2019.08.13
【実践】ZOZOスーツでスーツを作ったら、思ったより…
話題を振りまいたZOZOスーツ。自宅で簡単に採寸し、ネットでオーダーできるという夢みたいなサービスで、実際にスーツを仕立ててみました。その結果?
- CREDIT :
文/高橋大(LEON.JP)
みなさまいかがおすごしでしょうか?
この季節にちょっと似合わない話題かもしれませんが、
あの話題になったzozoスーツを今更ですが体験してみたので、ご報告します。
すでに、あちこちでレビューは出ていますが、おおむねそれらで報告されているのは届いたスーツのサイズ感がおかしかったというもの。
私もその話を耳にしていたので、正直にいうと期待値は低めでした。
で、実際にやってみた結果がコレです。

思ったよりぴったりと仕上がってました。
特にパンツは完璧で感動しました!
といっても、まわりの話やネットの体験談を鑑みると、個人差があると思うので、あくまで私はうまくいったということかもしれません。
zozoスーツでの計測は測定用のマーカーがついたスーツを着て、スマホのカメラで360°撮影し、その点をつなぎ身体の各部の採寸をするというものなので、かなり正確に物体のカタチを捉えているのだと思います。
一方、人間が採寸する場合は、そこまで細かく寸法は計りません。
なのに、人間が計るスーツの方がぴったりとした仕上がりになるのはなぜでしょう。
私見ですが、それはデータからパターンをおこす過程が、実は一番難しく、そのノウハウこそが一番大事なのでは、ということです。長年スーツを手がけてきたメイカーやブランドのスーツが素晴らしいのは、培われてきたノウハウの賜ではないかと。
つまり、zozoスーツがうまくいかなかったケースで問題なのは、データを読み解きスーツを仕立てるためのノウハウが足りていないかったということでは、と思います。
ということは、今後その知見が増えていくことで、zozoスーツで仕立てるスーツがより素晴らしいものになる可能性は大いにありそうです。

フルオーダーのスーツは本当に素晴らしい体験と、最高の一着をもたらしてくれますが、誰もが気軽にできるものではありません。
でも、オーダーメイドへの敷居が、zozoスーツのおかげで低くなり、結果オーダーの魅力に気づく人が増えたら、それはすごくワクワクすることだなぁと。
と、いうわけで、最後はzozoで仕立てたスーツの細部をご覧ください。
生地、そもそものスーツのかたち、細部などかなりいい感じなので!
ではまた!


