2019.12.28

会話力を上げるなら? お正月に読みたい本3選

まとまった時間が取れるお正月は、最高のインプット時間。読書で会話の引き出しを増やすのも、賢い大人の過ごし方です。ということで、超私的・お正月に読みたい"辞書"をセレクトしました。

CREDIT :

岸澤美希(LEON.JP)

こんにちは〜、岸澤です。2019年も残すところあと数日となりましたが、お正月の予定はもう決まっているでしょうか? 自宅でまったり、温泉や海外を満喫……など、過ごし方は人それぞれだとは思いますが、仕事や日常のことから解放される長期休暇は、絶好のインプット時間でもあります。

現代はスキマ時間で情報をチェックできるようになりました。が、忙しく働いていると、たまには腰を据えて本を読みたいとか、じっくり思案する時間が欲しい、と思う瞬間があるのではないでしょうか。私も最近の日課として、朝にワールドニュース、移動中にニュースサイトやビジネス系のメルマガをチェックしていますが、「もう少し深く知りたいけど、電車乗り換えだー(泣)」となることがしばしばです。目下のことばかりに注力していると、思考や価値観をアップデートできていない自分にハッとしたり……。これは、日々忙しく働かれている皆さまにも、思い当たる節があるのではないでしょうか。

ですから、休暇中に気になる情報・新しい情報をインプットすることは、休み明けのロケットスタートのためにも重要だと思うのです。会話のネタ帳としてもぴったりですしね。

今回は"日本を見直す本"というテーマで選んでみました。というのも、日本人にとって、日本は近くて遠い存在だと思うから。日々当たり前に使っている日本語にだって、よく考えると疑問はたくさんあるものです(たとえば、"かわいそう"と"気の毒"の違いって何だ?とか)。他にも、お正月にお餅を食べる理由だって、問われるとはっきりと答えるのは難しいのではないでしょうか。

当たり前のコトとして考えることのなかった日々の言葉や振る舞いや食事に改めて向かい合ってみると、また新たな発見があるかもしれませんよ。
PAGE 2
『気持ちをあらわす基礎日本語辞典』森田良行著(角川ソフィア文庫)720円
まずは、気持ちを表現する言葉を集めたコチラ。何かと「ヤバい」「スゴい」で表現しがちな昨今ですが、本来人間の心は至極複雑なもの。ですが一方で、表現する言葉なしには知覚することはできません。自分の気持ちを的確に伝えたり、相手の気持ちをきちんと汲み取るためにも、読んでおくとためになる1冊です。
『絵で見る江戸の食ごよみ』永山久夫著・絵(廣済堂出版)1500円
続いては、江戸時代の食に関して。好きなものをいつでも食べられる現在では、"旬"という感覚が希薄になりつつあるように思います。対して、江戸時代には、その時々に取れるものを食べていたので、食における季節感は鮮明でした。アジのあるイラストとともに、和の味めぐりをどうぞ。お寿司のネタ選びの参考にも!
『色のことば選び辞典』(学研)1300円
そして最後は、色に関する1冊。日本人は古来、自然に美を見出し、色の名もそこから採られたものが多いです。例えば、紅葉の色をあなたならどう表現するでしょう。赤?オレンジ?……

平安のプレイボーイ・在原業平は和歌の中で、「ちはやぶる 神代もきかず 龍田川 唐紅に 水くくるとは」と、水面に浮かぶ紅葉の様子を"唐紅"と表現しました。では、唐紅ってどう説明すればいいのか、それは実際にコチラの本の中でご確認あれ。

さて、気になる本はあったでしょうか? 長旅のお伴にも最適としてもどうぞご活用ください。それでは良い年末年始を!
※掲載商品はすべて税抜き価格です

登録無料! 最新情報や人気記事がいち早く届く! 公式ニュースレター

人気記事のランキングや、Club LEONの最新情報などお得な情報を毎週お届けします!

登録無料! 最新情報や人気記事がいち早く届く! 公式ニュースレター

人気記事のランキングや、Club LEONの最新情報などお得な情報を毎週お届けします!

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう

Web LEONの最新ニュースをお届けします。

SPECIAL

    おすすめの記事

      SERIES:連載

      READ MORE

      買えるLEON

        会話力を上げるなら? お正月に読みたい本3選 | 編集記 | LEON レオン オフィシャルWebサイト