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2022.02.10

技アリ! プロの着こなしテクを拝見!【河原昇平編】

毎シーズン出てくる新たなトレンド。ですが、どのように取り入れるべきか分からない人も多いハズ。そこで着こなし自慢たちが、独自のコーディネートテクを特別に披露。長年服を着倒してきた経験から導き出されるリアルなテクニックは、参考になること確実です。

CREDIT :

写真/多田 悟(Rooster) 構成・文/長谷川 剛(TRS) 

差が付くスプリングコートのこなし技

コート11万5000円/ソレシティ(バインドPR) その他のアイテムはすべて私物 
▲ 大人の貫録とモダンなカジュアル感が絶妙にミックスされたロングコートの着こなし。このこなれ感は是非参考にしたいものです。コート11万5000円/ソレシティ(HJM) その他のアイテムはすべて私物 
LEON読者であるならタリアトーレやPTトリノ、それにドルモアやエンメティといったブランドはすでにお馴染みのことでしょう。河原昇平さんはそんなトップウェアブランドのPRを一手に引き受ける、アタッシュドプレスに勤める人物。セレクトショップでの販売や雑誌編集等の経験まで持つ、業界きっての実践派お洒落達人です。

そんなファッショニスタが、今季の春先に向けて目をつけているアイテムが薄軽のロングコート。基本的に正統派をメインに物選びをするコンサバ男子ですが、今季はちょっとばかり変化球を楽しんでいる様子。そのひとつがソレシティのダブルブレステッド型コートです。
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ライダーズを挟むという大胆さ

ソレシティはご存知のとおりイタリアはミラノにて創業した老舗の毛皮メーカー。昨今はモダン・エッセンスを取り入れた小粋なデザインのウエアが評価され、幅広い層に支持を広げています。なかでも河原さんはたっぷりしたフィットとワイドラペルがポイントの一着をチョイス。なんとレザーライダーズとのコーディネートにて、男らしいスタイルを提案してくれました。

「若者が着るようなバサバサした大きすぎるコートは僕には似合いません。ただしこのコートは大人も着られる、ちょいユル加減が非常に絶妙。フィットに余裕があるところを逆手にとって、革ジャンと重ねたコーディネートなどを楽しんでいます」

シングルライダーズが持つラギッドな要素に合わせて、パンツはほど良くユルめのワーク風ジーンズ。このような合わせに定番的トレンチではチグハグなルックスになりそうです。しかしソレシティのコートは薄手コットンの一枚生地だから非常に軽快。フィットも含め堅苦しくないので、こういった感じの崩しスタイルに軽妙にマッチするのです。
▲ デニム地のワークパンツも、コートと同様に寛ぎを感じさせるユルめのフィット。しかし丈はジャストでルーズすぎないバランスとなっています。
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春コートはレイヤードで二倍楽しめる

「スプリングコートは非常にポテンシャルのあるアイテム。ですが、日本だと気候の関係で楽しめる期間が非常に短いもの。なので、春先から重ね着などの工夫を凝らし、できるだけいろいろに着こなすようにしています。昨今は大きめのフィットが主流であり、重ね着しても窮屈にならず非常に助かってます(笑)」
▲ ラペル回りに加えポケットや袖口にレザーパイピングがあしらわれているソレシティのコート。こういった繊細な遊びが、カジュアルに着こなすことでさらに味わいが増すのです。
一見ラフなコーディネートですが、百戦錬磨の達人プレスですから、隅々までキチンと配慮が行き届いているのは言わずもがな。ライダーズの組み合わせも唐突ではなく、しっかりコートのレザーパイピングを見越したチョイスです。加えてクラシック感のあるコートということで、カジュアル要素だけに引っ張られぬよう、足下はしっかりオールデンの革靴にて大人っぽさをキープ。茶系の装いに合わせ、キャップも同色というところも実に心憎いですね。
▲ 足下はオールデンのブーツ。確かに本格革靴ですが、ステッチの感じがラギッドでありライダーズやデニムパンツと見事に呼応しています。
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春らしく軽快かつ大人っぽさまで追求

コート9万4000円、ブレザー8万6000円/ともにタリアトーレ(バインドPR) その他のアイテムはすべて私物 
▲ オフホワイトのロングコートは、重厚感を備えつつも重すぎず、誰でも大人っぽく装える便利なアイテムです。コート9万4000円、ブレザー8万6000円/ともにタリアトーレ(トレメッツォ) その他のアイテムはすべて私物 
そんな河原さんが、今季もうひとつ手を出したコートがタリアトーレの新作です。春らしいオフホワイトの一着は、大人の貫録と同時にヘビーすぎない洒落感を装いに添える仕上りです。もちろんタリアトーレはイタリアを代表する現代的感覚に富んだクロージングブランド。単なる薄軽だけのコートのハズがありません。

「リネンコットンの薄生地による一着は、シンプルですが非常に豊かで上品な素材感が味わえるもの。トラッドなバルマカーン型にしてパッチポケットを配しており、ショップコートのような気軽さを備えているところがポイントです」
▲ シンプルなコートに軽妙なエッジを添えるリネンコットンの素材感。かっちりスクエアなフラップ&パッチポケットが、ワークな雰囲気を感じさせます。
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ダブルのブレザーでしっかり品格をプラス

こちらのコートに関しても河原さんらしく、着こなし方はレイヤードスタイルで。コートの下に着込んだ一着は、これまた意外?なダブルブレステッドのブレザーです。
▲ 中に着込んだブレザーもタリアトーレのもの。非常に薄手のデニムを使用しており、暑い季節でも快適に着こなせるスペックです。まさに“大人のエレガントなジージャン”といったところ。
「本来ならジージャンなどを合わせたくなるところですが、あえてクラシックなブレザーを選んでみました。やっぱりどこかに大人の要素を残しておきたいんです。そう言う意味でのブレザー・チョイス。ただしこの一着、形は確かにテーラードですが、シャツのような軽快仕立てが大きな特徴。フロントのボタンを留めずに着ても、それはそれで着流し風のルックスになるのです」

仕上げは差し色アイテムの投入。ちょっと懐かしい感じもある鮮やかなグリーンで装いに彩りを添えています。
▲ あえてのベースボールキャップがイイ感じです。少年らしさというか、大人になってもこういう遊び心は忘れたくありません。もちろん差し色効果も抜群です。
「クラシコブームの時なら首に巻き物で、となるかも知れませんが、昨今は断然カジュアルに崩したいところ。アメカジにも通じるキャップとスニーカーで今回はハズしてみました。春だからグリーン。ベタではありますが、コレが意外にハマっているように思います(笑)」
河原昇平

● 河原昇平

アタッシュドプレス「バインド ピーアール」の責任者。高感度なセレクトで知られる著名ショップにて販売を経験。その後、ファッション情報マガジンの編集者を経てPR業務に携わる。クラシックアイテムでありながら、個性的なアイテムを見つけ出し着こなす達人。趣味はテレビでのスポーツ観賞。ラグビー好き。

お問い合わせ
HJM 03-6434-0885
トレメッツォ 03-5464-1158

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