服をオヤジのシブみで着こなすというある意味"両極"のミックスがいま、新しいのです。
C.P.Company [シーピー・カンパニー]
C.P.Company [シーピー・カンパニー]
目にも新しいスポンジ風素材
車両などに使われる保温断熱材の構造から着想し、パイプライン状に生地を織り込みつつスウェット風に仕上げた、スポンジのような張り感が特徴。左腕にはブランドのアイコンとポケット付。2万5000円/C.P.カンパニー(阪急メンズ東京6階 C.P.カンパニー)
ココが新しい 02
モテるリッチなオヤジはニットがジップでシャープ
かぶりのセーターに比べてアクティブな印象を放つジップアップ式ニット。ダブルジップであれば首元やウエスト部分の開け閉めにて、自在にニュアンスをつけられるところも大きなポイントです。
Designworks [デザインワークス]
Designworks [デザインワークス]
よくあるオフホワイトではなく純白というところもリッチを際立たせるポイントです。伸縮性を考慮したリブ風の筋目編み地と独自の細身仕立てにより、美しくフィットするサイズ感が絶妙です。3万2000円/デザインワークス(デザインワークス ドゥ・コート銀座店)
ココが新しい 03
モテるリッチなオヤジは「甘い」も「サラリ」
カシミアの原毛や高品質な原皮の色を想起させるベージュ〜ブラウンの色相は未来的にリッチが薫る色。と、同時にカフェオレやココアといった"甘さ"や"温かみ"とも繋がりの深い色でもあって、それをワントーンでサラリとこなせば、牧歌的ではない都会的な雰囲気が漂ってきます。「甘い」も「サラリ」とこなすこと。これもいまどきリッチのなせるワザなのですね。
スタイリング/四方章敬 ヘア/馬場拓也(SEPT) メイク/Ken Nakano
文/竹内虎之介(シティライツ)、長谷川 剛(04)
撮影協力/SCS、パレスホテル東京
2017年4月号より