
こんにちは、webLEONの森本です。私事で恐縮ですが、この春、深川の近くに引っ越しいたしました。実は江戸時代、深川の名物料理と言えばうなぎだったそうです。
当時も富岡八幡宮(通称・深川八幡)は大勢の人で賑わい、また門前仲町は花街としても栄華を誇り、近くには人気の食事処が軒を連ねていたそう。そんななか、八幡様の向かいに「みやかわ」という有名なうなぎ屋があり、大いに繁盛したとか。そこで現在の街のうなぎ屋を探ってみたのですが、その名残を示すような店は見当たりません。
ところが調べてみると、「みやかわ」はすでに廃業してしまったのですが、そちらで修業した職人さんが、後に名跡を受け継いで創業したうなぎ屋があり、それが実は、うなぎ好きなら知らぬ人はいない名店、築地の「宮川本纏(ほんてん)」だったのです。
お店のホームページにそのあたりの事情が書いてありますが、店の創業は明治26年(1893年)なので、すでに124年の歴史です。深川の人気うなぎ店の味がこんな近場(編集部から歩いて行けるんです!)で味わえるとは、なんともうれしいところ。というわけで、さっそく訪問です。

うなぎ屋は江戸時代のデートスポット
差し向かいでのんびりと過ごすには座敷が一番。もちろん、こちら「宮川本纏」にも素晴らしい座敷があります。見てください、この渋いしつらい。余裕のあるテーブル配置で隣も気にせず、少々色っぽい話なんかするにも好都合。
いやいや、ここはうなぎそのもののお話でもよいでしょう。とにかくうなぎはネタの宝庫。いくらでも話がもつってものです。そのあたりを少しご紹介。


うなぎが焼きあがるまでに彼女に話したいネタ
【ネタ1】

【ネタ2】

【ネタ3】

【ネタ4】

【ネタ5】

「つまり今日、これから一緒に食べるうなぎも太平洋で生まれた小さな命が、2000キロも3000キロも長い旅をして、10年も経って、本当の偶然で、僕たちの胃袋に収まるってわけで、それって、すごく運命的な出会いじゃない? 僕たちみたいに」……なんて話をすれば、素直な彼女ならニッコリうなずいてくれるでしょうし、率直な彼女なら「キモ!」と笑ってくれるでしょう。
そんな乙なデートにぜひうなぎ屋さんをオススメです。午後のまったりした時間こそ、うなぎ屋デートにはぴったりだと思いますよ。
■つきじ宮川本纏
■つきじ宮川本纏
住所/東京都中央区築地1-4-6
営業時間/11:30~14:00、17:00~20:30(日・祝は~20:00)
定休日/土曜日
URL/www.unagi-miyagawanorenkai.jp/
問い合わせ/☎03-3541-1292