2画面スマホで仕事が捗る！ 「Surface Duo 2」を実機レビュー

「Surface（サーフェス）」と言えばノートPCをイメージする方も多いでしょう。タブレット端末としても使える「2in1」が特徴ですよね。でも、そんな「Surface」シリーズにスマホがあるってご存知でしたでしょうか？

それがこちらの「Surface Duo 2」。Duoという名前の通りデュアルディスプレイがその特徴です。見た目からして強インパクトですが、果たして使い心地やいかに？ 今回は実機レビューをお届けいたしましょう！

まずはハード面をご紹介。二つ折りの筐体は内側にも外側にも折り曲げることができ、畳んだ時のサイズはやや幅広の5.8インチ。片手にギリギリ収まる大きさです。

そして開いた時は圧巻の8.3インチ！ これはiPad miniと同じサイズで、 例えば電子雑誌やコミックなら「見開き」でページを表示することができます。読み心地もまさにリアルな本なので、資料書籍もコレなら読むのが捗ります。

パタンと閉じればそのままポケットに仕舞うことも。重さは284gとスマホにしては重めですが、“ポケットに入るタブレット端末”って考えるとちょっとすごいですよね。

OSはデュアルディスプレイ用にカスタマイズされたAndroid OS。左右のディスプレイで別々のアプリが起動でき、マルチタスクもお手のもの。例えば、スケジュールを開きながらメールを打ったり、出張先をマップで見ながらホテルの予約を取ったりという使い方ができちゃいます。2画面になることで、これまでのスマホとはまったく違う使い方ができるようになったのはちょっと驚きです。

また本機には「Word」「Excel」「Teams」「OneDrive」「Outlook」といったマイクロソフトの定番アプリがプリインストールされ、ビジネスパーソンにもうれしい仕様。これさえあれば編集したWordファイルをクラウドにアップしたり、そのままメールに添付したりもできるので、外出先での急な作業もOKです。

「遊びや旅行にPCは持って行きたくないけど、急な仕事には対応したい」

という方にはまさにうってつけな機種と言えるでしょう。

仕事上、資料書籍を読むことが多いので、試しに電子書籍を開いてみました。ここではKindleアプリで小説を表示させてみましたが、第一印象はまるで「文庫本」。ディスプレイは高精細で文字の滲みやチラつきもありません。ただ一点、EPUB形式では画面のつなぎ目に文字が食い込んで読みにくくなってしまうことも……。

そんな時はアプリの設定で文字サイズを変更するのがオススメです。ちなみにKindleアプリならピンチイン、ピンチアウトで簡単に文字サイズを変えることもできます。

EPUBではなく画像形式の雑誌やコミックならつなぎ目への「食い込み」問題はありません。十分な画面サイズで、何と言っても見開き表示できるのは本読みにはうれしいトコロ。ページの「めくり」も擬似体験でき、十分に読書が楽しめます。個人的にこれ、電子書籍リーダーとして最高のスマホ機種だと言えます。

続いて動画視聴をしてみました。開いた画面で視聴をするとスマホとは思えない大きさです。字幕も拡大されるので、今のスマホ画面に窮屈さを感じているならその悩みはきっと解消されるはず。ちなみに2画面のため「つなぎ目」がどうしても発生してしまいますが、個人的に馴れればそこまで気にはならないかな、という印象。ただ、ここは好みが分かれるところでしょう。

また、PCのように自立するので「ながら視聴」にもぴったり。空いた時間を効率的に使うことができます。

日々のルーティンとしてSNSのチェックをしている方も多いでしょう。特にタレントや公式メディアはSNSによって情報の出し方を変えているため複数チェックは不可欠です。さらに最近ではツイッターの「スペース」や「インスタライブ」などリアルタイムでの配信が増え、アプリを閉じていると配信に気づかずに見逃してしまうことも。本機ならそれぞれの画面でSNSを起動しておけるので、急な配信が始まってもすぐに気づくことができます。

また、スポーツをリアルタイムで観戦しながらSNS実況を表示したりと、これまでアプリをいちいち切り替えていた作業も効率的に行えます。使い方次第でますます可能性は広がりますね。

── と、これまで見てきた通り、2つの画面で別々の作業をこなせるのがこの機種の最大のメリット。仕事も遊びもマルチタスク化する今、一番身近なスマホこそデュアルなライフスタイルに合わせる必要があるのかもしれません。「Surface Duo 2」なら男のオン・オフの“2面”をシームレスに繋いでくれるので、気になる方はぜひチェックを。