晩夏のアナタを不良（ワル）く染め上げる「アタッチメント」の“裏切りの白シャツ”

白シャツを着ることの効果効能は皆さまもご存知のとおり。誠実、潔白、さわやか、品格……そうした印象を自己演出の一助とするのがお洒落好きの正攻法なのですが、今回ご紹介するのは“裏切りの白”とでも言うべき、不埒な香りのする一枚。アタッチメントのそれは、お腹まで届きそうな胸の開きが大胆で（ボタンのひとつもありゃしません）、立つとも立たぬとも言えぬ襟がノンシャランなニュアンスまでも醸し出してくれます。

一見着こなしが難しそうに思えるかもしれませんが、写真のように白いタンクトップを挟むだけでOK。深い切れ込みから放たれる色気や素肌感をタンクトップで調整、白シャツ本来の効果と相まって、“品のある色気”に留めてくれますから。また、諸兄にこっそり教えますが、この着こなし方はお腹が気になる向きにも◎。インナーとゆったりシルエットのシャツとの間に生まれる隙間が体型を補正してくれるのです。

実はこのアイテム、本来はヴァルーズシャツと呼ばれるもの。フランスの海軍や漁師など海上作業をする人々の服に着想を得たもので、後年、特にレディスファッションに広く取り入れられました。要は、深い切れ込みのプルオーバータイプゆえ、髪を乱すことなく、お化粧を気にすることなく着脱が可能だから、というワケ。そんなファッション史的側面まで語れるだなんて、服好きも触手が動くはず。

また、これだけに終わらないのがこのアイテムのコレモテ！ポイント。エジプトのギザコットンによる超高番手のブロード生地が、独特の光沢と透明感、さらりとした肌触りを実現しており、ラグジュアリー志向の方もお気に召すはずです。

白シャツの普遍の効果を別方向に活用し、色気と不良（ワル）さを放つ“裏切りの白シャツ”。晩夏に一枚、買うなら今です。

ドメスティックブランド「アタッチメント」がリリースしたヴァルーズシャツ。深い切れ込み、はんなりした襟、緩やかなシルエットなど、現代の色気を感じさせるアイテムである一方、エジプトの高級素材、ギザコットンによる超高番手のブロード地を採用し、ラグジュアリーさも備えるという稀有な一枚です。

前段で語りまくりましたので（笑）、ここでは別方向のお話を。1999年にスタートし、日本のモード&ストリートを牽引、デザイナー交代を経て、また新たな魅力を創出している「アタッチメント」の、“今”を感じさせるアイテムだなぁと。絶妙に漂うモードの匂い、高品質な素材使いが、まさに大人向け。皆さま、そこいらの小僧に見つけられる前に、ぜひアプローチを！

1999年、ブランド創設デザイナーの熊谷和幸氏が立ち上げ、人気を博す。2022-23年秋冬コレクションより、自身のブランド「VEIN」を率いていた榎本光希氏がデザイナーに就任。日本国内に留まらず、海外でもその名を知られる。ベーシックかつモード&ストリートの匂いを絶妙にマッチングさせた服作りは常に注目され、日本のファッションシーンを牽引するブランドとなっている。

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