2021.09.15

咲き乱れる花を纏った世界一美しいウイスキーとは?

フローラルなアロマ香る芳醇なウイスキーとして人気の「グレンモーレンジィ 18年」がフラワーアーティストの東 信さんとコラボした初めてのスペシャルデザインボトルが完成。これが何とも美しく魅力的でプレゼントにも良いのではないかと思うのですよ。

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文/森本 泉(LEON.JP)

こんにちは、LEON.JP編集部のモリモトです。

これは酒飲みの習性なのでしょうか。秋になると強い酒が飲みたくなります。少しばかり冷えてきた晩、夜空にくっきりと輝く美しい月を眺めながらの一杯、なんて時には、ふくよかで円熟した風味のウイスキーが良い。できれば「グレンモーレンジィ 18年」のような香り立つウイスキーだと気持ちよく酔えるというものです。

フローラルなアロマ豊かな味わいが特長のシングルモルトウイスキーを、グラスに少しだけ注いで目を瞑ったまま呷ってみれば、月一面に広がる花畑でウサギを探すハンターになった幻をみることだって出来なくはありません。

その「グレンモーレンジィ 18年」初のスペシャルデザインボトルが、9月8日から世界で順次、数量限定発売されているのですが、これが何とも美しく印象的なパッケージ。まずボトルデザインが咲き誇る花の写真がプリントされた特別版。ボトルが納められるボックスも全面にわたって黒地に色とりどりの花が咲き乱れ、花弁の舞い散る美しい写真で埋められているのです。

まるで宝石のように美しく輝く魅惑的なパッケージをデザインしたのは、華やかで大胆な世界観で知られるフラワーアーティストの東 信さん。

世界中にファンの多い「グレンモーレンジィ」が初めてコラボレーションしたお相手が日本人のアーティストというのはなんとも誇らしいですが、そのパッケージのあまりの美しさと完成度を見れば、この組み合わせが必然であったことがよくわかります。
▲ 作業中のフラワーアーティスト東 信さん。
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いかにしてこの魅力的なデザインボトルは生まれたのでしょう? 今回、その東さんと、グレンモーレンジィの最高蒸留・製造責任者であるビル・ラムズデン博士に、少しばかりお話を聞くことができましたので、ここにご報告する次第です。
—— 初めまして。ビル博士。近年、特にファッションブランドではアーティストとコラボするケースが多いですが、ウイスキーブランドであるグレンモーレンジィが、今回、アートとのコラボを考えた理由とは。また、なぜその相手として東さんを選んだのですか?

ビル博士(以下ビル) 非常にいい質問だと思います。私たち、グレンモーレンジィはただ単にウイスキーのブランドであるだけでなく、1品1品を芸術品、アートだと思って作っているのです。スコットランドの中でも最もコンプレクシティ(複雑さ)を持っているブランドでもあるし、東さんのようなアーティストと組めば非常にいいシナジー(相乗効果)が生まれるのではないかと思ったのです。東さんに関しては前から関心をもって作品もいろいろ見てきましたが、特に「グレンモーレンジィ 18年」のキャラクターの深みと東さんの作品とは共通点がいっぱいあると思いました。
—— グレンモーレンジィは今、新しいブランドイメージを発信しようとしていると聞きました。それはどんなものでしょう?

ビル 背景としてウイスキーというカテゴリー自体が、少しコンサバな感じがあって、それは古き良き伝統を伝えていく反面、こうじゃなきゃいけないという固定観念にもなったりします。その結果、将来的に「もしかして自分はちゃんとした飲み方で飲んでいないのでは」といった人々の余計な心配につながるのは本意ではありません。そこで深く考えすぎないで単純に美味しい味わいを楽しんでいただきたいというのがこれからのメッセージになっていくと思います。
▲ グレンモーレンジィの最高蒸留・製造責任者であるビル・ラムズデン博士。
—— 東さんにはどのようなオーダーをしたのですか?

ビル もちろんグレンモーレンジィは自分が作ってきたものですから、どうやって蒸留したとか、どんな樽に入れてどういう風に作ったということも説明できますが、今回はそれよりも、東さん自身に実際18年を味わっていただいて、その幅広い味わいや、色々なアロマを感じていただき、それを自分の花の世界でどういう風に表現していくかを、ご自身で考えていただければよいと思いました。

東さんは花のアーティスト、私はウイスキーのアーティストとして、お互い尊重するためにも、自分があまりこういう風にしてくださいねとか、影響を与えようとは最初から思いませんでした。東さんが自らの発想でやっていただくのがよかったのです。

—— 出来上がった作品を見ての感想は?

ビル 完璧でした! 花が躍るような「ダンシング フラワーズ」のデザインは実に的を射たものだと思いました。というのも18年はグレンモーレンジィの中でも一番フローラルで、花の香りがパフューミーなウイスキーなので、まさにぴったりな表現だと思いました。
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—— 東さんにも伺います。今回、最初にこのお話が来た時はどう思いましたか?

東信さん(以下東) 私はここ3年ぐらい前からウイスキーを飲み始めていて、グレンモーレンジィもけっこう好きで飲んでいたので、自分だったら何が出来るかなと思って非常にうれしかったです。

—— すぐイメージはわきましたか?

 そうですね。元々グレンモーレンジィ 18年のフローラルな感じや、飲んで口の中に広がる花が開くようなイメージは自分の中でも感覚的にもっていたので、クリエイティブの導入の部分としてはすごく入りやすかったです。

自分もお酒が好きで色々飲むんですけど、ビルさんも言っていましたが、ウイスキーってどうしてもハードルが高いイメージがあって。やっぱり伝統だ格式だと、自分もそういう感じで捉えていたので。ビルさんからは、まさしくそこを壊すというか変えたくてこのプロジェクトをやるから、ぜひ力を貸してほしいと言われて、なるほどと。すごくいい形でコラボレーションできたなと思います。
—— 作業中の写真を拝見するとすごい量の花に囲まれていますが、どれくらいの数だったのですか? そして花を選んだ基準は?

 花は全部で約100種類です。本数としたら500本以上は使っています。その中から厳選して一つ一つ丁寧に作品を作っては撮影し、作っては撮影しという作業でした。花を選ぶ基準としては元々「グレンモーレンジィ 18年」の香りから感じ取れる代表的な8種の花(ジェラニウム、ジャスミン、スイセン、オレンジの花、スイカズラ、スイートピー、月下香、フリージア)というのがあって、もちろん、それらの花は入っているのですが、プラスαで、世界の花を旅するというキーワードがあったので、世界中の植物を集めて、それで一つの世界観を作りたかったのです。
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—— 作業の中での苦労は?

 まず構想から完璧に出来上がるまで10カ月ぐらいかかったんですね。構想から、コンテを上げて、イメージを膨らませて、そこから花材を選んでというまでで半年ぐらいかけて、残りの4カ月で制作していったという感じです。

花材集めもすごく苦労したんですが、その後の撮影も大変で。特に口の中でフローラルなアロマが躍るという感覚的なものを、花弁が飛び散るイメージで表現しようと、花弁を実際に降らせて細かく撮影して行ったんです。花も全部真正面に飛んでいるのではなく、花の裏側も撮ったり、花弁の欠けているところまで撮影したり。けっこう細部にまでこだわりました。
—— 出来上がったパッケージを見ての感想は?

 凄く満足しています。デザイン自体もリモートで細かく打合せしてお互い確認し合いながら進めていけたのが良かったです。花ってどうしてもかわいらしくなったり、下手すると安っぽくなったりするのだけは嫌だったのですが、グレンモーレンジィの高級感と格式は保ちつつ、見た人に「わぁ美しい」と思ってもらえる導入部としては、非常にバランスよく配置できたかなと思います。新しい花の見せ方ができたんじゃないかなと。

—— ビルさん、東さん、ありがとうございました。

というわけでこんな素敵なデザインボトルをプレゼントにもらったら喜ばない人はいませんよね。これからのイベントシーズン、お酒の好きな彼女へのちょいプレにもぜひご検討を!

グレンモーレンジィ 18年 BY AZUMA MAKOTO

1990年に発売し、30年近く愛されてきた「グレンモーレンジィ 18年」。じっくりと時間をかけて熟成され、深みを増したレアモルト。パパイヤなどのエキゾチックな果実や花の芳醇な香りと、濃厚な味わいが特長です。「オリジナル」に通ずる柑橘のアロマをもちつつ、エキゾチックな花や果実の複雑な香りを併せもつ。モルツ通におすすめの一本。

数量限定にて順次発売中
希望小売価格/1万5400円(税込)
容量/700ml
アルコール度数/43度
熟成/バーボン樽・オロロソシェリー樽
HP/https://mhdkk.com/brands/glenmorangie/sp/18yo/

●東 信(あずま・まこと)

2002年より花屋を営み続け、現在は東京・南青山にてオートクチュールの花屋「JARDINS des FLEURS」を構える。2005年より、こうした花屋としての活動に加え、花・植物による表現の可能性を探求し、彫刻作品ともいえる造形表現を始める。ニューヨークでの個展を皮切りに、ヨーロッパやアメリカを中心に先鋭的な作品を数多く発表するほか、2009年より実験的植物集団「東信、花樹研究所(AMKK)」を立ち上げ、世界各地の美術館やアートギャラリー、パブリックスペースなどで作品発表を重ねる。 近年では人と花の接点を模索するプロジェクトも精力的に展開。独自の視点から植物の美を追求し続けている。

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