ただし、スタイルがあることと頑固とは違います。時代の空気を的確に感じ取り、そのエッセンスを消化・応用できてこそ、真のスタイルだと思うからです。
そういう意味でいうと、いまってオヤジさんの感度がとっても大事な時期じゃないかと。というのも、皆さんどうでしょう? この頃着たい服のテイストが、一様にちょい柔らかじゃないですか?
そう、なんとなくピタッよりもユルッ、ギラッよりもサラッが気分ですよね。そこで本記事ではそんな時代の空気を普段の装いに生かすあの手この手をお届けしたいと思う次第。
とはいえ、無闇に流行を追うような選びやこなしは出てきません。だって、時代の空気なんてのは
ほのかに薫らせるほうが断然格好いいじゃないですか。そこんとこも含めいまの気分は"サラリでユルリ"なのですよ。
"サラリでユルリ"なグレスラの選び
まずはサラリでユルリ の「グレスラ」を揃えたい
それを象徴的に表すアイテムが新しいグレスラです。それらは一瞬、いままでどおりの大定番にも見えますが、なんだか絶妙にいまどきな感じがする。
で、よ〜く見ると腰周りがプリーツ入りで"ユルリ"なんですね。それでいて全体的には美脚をキープ。だから、とってもサラリとさり気なく、いまどきのヌケ感を纏えてしまうという次第。
この感じが"サラリでユルリ"なのです。

一見ベーシックなジャケパン姿もパンツが“サラリでユルリ”のグレスラなら、とってもいまどきな雰囲気に。しかもあの王道パンツブランド。そのあたりもオヤジさんにはうれしいのです。男性●パンツは左ページ左上と同じ。ジャケット11万円/タリアトーレ(エストネーション)、ポロシャツ1万8000円/トゥモローランド、靴3万2000円/ヒロシ ツボウチ(伊勢丹新宿店)、ネックレス29万5000円/フレッド、時計124万円/IWC 女性●ワンピース5万1000円/エリン(ビームス ハウス 丸の内)、バッグ16万5000円/ジミー チュウ、ブレスレット86万円/フレッド、サングラス2万6000円/イエローズ プラス(デコラ)、そのほかはスタイリスト私物
"サラリでユルリ"な白シャツの選び
基本のキの「白シャツ」もサラリでユルリを新調したい
するとシャツ一枚でもサマになるリラックスしたスタイルが完成するという寸法。さらに、もともと上品な白シャツに持ち込まれた、あえての隙が、大人の色気をそこはかとなく薫らせるのです。

ネイビーのイージースラックスに、ユルリな白シャツをサラリ。それだけで、何やらとってもいまどきな装いに。すこぶるシンプルなこなしですが、だからこそ、ちょっとしたニュアンスの差がお洒落な雰囲気につながるのです。シャツは左ページ左上と同じ。ジャケット5万2000円、パンツ2万6000円/ともにオリアン(八木通商)、眼鏡3万2000円/オリバー ゴールドスミス(デコラ)、ネックレス36万円、ブレスレット32万円/ともにダミアーニ(ダミアーニ 銀座タワー)、時計330万円/フランク ミュラー(フランク ミュラー ウォッチランド東京)
こなしが"サラリでユルリ"
「ネイティブ柄」一枚で即効・簡単・強印象!
それをいまっぽく取り入れるために役立つのが、こちらのネイティブ柄です。これ、テイスト自体はユルリですが、印象の強さはサラリではありませんよね。
なので、サラリなこなしに一点投入で効かせるのがポイント。そうすることで、強印象なのにリラックスした、大人の遊びゴコロが滲む。こういうのもやっぱり、いまの気分なのですよ。

アメリカの古典をイタリアのセンスで解釈したガウン / 古典的で洗練されたスタイルを提案し続けるイタリアブランドからのネイティブ柄ニットガウン。インパクト絶大ながら、あくまでエレガントな仕上がりにデザイナー、アンドレアさんのモダンなセンスが光ります。6万2000円/ドリュー アンド コー(トレメッツォ)
シンプルな白のカットソーに、腰周りちょいユルなグレスラ。そんなサラリなこなしにネイティブ柄のニットアウターを羽織る。すると一発で、強印象かつユルリが完成するという次第。とってもいまの気分でしょ。カットソー6500円/エストネーション、パンツ3万8000円/ヴィガーノ(インターナショナルギャラリー ビームス)、靴4万8000円/ソロヴィエール(トゥモローランド)、ネックレス31万2000円/SJX(SJX表参道ヒルズ店)
こなしが"サラリでユルリ"
「襟付きブルゾン」がオヤジにオススメなたくさんの理由
でもって、その温かみある大人な雰囲気がこれまた"サラリでユルリ"なこなしにぴったりなのです。しかもこのタイプのブルゾンは多くの場合、着丈も少々長めゆえジャケット感覚でこなせてしまう。
そうなると、ますますオヤジさんの得意分野。
で、その余裕ある感じがアナタを素敵に見せるのです。

紺ジャケ感覚でこなす大人のウールブルゾン / 米海軍のG-1フライトジャケットからインスパイアされた英国製のウールブルゾン。表地は上質なメルトン。裏地は中綿入りのキルト。襟には着脱可能なリアルシープのムートンを装着するという逸品です。7万2000円/プライベート ホワイトV.C.(ビームスF 新宿)
こなしはまんま紺ジャケの着流しスタイル、でいいのです。むしろジャケット代わりに着ることで“サラリでユルリ”な大人の装いとなるのですよ。男性●ニット2万8000円/エストネーション、パンツ3万3500円/リ アダムス(阪急メンズ東京) 女性●カーディガン3万3000円/ルトロワ(八木通商)、ワンピース4万6000円/ルーム エイト(ビームス ハウス 丸の内)、ネックレス56万円、ピアス40万円/ともにフレッド
スナップ・木村金太、Massi Ninni スタイリング/吉野 誠、稲田一生 ヘアメイク/古川 純
文/竹内虎之介(シティライツ)、いとう事務所
写真協力/アフロ














