【サングラス選びに異変】透けてるレンズが、好感度を上げるワケ

アイウエアにおけるここ数シーズンのトレンドは、やはりクラシカルなフレームデザイン。いわゆるウェリントン、ボストン、サーモントと呼ばれている昔からあるタイプですね。サングラスにおいてもそれは同様ですが、昨シーズンあたりから注目が高まっているポイントは、フレームカラーと調和した淡いカラーレンズなのです。
 
眩しさを和らげるという点では濃色がいいのですが、完全に視線を隠すレンズは、いかんせん相手を不安がらせてしまいます。眩しさを抑えつつも、自分の視線が相手に分かる程度の濃度だと柔らかな印象に映るもの。また、ドライブ中にトンネルに入った際に一気に視界が真っ暗になることもなく、朝から夕方まで時間を選ばないという副次的効果も見逃せません。
 
ちなみに、レンズの濃さは紫外線予防という点ではまったく関係がなく、今回紹介している人気ブランドのサングラスであれば、薄い色でも問題なく、紫外線をシャットアウトしてくれますのでご安心あれ。フレームカラーと洒脱なコンビネーションを描く淡色レンズのサングラスなら、旬でいて親しみやすい顔つきを演出できます。

約20年にわたり時計や高級ジュエリーなどのディレクションを経た、ジェローム・ジャック・マリー・マージュ氏が設立した新鋭ブランド。こちらはブラウンの肉厚なフレームに、かなり淡いグリーン系レンズの組み合わせ。クリアーとブラウンを２層使いした太めのテンプルには、立体感のあるデザインを加え、装飾を加えた芯金とメタルパーツがリッチさを醸し出しています。

トラッドからモードまで着こなしを選ばず、ユニセックスでも使えるありそうでなかったデザインを得意とする日本の注目ブランド「ブラン」から。こちらはライトブラウンのクリアフレームに合わせて、赤身がかったブラウンの淡色レンズという組み合わせがとても洒脱です。ブロウラインに幅を持たせた主張あるデザインながら、クリアフレーム＆淡色レンズなら、アクが強くなりすぎないのです。

角を落としてデザインすることで、幅広い顔型に合わせられるスクエア型。フロントフレームとテンプルともに薄めに仕上げており、クリアブルーのレンズと相まって、上品で涼しげな雰囲気に。また、高さのあるノーズパッドなので、鼻が低い人でもフィット感がいいというのも日本ブランドならでは。良心的な価格設定なので、淡色レンズにトライするならこちらがおすすめ。

ブラウンとピンクを２枚貼り合わせたプラスティック素材をフロントフレームに、細身のチタン素材をテンプルに採用したコンビ型。キーホールブリッジを配したクラシカルなデザインで、さり気なくストライプ柄が主張するブラウンに組み合わせたレンズは、上から下へ薄くなるグラデーションのグリーン系レンズ。掛け心地は軽く、疲れにくいという点も大人にうれしいのです。

ボストンとウェリントンの中間とも言えるボスリントン型で、キーホールブリッジが特徴の名作が、こちらのレムトッシュというモデル。べっ甲風のクリアブラウンのフレームにグリーンの淡色レンズの組み合わせは、実にクラシックな印象。スーツやジャケパンといったドレッシーな装いにも合わせやすいので、大人のワードローブとの相性の良さは間違いありません。