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2017.12.21

深川めしを食べて隅田川へ。そんな下町デートはいかがですか?/「割烹 みや古」

深川めしと言えば本来はざっくり切ったネギと生あさりを味噌で煮込んでご飯にかけた漁師めし。しかし、こちら「割烹 みや古」の深川めしはあさりのセイロ蒸しご飯です。

CREDIT :

文/森本 泉(LEON.jp)

LEON.jpの森本です。
久しぶりにゆっくりできた土曜の昼下がり、深川めしを食べに森下の「割烹 みや古」を訪れました。名物に美味いものなし、なんて申しますが、こちらの深川めしは間違いなく美味い。
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創業は大正13年(1924年)と言いますから、今年で93年。駅からも離れた住宅街の中にポツンとあるような立地にもかかわらず、昼間は行列ができる混雑ぶり。15分ほど並んで店に入ることができました。
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頼んだのは「深川めしセット」(1500円)。これに「あさりの天ぷら」(1500円)と「玉子焼き(700円)とビールの大びんを注文しました。お通しがあん肝の醤油漬けとは、なんとも贅沢なもんです。昼間からビールを飲みながら、いただく「あさりの天ぷら」もサクサクと美味いこと。
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このあさり、近場で採れたものを使ってるそう。卵焼きも控えめの甘さが実にビールに合う。
そうこうしているうちに「深川めしセット」の到着です。
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セイロで蒸しあげられた深川めし。ふたを開けるとあさりと青海苔の香りがふわ~っと鼻孔をくすぐります。見ただけで美味いとわかる佇まい。あさりはぷっくりと肥えて味が濃い。ネギも出汁が染み込んで美味い。蒸したご飯も丁度具合がいい。

すべてがハマるところにハマった、絶妙のバランス。「こうこなくっちゃ」とひとり膝を打ちながら、ご飯を頬張ります。この日の小鉢は山芋豆腐とブリのあんかけ風。いちいち手が込んでいて、うれしくなってしまう。お吸い物も優しく上品な味わいです。
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床敷は籐むしろで壁の昭和な貼り紙も風情があってすこぶるいい感じ。自分が小津安二郎の映画の登場人物にでもなったような気がします。客も若者から老人まで幅広く、この味をみんなで楽しんでいるのがうれしい。こういう店はいつまでも続いて欲しいですね。

店を出ると松尾芭蕉が暮らした芭蕉庵跡に建つ芭蕉記念館も近い。そして隅田川の方へ歩くと小名木川に架かる萬年橋があります。深川のあたりはこういう鉄製の渋い橋が随所にあるんです。ここは安藤広重が「名所江戸百景」で描いた場所。亀のぶら下がったこちらの絵をご存知の方も多いでしょう。
橋を渡ってちょいと道を逸れると隅田川テラスへ。河川敷の広々とした遊歩道です。
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この日は意外なほどの暖かさで川風が気持ちいい。腹ごなしにぴったりのコースです。
たまには貴兄もこんな下町散歩、いかがですか?
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「割烹 みや古」
住所/東京都江東区常盤2-7-1
営業時間/11:30-14:00、16:30-20:00
定休日/月曜
お問合せ/☎03-3633-0385

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