2017.12.06

冬のデートには、和の香りに癒される体験を

早稲田の「juttoku.(ジュットク)」にて本格的なお香づくりを体験してきました。知的好奇心が満たされる冬デートにぴったりです。

CREDIT :

岸澤美希(LEON.jp)

みなさま、寒さの厳しい日がづきますが、いかがお過ごしでしょう。LEON.jp岸澤です。

ストレス社会が叫ばれる現代で、いま日本の「お香」への注目がひそかに高まっているのをご存知ですか? 早稲田に伝統的なお香作りができる場所があると聞き、体験してきました。

東西線の早稲田駅からも神楽坂駅からも10分ほど歩いた場所にあるお香屋さん「juttoku.(ジュットク)」。コンパクトながらモダンと和が調和した店内を見回すと、「お香って和室以外で使ってもいいんだ」ということにまず気付かされます。

店内はとてもイマドキですが、お香は昔ながらの原料・技法を引き継いでいます。そんな本格派なお香作りの体験は、店内奥の畳の間にて受けられます。畳といっても椅子に座って行うので、ご安心あれ。
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作れるのは「印香」と「香袋」。どちらも原料を調合して、自分好みの香りを作ることができます。

今回は「印香」に挑戦! 「印香」とは、粉末状にした原料を調合し、練って型抜きしたもので、コチラのものは直接火を点けて香りを楽しめます(あとは「空薫(そらだき)」という、火のまわった灰の熱で香りを楽しむ方法もあります)。

うれしいのが、最初にお店の方から原料についての丁寧な説明があること。香りの印象から歴史、効能まで、使用する9種分を聞くだけで、なんだか頭が良くなった気分に(笑)
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お香の原料の見本。上の大きな木が「沈香」。(その左下から時計回りに)ブロック状のものが「白檀(サンダルウッド)」、白い粒上のものが「龍脳」、黄色い固形物が「乳香(フランキンセンス)」、そのまた右隣が「山奈」、乾燥させた葉が「霍香(パチュリ)」、木の皮が「桂皮(シナモン)」、星型のような実が「大茴香(八角)」、乾燥させた木の根が「甘松」、実が「丁字(クローブ)」。こうして見ると、お香の原料って漢方薬や香辛料に使われるものが多いんですね。
でも、これからが本題。9種を調合して自分好みの香りを作ります。同じものを計り入れても、混ぜ具合で香りが変わるほどお香は繊細なもの。なので、何度も香りを確認しながら原料を入れていきます。
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そして、原料を粉末にしたのがコチラ。これを調合してお香を作っていきます。
平安の貴族はその日の天気や気分に合わせ、毎日お香を作っていたそうです。そんな、日々自分と向き合える、ゆったりした暮らしに想いを馳せながら作っていると、なんだか自然に肩の力も抜けていくようで…。
練りあがったら最後に型で抜き、乾燥させたものがコチラ。お正月も近いので、亀や扇、松などおめでたいモチーフを使ってみました。
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作ったものは用意されている木箱に入れて持ち帰れます。今回は気分がしゃきっとなるような爽やかめの香りに仕上げました。
お客さんは女性が多いのかと思っていましたが、お店の方によると男性も多いとのこと。特に、お香作り体験は男性が予約して、彼女や奥様と一緒にいらっしゃる方も近頃増えている、なんて素敵なお話も聞けました。

ふたりで訪れたなら、癒やされるのはもちろん、お互いの香りの好みを知ることができて、なにより同じ体験をするというのは親密度もあがるもの。この冬、たまにはこんな、癒されデートはいかがでしょう?  

■ juttoku.(ジュットク)

住所/東京都 新宿区弁天町 23番地 ホワイトキューブ101
営業時間/平日12:00~19:00(金 17:00閉店)、土日祝 11:00~19:00

定休日/月・木曜
URL/http://juttoku.jp/
お問い合わせ/☎03-6205-5211

●お香づくり(「印香」か「香袋」)
所要時間/約60分
定員/各回2~4名様
参加費/3000円
定休日をのぞいて毎日、11:30〜(土日祝日のみ)、13:00〜、15:00〜、17:00〜(土日祝日のみ)
※事前予約が必要です。
※外国の方も参加いただけます。

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