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2018.05.27

レクサスLS500に試乗、最新V6エンジンは官能的か?

レクサスのフラッグシップ、LSがフルモデルチェンジしたのは既報のとおり。ハイブリッドに続きガソリンエンジンのLS500もデリバリー開始。これLEON.JP読者にお勧め!

CREDIT :

文/小川フミオ

レクサス LS500/ルーフの長さが強調されクーペ的な流麗なシルエットになった新型LS
ルーフの長さが強調されクーペ的な流麗なシルエットになった新型LS

Sクラスのロングボディと比べても遜色ない

新型のレクサス「LS」シリーズは2017年10月に日本発売された。「GA-L」という新しいプラットフォームを採用して、車体は大型化するいっぽう、「エモーショナル」とレクサス自身が謳う走りの追求が特徴だ。
レクサス LS500/専用のグリルに大型エアダムを与えられた最もスポーティな「F SPORT」
専用のグリルに大型エアダムを与えられた最もスポーティな「F SPORT」
実際ボディサイズは全長5235mmと余裕あるもの。メルセデス・ベンツS クラスのロングボディ(5255mm)やBMW7シリーズのロングボディ(5250mm)と較べて遜色ない。

新型LSの最大の特徴といえるのが、ガソリンエンジンとハイブリッドモデルの2本立てにして、エンジンはいずれにしても3.5リッターV6にしぼった点にある。
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レクサス LS500/3444ccV型6気筒エンジンは310kW(422ps)@6000rpmと600Nm@1600〜4800rpmを発生
3444ccV型6気筒エンジンは310kW(422ps)@6000rpmと600Nm@1600〜4800rpmを発生

LS500hの3.5リッターV6とは別もの

実はこの2車(ガソリンのLS500とハイブリッドのLS500h)、3.5リッターといってもまったく違うエンジンだ。ガソリンエンジンは2017年に発売された「LC」に初採用された新世代のものである。
レクサス LS500/ゴルフバッグは9.5インチを4個収納できるという
ゴルフバッグは9.5インチを4個収納できるという
レクサス LS500は、発表はハイブリッドのLS500hと同じ時期だったが、市場への導入はすこしずれて、自動車ジャーナリストが試乗できたのは2018年2月だ。

それ以前にクローズドされたコースで短時間ステアリングホイールを握ることもあったが、高速道路を含めた本格的な試乗は今回が初めて。
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レクサス LS500/F SPORT専用のウルトラスエードと本革を組み合わせたホワイトの内装
F SPORT専用のウルトラスエードと本革を組み合わせたホワイトの内装

いいもの好きのLEON.JP読者にお勧めしたい

結論からいうと、いいもの好きのLEON.JP読者にお勧めしたい内容のよさなのだ。すでに述べたように、エンジンは“3.5リッター”といってもLS500hとは別もの。ハイブリッドが3456ccであるのに対してガソリンは3444cc。
レクサス LS500/エアコン吹き出し口と一体化した流れるようなラインが特徴的なダッシュボードのパネルは素材も豊富に選べる
エアコン吹き出し口と一体化した流れるようなラインが特徴的なダッシュボードのパネルは素材も豊富に選べる
LS500のエンジンは設計年次が新しく、特徴はピストンの内径と行程の比を「理想的にした」(レクサスの技術者)ことに加え、吸気や燃焼の効率をいっそう向上させたことである。
レクサス LS500/3125mmあるホイールベースの恩恵で後席の足元は広々としている
3125mmあるホイールベースの恩恵で後席の足元は広々としている
最高出力は310kW(422ps)で、最大トルクは600Nmもある。実際に印象としては好感度が高い。よく回り、上の回転域まで引っ張っていくと、パワーが盛り上がっていく。快感である。
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レクサス LS500/「EXECTIVE」の左側後席は大きなリクライニング機能に加え電動オットマンや助手席のスライド機能で最大1020mmのレッグスペースを確保することが可能
「EXECTIVE」の左側後席は大きなリクライニング機能に加え電動オットマンや助手席のスライド機能で最大1020mmのレッグスペースを確保することが可能

今は排気量にこだわる時代ではない

トップモデルにV6でいいのかなと思わないでもなかったが、気筒数にこだわらなければフィールもよくて、このクルマを存分に楽しめる。

むしろ今は排気量にこだわる時代ではないかもしれない。ドイツのメーカーも(ご存じのように)グレード名に実際の排気量を表記していない。
レクサス LS500/EXECUTIVEには細かい調整ができるフロントシートが備わる
EXECUTIVEには細かい調整ができるフロントシートが備わる
たとえば2リッター4気筒でかつての3リッターV6なみのパワーが、あるいは3.5リッターV6で4.5リッターV8なみのパワーが得られる。それがトレンドだとおぼえておいてもいいかもしれない。
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レクサス LS500/情報を集約して見やすいメーターはドライブモードでデザインが変わる(写真はEXECUTIVEのSPORT+モード)
情報を集約して見やすいメーターはドライブモードでデザインが変わる(写真はEXECUTIVEのSPORT+モード)

ドイツ車にひけをとらない走り

LS500の操舵感はダイレクトで、中立から切り込んでいくと、じわじわっといい感じに車体がロールしていく。急激な動きはなく、不安感もおぼえず、かといってつまらなくもない。
レクサス LS500/「ECO」から「SPORT+」まで6つのモードを持つドライブモードセレクトのスイッチ
「ECO」から「SPORT+」まで6つのモードを持つドライブモードセレクトのスイッチ
サスペンションはしっかりしていて、どちらかというと硬めに感じる。ここが面白くて、LSには3125mmもあるロングホイールベースを活かした「EXECUTIVE」なる仕様もあるが、最高の席はドライバーズシートだと思う。
レクサス LS500/ドアの内張は日本のクラフツマンシップを意識したオーナメントパネルなどが独自の意匠になっている
ドアの内張は日本のクラフツマンシップを意識したオーナメントパネルなどが独自の意匠になっている
自分で運転するのを好むLEON.jpの読者には、そういうわけで、ドイツ車にひけをとらない走りを味わわせてくれるLS500はお勧めだ。
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レクサス LS500/かつてアローヘッドと名づけられた角を鋭角にする意匠はヘッドランプ、グリル、ウィンドウフレームなどに採用されている
かつてアローヘッドと名づけられた角を鋭角にする意匠はヘッドランプ、グリル、ウィンドウフレームなどに採用されている

すべてのモデルに後輪駆動とAWD(総輪駆動)を設定

内装は日本のクラフツマンシップの感覚を採り入れたという独自のもの。写真を一目見ただけで新型LSとわかる。趣味はいろいろあるだろうけれど、独自のキャラクターを確立するのは大事である。
レクサス LS500/ LSすべてのモデルに乗降モードつきエアサスペンションが装備される
LSすべてのモデルに乗降モードつきエアサスペンションが装備される
LS500のラインナップは装備が簡略化されたスタンダードモデル(980万円〜)にはじまり、「I package」(1042万円から)、「F SPORT」(1200万円〜)、「version L」(1320万円〜)、そして「EXECUTIVE」(1500万円〜)。すべてのモデルに後輪駆動とAWD(総輪駆動)が設定されている。

● 小川フミオ / ライフスタイルジャーナリスト

慶應義塾大学文学部出身。自動車誌やグルメ誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。活動範囲はウェブと雑誌。手がけるのはクルマ、グルメ、デザイン、インタビューなど。いわゆる文化的なことが得意でメカには弱く電球交換がせいぜい。

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