ただし、スタイルがあることと頑固とは違います。時代の空気を的確に感じ取り、そのエッセンスを消化・応用できてこそ、真のスタイルだと思うからです。
そういう意味でいうと、いまってオヤジさんの感度がとっても大事な時期じゃないかと。というのも、皆さんどうでしょう? この頃着たい服のテイストが、一様にちょい柔らかじゃないですか?
そう、なんとなくピタッよりもユルッ、ギラッよりもサラッが気分ですよね。そこで本記事ではそんな時代の空気を普段の装いに生かすあの手この手をお届けしたいと思う次第。
とはいえ、無闇に流行を追うような選びやこなしは出てきません。だって、時代の空気なんてのは
ほのかに薫らせるほうが断然格好いいじゃないですか。そこんとこも含めいまの気分は"サラリでユルリ"なのですよ。
"サラリでユルリ"なグレスラの選び
まずはサラリでユルリ の「グレスラ」を揃えたい
それを象徴的に表すアイテムが新しいグレスラです。それらは一瞬、いままでどおりの大定番にも見えますが、なんだか絶妙にいまどきな感じがする。
で、よ〜く見ると腰周りがプリーツ入りで"ユルリ"なんですね。それでいて全体的には美脚をキープ。だから、とってもサラリとさり気なく、いまどきのヌケ感を纏えてしまうという次第。
この感じが"サラリでユルリ"なのです。
"サラリでユルリ"な白シャツの選び
基本のキの「白シャツ」もサラリでユルリを新調したい
するとシャツ一枚でもサマになるリラックスしたスタイルが完成するという寸法。さらに、もともと上品な白シャツに持ち込まれた、あえての隙が、大人の色気をそこはかとなく薫らせるのです。
こなしが"サラリでユルリ"
「ネイティブ柄」一枚で即効・簡単・強印象!
それをいまっぽく取り入れるために役立つのが、こちらのネイティブ柄です。これ、テイスト自体はユルリですが、印象の強さはサラリではありませんよね。
なので、サラリなこなしに一点投入で効かせるのがポイント。そうすることで、強印象なのにリラックスした、大人の遊びゴコロが滲む。こういうのもやっぱり、いまの気分なのですよ。
こなしが"サラリでユルリ"
「襟付きブルゾン」がオヤジにオススメなたくさんの理由
でもって、その温かみある大人な雰囲気がこれまた"サラリでユルリ"なこなしにぴったりなのです。しかもこのタイプのブルゾンは多くの場合、着丈も少々長めゆえジャケット感覚でこなせてしまう。
そうなると、ますますオヤジさんの得意分野。
で、その余裕ある感じがアナタを素敵に見せるのです。
スナップ・木村金太、Massi Ninni スタイリング/吉野 誠、稲田一生 ヘアメイク/古川 純
文/竹内虎之介(シティライツ)、いとう事務所
写真協力/アフロ