上級者に見える!? 大人が着るべきリネンスーツの選び方とは？

リゾートスーツとして定番のリネン素材。シャリ感のある生地は吸湿性が高く、さらに肌触りもさらりとして気持ちいいですよね。ただし、シワになりやすかったりストレッチ性に乏しいなど、欠点もあります。

特に気になるのはシワですが、カジュアルなジャケットではなくいっそクラシックなスーツでなら、そのシワもダラしなくは見えないはず。むしろ、粋な印象をアピールできます。逆を言えば、ダブルやスリーピースといったクラシック度合いの高いスーツでも、リネンの清涼感があれば重たく見えません。

春のビジネススタイルは、清涼感と貫禄をバランス良く纏うのが正解ってこと。よりリネンの爽やかな風合いをあくまで楽しむべく、パンツはゆとり感のある1プリーツ入りを選ぶのがオススメです。この足し引きが、リネンスーツを洒脱に着こなすコツです。

ウールにリネンをブレンドした生地は、清涼感がありながらも軽さだけに終始しません。ダークカラーなのも、その要因です。だから、ストライプシャツとであくまでビジネス然としたスタイルに。タッセルローファーを足元に合わせても、きちんと顔に収まります。ブラウン系のシックなカラーリングで統一した点も、もちろん見所です。

さらりとした肌触りをもたらしつつもシャリ感だけを主張しない、ウール×リネン。1プリーツに長めの持ち出し、さらにピンループといったクラシックなディテールも、ビジネス対応スーツであることを主張します。

リネン特有のシャリ感を滲ませながらも、コットンとシルクのブレンドによってリネンの表情を良い意味で控えた風合いと上質感を両立する一着。ハリのある生地感は、単なる清涼感を求めたスーツとは思えないほどハイクオリティ。薄く入れたショルダーパッドも、緊張度の高いビジネスシーンにも馴染ませてくれます。

1プリーツ＋長めの持ち出しが、ゆとりとともにクラシックな雰囲気を演出。別売りの共地ベストとのスリーピースでなら、リネン混の軽やかさとともに貫禄も楽しむことが可能です。

軽やかさと清涼感を求めつつも、貫禄と威厳を誇示したい。リネン×ダブルの組み合わせは、この上なく理想的です。リネンの軽さをクラシックなダブルが適度に抑制し、反対にダブルの重たさをリネンが適度に抑制。ウール×リネンの生地が名門ヴィタルバルベリス カノニコとあらば、クラス感も楽しめます。

1プリーツに長めの持ち出し、そしてピンループも。ヒップ周りにはゆとりがありますが、とは言え全体的にはすっきりとしたシルエット。それも、貫禄が出過ぎない理由です。

素材はリネン×ウール。ナチュラルストレッチやライトトーンも相まって、実に軽やかな印象を与えます。とは言え、よく見ればブラウンのグレンチェック柄が。英国クラシックにおける定番柄とあって、軽やかさの中にも落ち着いた印象があります。薄手ですがショルダーパッド入りのコンパクトな肩周りも、軽さだけに終始しません。

1プリーツ入りですが、ゆとりやクラシック感だけを主張せず、全体としてはすっきりとモダンに。グレンチェックも、ベースカラーと馴染むトーンとあってクラシック感は控えめに。