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2018.07.01

マセラティ グラントゥーリズモで金沢へ! 大人のロングドライブは最高のエンタメだ!

ただ旨い寿司を食べるためだけに金沢へクルマで向かう。そんな旅を楽しめる感性こそがラグジュアリーなのでは? と思う次第。というわけで最高にリッチでロマンティックなグランドツーリングはいかが?

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撮影/平郡 政宏 取材・文/高橋 大(LEON.JP)

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グランドツーリングという大人のカルチャー

グランドツーリングという言葉をご存知でしょうか? クルマ好きの皆さまにはおなじみですよね。そう、モデル名などにもよく使われているGTという文字、あれです。

その語源ですが、19世紀のイギリス、貴族や富裕層の子女たちが見聞をひろめるために2〜3年の長期旅行に出るという文化があり、それをグランドツアーと呼んだんだとか。それが転じて、クルマで長距離移動することをグランドツーリングと呼ぶようになったそう。

クルマで長距離移動と言うと、日本ではお正月やお盆に家族でという画が浮かびますが、むこうでいうグランドツーリングはもっと気軽で日常的。

例えば、イタリアの某有名靴メイカーの当主は、平日はミラノを拠点に仕事、週末は地元マルケで過ごすそう。その移動距離ざっと430km。だいたい東京から京都くらい。
その移動を毎週クルマでするんだとか! 

イタリア人に食事に誘われると集合してから2時間くらいクルマで移動してお目当てのレストランに行く、なんてのもよくあります。
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つまり彼らは移動のダイナミズムを楽しんでいるんです。それが、グランドツーリング、というわけ。

そんなクルマ移動のダイナミズム「グランドツーリング」をここ日本でも楽しんじゃおう!というのが今回の企画。マセラティ・ジャパンさんのお声がけのもと、大人のメンズ・ライフスタイル誌が一路金沢の人気寿司店「乙女寿司」を目指します。
最終目的地以外はすべてフリープラン! というわけで、我々LEON.JPチームは得意技(笑)ラグジュアリーでロマンティックな大人のグランドツーリングをお届けいたします!
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ロングドライブを最高の時間に変えるのは、官能的な一台

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というわけで、まずは旅の相棒を紹介いたしましょう。麗しいボディのマセラティ グラントゥーリズモであります。その名のとおり、まさに前述したような欧州のグランドツーリング文化が生んだスーパーラグジュアリ〜な一台。特筆すべきは、いまや絶滅危惧種ともいえる大排気量の自然吸気エンジンをフロントに搭載していることです。

4.7リッターV8エンジンは、フィーリングもサウンドも超官能的で、普通に流しているだけでも楽しい!というのもこのエンジン、マラネロでフェラーリによって手組されているというシロモノなんです!

もちろん内装もマセラティですから超絶ラグジュアリー。めちゃ肌触りの良い柔らかレザーのシートにおさまって、マラネロエンジンのサウンドに包まれて、ときたら極楽以外の何ものでもありません。こんな一台でなら金沢でも北海道でも、どこまででも行きますから!
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460馬力、53.0kgのトルクを生み出すマラネロ製の4.7リッターV8エンジン

金沢の前に大人が立ち寄りたい場所とは?

東京から金沢へクルマで向かうにはふたつのコースがあります。ひとつは中央高速で諏訪を抜け長野自動車道→上越自動車道→北陸自動車道で金沢へ入るコース。もうひとつは関越自動車道から上越自動車道→北陸自動車道で金沢へ入るコース。
この選択は悩みました。中央道コースなら松本や安曇野、ちょっと足を伸ばせば飛騨もあるし〜、と思いましたが、最終的には軽井沢に寄ることに決定!

なぜ軽井沢かって? 大人なふたりがラグジュアリーかつロマンティックに楽しめるコースとなれば、やっぱり軽井沢に一泊でしょ!とLEONの本分に忠実に選択した次第。
だって軽井沢といえば、古くから国内外の富裕層に愛されてきた、本物のラグジュアリーを体現する場所にして、雰囲気抜群なスポットがたっぷりありますからね。

で、今回はさらにあえての夕方出発というプランにしてみたのもポイントです。都内を夕方に出ると、色気のない高速道路が夕陽に彩られてめっちゃドラマティック! さらに現地に着く頃には夜の帳もすっかり下りて、クルマから出てふと空を見上げれば満点の星空がお出迎え!という塩梅。

で、そこで抑えておきたい最初のスポットがこちら! 静寂な森の中に佇むレストラン、「ブレストンコート ユカワタン」です。
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静寂の森で極上のディナータイムはいかが?

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軽井沢ホテル ブレストンコート内にあるこちら。林の中にロッジ風の建物が点在し、まるでカナダのロッジ村! その林の奥に入っていくとそこにはシェフと共にオープンなダイニングスペースが待ち受けていて、まずはそこでアペリティフを供されるという演出! 

その後一軒家のレストラン内へ案内されて出てくるのは、厳選された信州の食材を独自のフレンチで仕立てた極上のお料理。さらに、その料理にぴったりなお酒を一品毎にペアリングしてくれて、これがまた最高! こちらも小布施ワインなどを中心にセレクトしていて、食材とのハーモニーにとろけます。

窓の外にはライトアップされた美しい木立。そして澄んだ空気。これでグッとこない人はいないでしょう! 
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ブレストンコート ユカワタン

住所/長野県北佐久郡軽井沢町星野 ホテルブレストンコート敷地内
営業時間/ディナー(17:30〜)
定休日/不定休
TEL/050-5282-2267
URL/http://yukawatan.blestoncourt.com/

で、宿泊はもちろん、「星のや軽井沢」です。「星のや」といえば、軽井沢が発祥の地ですからね。最近のリゾートのように思っている人もいるかもしれませんが、老舗中の老舗なんです。そのエントランスにもまたロマンティックなポイントが!

「暗いでしょう? 敢えて敷地の照明を少なくしているんです。というのは、このあたりの星空は日本一と言われていて、それを見せたいという星野のこだわりなんです」

そんなスタッフの言葉どおり、リゾート内からの眺めとは思えないくらいの星空が待っております! というわけで、初日は軽井沢で美酒と美食と星を堪能する、なんてのはいかがでしょうか〜?
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ディナーのあとにオススメしたいスポットがこちら。フロントから歩いて1分ほどの場所にあるケラ池にある、宿泊者限定「森のほとりcafe&bar」。キャンドルでライトアップされた幻想的な森のほとりで、夏の素材を使ったオリジナルカクテルを提供するそう。夏季限定。
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野鳥のさえずりに目覚める、ファンタスティックな朝

翌日、野鳥のさえずりに起こされて、部屋の前にある池を見ると一羽のカモが気持ちよさそうに泳いでいました。聞いたところによると、このあたりはムササビの回遊コースにもなっているそうで、ムササビの飛び移る木を切らないように建物を配置しているのだそう。

サスティナブルな自然との共生は、現代のリゾートには必須のレギュレーション。それを先々代の時代から実践してきた「星のや」は、散策していても本当に気持ちいい〜!
昨夜のリッチな晩餐から一転、こんなネイチャーな時間を味わえちゃうのも、軽井沢の魅力ですよね。
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棚田をイメージしているという、エントランスロビーの建物奥の景観
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「星のや」の客室には水辺に向かったバルコニースペースがあるタイプも
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星のや軽井沢

住所/長野県軽井沢町星野
URL/https://hoshinoya.com/karuizawa/

圧倒的な自然と対峙しながら走る愉悦

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軽井沢から金沢へ。その距離は約320km、クルマで約4時間です。とはいってもすぐに高速に乗っては勿体ない!というわけで、旧軽井沢の古い別荘を眺め、鬼押ハイウェイへ。浅間山の噴火によって出来た荒涼とした風景は雄大で、グラントゥーリズモの優美な肢体とのコントラストがまた最高です。

このグラントゥーリズモですが、実は現在のマセラティのラインナップでは最も古いモデルで、デビューは2007年。ですが、昨年マイナーチェンジを経て、モダンにアップデイトされています。といっても外装で変わったのは顔とおしりのライト部分くらい。なのに、まったく古さを感じないのは、奥山清行が在籍した当時のピニンファリーナの仕事の賜。
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浅間山の雄大な姿を眺めながらのドライブが堪能出来る鬼押ハイウェイ
そんなクルマで素晴らしい景色の中をドライブしていて気がついたことがあります。それは、ドライブの楽しみは走ることだけじゃないってこと。気になった場所で気ままにクルマを停めて景色を眺めたり、気になった道にふらりと入っていってちょっと迷ってみたり(笑)。通りすがりの人に「カッコイイクルマだね〜」なんて話しかけられてクルマ談義になってみたり。

なんというか、すべての体験がドライブの楽しみなんですね。そこが経路の固定されている電車旅との決定的な違い、って至極当たり前のことなんですが。
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旧軽井沢の別荘地内にある重要文化財の旧三笠ホテル。こんな瀟洒な建物が木立の中に点在しているので、のんびりドライブしたくなる
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大人の旅はまだまだ終わらない! 金沢へ極上の寿司を目指す

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そんなこんなを経て、ついに日本海へ!
この旅の醍醐味のひとつは、太平洋から日本海への移動。新幹線に乗っちゃえば3時間半の距離なのに、まったく違う薫りのする日本海という響き! これぞ日本のダイナミズム!ですよね。

最終目的地の「乙女寿司」に到着すると、待っていたのはこれまた美しい芸術品のような料理。ご存知の方も多いと思いますが、「乙女寿司」は予約困難な超人気店。

で、まず、目を奪われたのが、丁寧に研がれた包丁と、大将の研ぎ澄まされた所作。すべてが美しい! 前夜は信州フレンチで、二日目は日本海の超新鮮な魚介を職人が仕立てた芸術的な寿司。贅沢すぎですね(笑)でも、これこそ大人の旅の醍醐味! やるならトコトン、です。

それにしても、金沢にはなんで美味しいお寿司屋さんが多いのでしょう。やっぱりその理由は歴史なんでしょうか。加賀百万石の栄華ではぐくまれた料亭文化、鋭い感性をもった文人たちに愛されたことでの洗練、そして何より豊富な海の幸。こうして並べてみると、最高になる条件全部そろってますね。

なんにしても、「乙女寿司」でシメる、このクライマックスは間違いナシ、でありました!
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流れるような所作で寿司をにぎる大将。美味しい寿司はなにもかも美しいのです
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お造りもこのとおり。旬の食材を丁寧に仕込んでいます
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ぴかぴかに磨かれた包丁とまな板。こいうとこも違います。
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■ 乙女寿司

住所/石川県金沢市木倉町4-10
営業時間/12:00~14:00、17:00~22:00(最終入店 19:30)※予約必須
定休日/水・日・祝日
TEL/076-231-7447

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で、日本のグランドツーリングはありなのか?

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茶屋街にも流麗なボディは不思議と溶け込みます
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独自の審美眼で知られる作家、内田百閒は旅に用事など必要ないといって一等列車に乗り、各地へ旅をしていました。乗り物は違えど、その言葉にはいいヒントが隠されています。

今回は寿司を食す、という用事? が確かにありました。が、それが無かったとしてもきっとこのドライブは最高だったんです。
なぜなら、旅は移動こそがメインステージ。だから、内田百閒は移動の空間、一等列車にこだわった。それをグランドツーリングにおきかえれば、クルマでその旅の質はきまる、というわけです。そういう意味でグラントゥーリズモの名は伊達じゃありませんでした。
帰路につく前日は軽井沢から金沢まで400Kmほど走って夜もそこそこ呑み、翌日はせっかくだからと砂浜を走れる千里浜なぎさドライブウェイも楽しみ、そのまま一気に700kmを運転して都内へ戻りました。でも、不思議とぜんぜん疲れなかったんです。
実はそれまで高速道路で長距離なら4輪駆動車が最強、というのが持論だったのでスポーティなFR車でこの距離が快適に走れたことにびっくり。さすがマセラティです。
運転が楽しいクルマは疲れない!これ、新持論になりそう。

というわけで、皆さまも最高の相棒(愛車)で、グランドツーリングをぜひ楽しんでみてくださいませ! きっといろいろな発見があると思いますよ!
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千里浜なぎさドライブウェイを疾走! 金沢市内から1時間ほどのここは、8kmほどの砂浜を開放した観光道路。砂がしっかり固まっているので車高の低いFRマシンでも安心して走れます
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マセラティ グラントゥーリズモ スポーツ

マセラティの伝統を受け継ぐグランドツーリングカー。 2007年デビューだが、昨年ビッグマイナーチェンジを経て、モダンに生まれ変わった。フルモデルチェンジ目前といわれているが、その熟成度、官能的な自然吸気4.7リッターV8エンジンの魅力は圧倒的。

モデル名:グラントゥーリズモ スポーツ
エンジン形式:4.7リッター V型8気筒DOHC
最大出力:338kW(460ps)/7000rpm
最大トルク:520Nm(53.0kg)/4750rpm
車両本体価格:1890万円(税込)
問い合わせ:マセラティ ジャパン

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