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2018.03.04

【2018初春】オトナの事情で取材はできなかったけど、どうしても発表したい美味しい店

日々美食リサーチに余念がないLEON.jp食いしん坊担当が、いろんな都合で取材できなかった名店をそっとご披露。行列が日に日に長くなる煮干しパスタの名店から、業界人が夜な夜な集う神田の話題の新店まで。

CREDIT :

文/秋山 都(LEON.JP)

LEON.JP食いしん坊担当、秋山 都です。「人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた」とはみうらじゅんさんのお決まりフレーズですが、それをいうならわたしは「人生の3分の2はおいしいもののことを考えてきた」です。もはや人生の後半にさしかかったわたしにとって、1年365回しかない夕食をいかに納得のいくものにするか、それがいまの最大の関心事といっても過言ではないでしょう。

幸い、食べることが仕事に直結しているので、おいしいものに出会う機会には恵まれています。ただ、「このお店を、このシェフの技をご紹介したい!」と思っても、そこにはさまざま事情がありまして……いわく「取材お断りなんです」「お店が混むと常連さんに悪いから」「いま忙しいんです!」などなど、諸般のご事情により取材を受けていただけなかった、でもすごくオススメだからぜひ行ってほしい! という名店を2018年初春編としてお送りいたします。

お店の名前は一部伏せ字にするか、他の言語で言い換えるなどし、住所もあいまいですが、その気になれば探せます。気分は「ビックコミックオリジナル」誌で連載していた「こだわりの店不親切ガイド」。春のお散歩がてら、探検気分でお楽しみください。
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【肉のカリスマが手がける煮干しパスタ専門店】(東京・日本橋)

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店名にもなっている看板メニュー「にぼたん」
浅草の焼肉店に生まれ、神楽坂と西麻布で肉イタリアンを営む、いわば肉のカリスマとも言える高山いさ己さんが2017年10月にオープンした煮干しパスタの専門店。食券を買って中に進むはカウンター10席だけのこぢんまりとしたお店。メニューは原則的に煮干しフレークをパスタにからめた「にぼたん」、唐辛子オイルを加えた「ぺぺたん」、トマトベースの「とまたん」の3種のみ。

肉のカリスマが煮干し?と最初こそとまどいましたが、上質な煮干しのエキスを吸い込み、またそのフレークをまとったパスタの、単純な、でも深みのある味わいが、これまた! 言葉を尽くしてもお伝えしにくい美味しさはぜひ実際に味わってみてください。

おすすめはベーシックな「にぼたん」中サイズ(850円)に粉チーズ(100円)を追加して、途中から卓上の辛いオイルを垂らすなどして味を変えながら楽しむこと。お腹に余裕があれば、「とまたん」小をおかわりするのもアリかと。お仕事に支障がなければ、充実している自然派ワインと一緒にどうぞ。

◆店名を漢字で表記すれば「獅子に牡丹」となります。

場所/東京メトロ「三越前」駅から三越を背に、東京商品取引所の方向へ歩いて6分程度。
営業/お昼前から午後3時くらいまで。売り切れ仕舞いなので、早めにどうぞ。
定休/日曜

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【おしゃれピープルが大挙するリトル・カリフォルニア】(東京・神田)

「あそこ、行った?」「アレ、食べた?」……良くも悪くもミーハーで流行りものに目がないギョーカイの方々がいま、一番注目しているのがこちら。JR神田駅から至近の「盲目のロバ」(本当の店名は英語)です。

カリフォルニア料理の祖として知られるアリス・ウォーターズさんのお店「シェ・パニース」でシェフを務めていたジェローム・ワーグさんと、目黒「BEARD」のオーナーシェフだった原川慎一郎さんがタッグを組み、2017年12月にオープン。

奥のレストランスペースはかなり先まで予約が埋まっていますが、手前のバースペースはウォークインで入れます。これがかなり心地よいスペース。仕事が終わったらすぐ駆けつけて1杯、2杯……おいしいお料理をつまみながら、〆はうどんか蕎麦でもたぐって帰ろうかな、なんて。
レストランはあっちを見てもこっちを見ても、どこかでお会いしたことのあるようなオシャな方たちばかり。あれ、いま、わたし、東京のレストランシーンの最先端にいるんじゃないの?なんて、刺激になりました。すごいなぁ、東京。でも、なんで神田なんだろう? そこも含めてお話聞きたかったですが、いつかまたその機会もあるでしょう。

◆盲目のロバ(本当の店名は英語です)

住所/JR神田駅至近
●まずはウォークインのバーに行ってみることをおすすめします。心の琴線に触れるようであれば、その場でレストランの予約をしてみてはいかがでしょう。

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【観音裏で一杯飲むなら】(東京・浅草)

こちらは正確には取材をお受けいただけなかった、というより、取材をお願いできなかった店。「話題のグルメエリア 浅草・観音裏をホッピングデート」でご紹介したく、何度もお電話したのですが、タイミングわるくお話できず……。お店にも伺いましたが、生来の気の弱さゆえか、その場でお願いすることもできず、結局取材できずに終わってしまいました。

入り口で靴を脱ぐ小上がりのカウンタースタイル。おつまみ、酒ともに豊富なメニューはどれも魅力的で、本当は2,3品食べて飲んでスッと粋に帰りたいのに、ついつい長っ尻になってしまう、そんなお店です。また行きたい。

◆N燗(店名は画像からバレバレです)

住所/浅草、観音裏。「ペタンク」から歩いて1分。
●予約したほうが無難です。

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「予約至難の痛風鍋」(東京・渋谷)

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2月のお鍋は白子、フグ、牡蠣、豚バラなどを、モツ鍋のベースでいただくものでした。
さて、最後に控えしは、先日行ったばかりの「このき、なんのき」(本当の店名はこの後に続くフレーズ)です。実はこのお店も取材をお願いしたわけではないのですが、カウンター12席の小さなお店ですし、予約もなかなか取れないし、たぶん難しいんじゃないかなと自粛しているパターンです。

ここの何がすごいって、コスパ。わたしが行った日はあん肝の煮物に始まり、馬のユッケや、本マグロのお刺身、揚げたてのさつま揚げなどのおつまみののち、上の写真のボリュームたっぷりのお鍋へと続きました。ここに、レアなアイテムもある芋焼酎や日本酒、ビール、ハイボールもなどの飲み放題がついて、なんと5500円! 午後7時と9時15分の二回転で、時間厳守、一斉スタートが求められるなどさまざま制約もあるのですが、この満足感なら仕方ないかな、と。納得です。

◆「このき、なんのき」(本当の店名はこの後のフレーズです)

住所/渋谷・道玄坂を上がって右側の地下。
予約・問い合わせ/店のFBページからメッセージで予約するらしい。最小2名から。

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