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2025.05.23

あのアイコニックな逸品が「茶色」になったなら……【ザ・ロウ、エルメス、ジョンロブ、ディオール】

ラグジュアリーブランドが手がける逸品も、ブラウンになると一味違った印象に。タイムレスに愛を注げるアイテムだけに、選びで差別化してみませんか。

CREDIT :

写真/人物・黒沼 諭(aosora)、静物・木村 慎 スタイリング/メンズ・四方章敬、佐々木 純、レディス・久 修一郎 ヘアメイク/飯嶋恵太(mod’s hair) 文/持田慎司 編集/堀川正毅、津坂泰輔、宮川卓也(すべてLEON)

あのアイコニックな逸品が茶色になったなら……

ラグジュアリーブランドが手がける逸品と呼ばれる品々でまず思い浮かべるのは、不思議なことにモノトーン配色がほとんど。これって"色の情報をシャットアウトしても、なお輝きを放つ"ことの証左なのでしょうが、ブラウンだとまたひと味違った魅力を纏うのも事実なワケで……。

タイムレスに愛を注ぐに足る存在だからこそ、ブラウンだといろいろと都合が良いこともあるのですよ。

◆ ザ・ロウ 

シンプルだからこそ素材の良さがモノを言う

上質な素材を前面に押し出したデザインにミニマルを極めたコチラの『マルロ トート』は、まさにザ・ロウの完璧なものづくりを追究するアティテュードを体現する逸品です。

しっとりした肌触りやスムースで美しい表情を見せるサドルレザーの素材を使用。この極上のレザーの良さが際立つデザインに仕上がっているので、経年変化も楽しみ!
バッグ[W43×H30×D16cm]93万5000円/ザ・ロウ(ザ・ロウ・ジャパン)
▲ バッグ[W43×H30×D16cm]93万5000円/ザ・ロウ(ザ・ロウ・ジャパン)
着想源となっている名作バッグ『マルゴー』に見られる象徴的な曲線やコバの仕上げの美しさはそのままに、メタルパーツやフロントパネルの切り替えをなくすことで、よりミニマルなムードに仕上げた『マルロ トート』。

男性でも肩掛け可能なハンドルなど実用面も考慮しています。これは使い込むほどに味わいと愛着が増しそうな予感。
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◆ エルメス 

オリジンを想起させる名称も粋なのです

エルメスの4代目代表を務めたロベール・デュマ自身がノルマンディー海岸に係留された船の錨の鎖を目にした時に着想しデザインを描いたといわれる「シェーヌ・ダンクル」。

名作ブレスレットに採用されたことで一躍有名になったリンクのモチーフも、ブラウンになるだけで印象は激変。洗練されたムードはそのままに、優しげな雰囲気がプラスされました。
ブレスレット25万7400円、ネックレス87万5600円/ともにエルメス(エルメスジャポン)
▲ ブレスレット25万7400円、ネックレス87万5600円/ともにエルメス(エルメスジャポン)
エルメスの大切なシンボルであるリンクに新たな表現を加えた『リヴァージュ』のブレスレットと『エルメス・シュル・メール』ラインのネックレス『シェーヌ・マイヨン』。ふたつの異素材の邂逅が生む柔和なニュアンスは「さすが」のひと言。前者は「岸辺」、後者は「海の上で」という、オリジンにちなんだネーミングセンスも◎。
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◆ ジョンロブ 

そこはかとなく滲む適度な脱力感が色気を醸成

皆さんは"紳士靴の殿堂"と称されるジョンロブの歴史のなかでビスポークに端を発するモデルが多いことをご存知でしょうか? 

この『デラーノⅡ』も然り。1990年代にビスポークから生まれた、『デラーノ』を現代的に再解釈した本モデルは、ブラックの表革であればフォーマルにも使えるエレガンスを感じさせますが、ブラウンだと上品ながらヌケ感も漂わせる一足へと、印象を激変させるのです。
靴33万4400円/ジョンロブ(ジョン ロブ ジャパン)
▲ 靴33万4400円/ジョンロブ(ジョン ロブ ジャパン)
繊細なメタルパーツによるシングルストラップが、ややボリューム感のあるフォルムを特徴とする往年の名作ラスト8695番と相まって、無二の存在感を醸すスリップオンシューズ『デラーノⅡ』。

“タバコ”と命名されたライトブラウンのスエード素材はまるでビロードのよう。ジーンズからジャケパンスタイルまで、あらゆる装いに肩肘張らない色気をプラスします。
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◆ ディオール 

進化を止めないスタンスで時代を反映させる

ジョン・ガリアーノがディオールのクリエイティブ ディレクターを務めた2000年春夏 コレクションにて、乗馬の世界から着想を得て発表された『サドル』。

キム・ジョーンズの同ブランドにおけるファーストコレクションである2019年サマー コレクションでは、再解釈されメンズアイテムとして初登場しました。モードの純粋血統ともいえる逸品がブラウンになると、うれしい効能がこんなにも!
バッグ[W19.5×H13.7×D5.5cm]37万円/ディオール(クリスチャン ディオール)
▲ バッグ[W19.5×H13.7×D5.5cm]37万円/ディオール(クリスチャン ディオール)
厳選したブラウンのカーフスキンによる美しいシボが、経年変化への期待感を煽るディオールのシグニチャーバッグ『サドル』。これまではフィックスされたストラップのクロスボディ型でしたが、2025年サマー コレクションで発表された新作は、ストラップが取り外し可能に。多様なスタイルに合わせやすい設計思想に共感を覚えます。
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2025年6月号より
※掲載商品はすべて税込み価格です

■ お問い合わせ

エルメスジャポン 03-3569-3300
クリスチャン ディオール 0120-02-1947
ザ・ロウ・ジャパン 03-4400-2656
ジョン ロブ ジャパン 03-6267-6010

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