モンクレールの名作ダウンの今。ヌクヌクと生き抜く相棒です！

モンクレールの「カラコルム」といえば、1954年、パキスタンと中国の国境にある世界で2番目の高さを誇るK2遠征で、イタリア人登山家アキレ・コンパニョーニとリノ・ラチェデリの体を守り、初登頂成功の陰の立役者となった名品。

当時、4人に1人は死亡するとまで言われた想像を絶する環境からクルーの身を守った性能は、後の商品化に発展、モンクレールの顔となりました。

このほどその名作の“直系”が、3作同時発売！になるとのことでリコメンド。温度調整のため2重になった前立てなど基本ディテールは踏襲しつつも、「過去」「現在」「未来」をテーマにそれぞれの時代性を彷彿とさせるのですが、白眉はやはり当時の面影をもっとも色濃く映した「モンクレール カラコルム コットン」。

ちょいゆとりのあるオーバーサイジングはいわゆるダウンジャケットの原型を想起させるもので、ヴィンテージ風のポプリンもレトロシック。なんといっても街で際立つ“冬の白”が、リッチ感満点の傑作であります。

何かと不安定かつ過酷な今の時代。せめてもヌクヌクな身を確保することは、笑顔で軽やかに生き抜くための処世術。貴兄にこれからどんな“過酷な山”が待ち構えているかはわかりませんが、憂いなしな備えとしても必携の相棒かと存じます。

背中にはK2初登頂時の西暦とモデル名が配されて。なお、今回の新「カラコルム」には特別デザインのワッペンが採用されるなど、見ドコロも満載。

「現在」を表す『モンクレール カラコルム ラケ』。80年代を彷彿とさせるカラー（計5色）に加え、特殊なナイロンの光沢感がキモ。

「未来」に相当する『モンクレール カラコルム マット』。伸縮性のあるテクニカルナイロンジャージー採用で楽チン。ブラックのみ。