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2018.03.19

マット・ディロンからブラッド・ピットへ。ファッションと映画の関係について

21世紀に入るまで、映画はときにファッションや音楽、カルチャーの発信元であり、トレンドの伝達者でもありました。あくまで個人的見解に基づいた映画とファッション評となっております。異論反論織り交ぜてご一読くださいませ。

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文/前田陽一郎(LEON.JP)

花粉症にやられながらも、本日晴れて当サイトも1000万PVに到達し、
ご機嫌なLEON.JP編集長の前田です。

ところで、映画の話(ところで、というか、根も葉もなくてすみません)。

僕がもっとも映画を観ていたのはおそらく10代後半から20代後半にかけて。
大学生の頃は雑誌の仕事をしながら、ビデオ屋でアルバイト(というか、映画をただで観られることが目的だったんですが)していたこともあって、ほぼ毎日映画を観ていましたし、社会人になってからは仕事の一環としても映画は継続的に観るようにしていました。

さすがに本数は減りましたが、今でも週に2本は最低観るようにしているんですが、ちょっと気づくことがあり。
ガス・ヴァン・サント監督、マット・ディロン主演の『ドラッグストア・カウボーイ』。こちらはDVD版のカバーより
今やファッション情報は雑誌はもちろん、SNSやウェブサイトなど、あらゆる手段で入手することができますよね。ところがそこに、映画が強い影響力を持っていた時代があることをおそらく今の30代前半より下の世代は知らないんじゃないかな。
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遡れば1940年代の『カサブランカ』でのハンフリー・ボガードのトレンチコートの着こなし、50年代だと『理由なき反抗』でのジェームス・ディーンのスウィングトップあたりにはじまりを見るような気がするんですが、さすがにまだ僕は生まれていないので、実体験ではありません。

僕自身の実体験として記憶している最初は1980年代の前半あたりから。まさに色気付いてきた中学生から高校生の頃だったと思います。

1983年には『アウトサイダー』『ランブルフィッシュ』(ともに日本公開は1984年)が、1985年『セント・エルモス・ファイヤー』(日本公開1986年)、1986年には『トップガン』(日本公開1987年)が公開され、アメリカン&ミリタリーファッションが世界を席巻します。事実イタリア人の友人たちと当時の話をすると、みんなMA-1やA-2、それにTシャツとデニムが最高にファッショナブルだったと答えるほど。

もちろん僕も完全に影響を受けていて、特に『ランブルフィッシュ』にはその映像表現や小道具に至るまで、かなり強い影響を受けたものです。主演のマット・ディロンの白いタンクトップにワークパンツ(ディッキーズだと思ってました)、それにゴツいリストバンドは正直、まんま真似してましたし(笑)。逆に『トップガン』のスタイルはちょっとアメリカすぎて苦手だったように記憶しています。

1989年、僕が大学2年生になると、同じくマット・ディロン主演の『ドラッグストア・カウボーイ』が公開。ファッションのみならず、ドラッグカルチャー(あ、これは知識としてだけ)やビートカルチャーの存在を知ったのもこの映画からでした。

1991年リヴァー・フェニックスとキアヌ・リーヴスの『マイ・プライベート・アイダホ』にも影響を受けて、当時乗っていたヤマハSR400を映画に登場するオートバイと同じようなカスタムを施したりもしましたね。監督が偶然にも(僕にとっては偶然、でした)『ドラッグストア・カウボーイ』のガズ・ヴァン・サントということもあり、このあとしばらくは監督で映画を観ることを覚えたのもこの頃でした。
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1980年代後半に台頭してきたブラック・カルチャーとそのファッションを『ドゥ・ザ・ライトシング』に見たり、1990年代半ばの『トレイン・スポティング』からはそれまであまり興味のなかったヨーロッパのユースカルチャーに興味をもつようにもなりました。

98年の『バッファロー66』、99年の『ファイトクラブ』なども、ファッションカルチャーと少なからず接点をもった映画と言っていいと思うのですが、はたして21世紀に入ってからの映画が、その映画そのものを離れて、また、ファッションとシンクロして、もしくは当時のカルチャーを映す鏡として機能することは少しずつ薄れて行ったように思います。

おそらく、それにとって変わったのはアメリカ発のドラマに、俳優や女優本人たち自身。ファッションと、それに紐づく雑誌の多様化、流行の短期化とその複雑化も手伝って、映画の影響力も間違いなく変わってきていますよね。

あ、『トップガン2』の噂はどうなんでしょうかね。あと、『トレインスポッティング』の続編も。ただ懐かしいだけの「昔は良かった」系映画になっていないことを、節に望みます。

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