2019.04.17
写真&アートの祭典に行ってきた話
皆さんは「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」を知っていますか? 国内では数少ない国際的な写真祭で、その内容は国内外の貴重な写真作品やアート作品を、京都の趣ある建造物で展示するというもの。いや〜、刺激を受けました。インプットがたくさん。ゴールデンウィークの知的なデートにもモッテコイ! オススメですよ。
- CREDIT :
文/石井 洋(LEON本誌)
春の京都が最高! なのは言わずもがな、ですが、写真やアート好きにはたまらないお祭りが開催されているのをご存知でしょうか?
それが「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」。今年で第7回を数えるこのお祭り、これまで56万人の来場者を集めましたが、これがホント貴重かつエキサイティングな体験ができるお祭りなのです。
上の写真は今年のパンフレットより。写真界の巨匠アルバート・ワトソンが撮影した若かりし頃の坂本龍一さんです。
才気に溢れ、どこか妖艶な一枚ですが、これも実際に生で見ることが可能なんです!
ちなみに蛇足かもしれませんが、アルバート・ワトソンはVOGUEをはじめ世界の名だたる著名誌の表紙を手がけてきた人で、皆さんも知っている著名人のポートレートを数多く残してきた人。
スティーブ・ジョブスといえば誰もが思い描くあのポートレートも彼の作品。他にもアルフレッド・ヒッチコック、ミック・ジャガー、デヴィッド・ボウイなど時代の寵児をカメラで収め続けてきました。
んも〜、ボクにとってはアイドル以上の存在。
緊張と喜びに押しつぶされそうでしたが、せっかくの機会! とばかりにお話をさせていただきました。
アルバート・ワトソン「Wild」展は京都文化博物館の別館にて開催。
ヒッチコック、ミック・ジャガーをはじめ、マイク・タイソン、BBキングなどの写真が展示されています。
フランスのアーティスト、セルネによるカップル写真をモチーフにしたモノクロのアートと日本の春画のコラボレーションであります。
エロの側面でばかり語られる春画ですが、江戸時代の市井の人々のストレス発散として、ユーモラスなアートとしても機能していたことがわかる内容。
実はあのパブロ・ピカソにも影響を与えていたそうです。18歳未満は入場不可ですが、我々大人の知の嗜みとして、ご興味ある方はぜひに。
革命家チェ・ゲバラのこの写真は、ファッション・フォトグラファーであり、キューバ革命のオフィシャル・フォトグラファーであったアルベルト・コルダの作品。
ファッションやコマーシャルの世界に生きていたコルダはキューバ革命の最中にあっても、女性兵を美しく、時に官能的なまでに撮影してきました。
アルベルト・コルダを含む3人のキューバ人フォトグラファーの作品がキュレーションされた「彼女、私、そして彼らについて」展は、祇園の一角にあるギャラリースペース「y gion」にて開催。
実は源兵衛さんはLEONでも人気のブランド、「ウノピウウノウグァーレトレ」とのコラボで浴衣着物やパーカなども手掛けておりまして。
国内外の重鎮たちがこぞって敬愛する源兵衛さんは会う人を包み込むような大きなオーラの持主。
ボクも以前対面し、トークイベントをご一緒した仲。
久しぶりの邂逅でしたが、いや〜変わらずパワフル! エナジーをいただきました。
とまぁ、まだまだ、まだ、た〜くさんの見ドコロのある「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」は5月12日(日)まで開催中。皆さま奮ってご参加あれ。
「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」
4/13(土)〜5/12(日)
各種パスポートや情報に関しては
https://www.kyotographie.jp/にてご確認ください