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2018.01.04

新型ベントレー・コンチネンタルGTが日本上陸! 最新のスーパーラグジュアリーGTはなにがスゴイのか?

ベントレーモーターズジャパンは12月19日、フルモデルチェンジして第3世代となった4シーター・ラグジュアリーグランドツアラー「コンチネンタルGT」を、日本で初めて報道陣に披露しました。

CREDIT :

文・写真/ハラアキラ

ボディは先代よりわずかに大きく低くなった
ボディは先代よりわずかに大きく低くなった

すべてが英国製。ベントレーの伝統を引き継ぐグランドツアラー

ベントレー コンチネンタルGTのルーツとなるのは、1952年に発表され、戦後のベントレーの最高傑作と称される「Rタイプ・コンチネンタル」です。その名の通り、当時のヨーロッパ大陸を旅行するためのグランドツアラーとして開発されたもので、流麗なスタイルと最高速度120マイル(192km/h)を実現し、208台が製造されました。
ベントレーモーターズジャパン代表のティム・マッキンレイ氏
ベントレーモーターズジャパン代表のティム・マッキンレイ氏
発表会場には1955年製の同モデルが展示されており、そのデザインフィロソフィーが今日のコンチネンタルGTに継承され、2003年の初代、2011年の2台目を経て、今回の3代目に引き継がれたことを証明しています。
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ボディはトランクリッド以外すべてアルミニウムに
ボディはトランクリッド以外すべてアルミニウムに

2003年の発売以来2000台以上が販売されたベントレーの中核モデル

発表会に臨んだベントレーモーターズジャパンのティム・マッキンレイ代表は、「コンチネンタルGTは、2003年の発売以来14年間で2000台以上が販売されたベントレーの中核モデル。競合モデルのベンチマークとされており、最新型はエクストラオーディナリーをさらに追求し、『良いクルマ、速いクルマをつくる』というコンセプトを妥協なく引き継いだモデルです」とコメントしました。
フロントグリルが先代より低い位置に設置されよりシャープな印象に
フロントグリルが先代より低い位置に設置されよりシャープな印象に
また、車両の説明を行ったマーケティング・PR・アカデミーマネージャーの横倉典氏によると、設計、エンジニアリング、ハンドクラフトをすべて英国で行う第3世代の新型コンチネンタルGTは、パフォーマンス、ラグジュアリー、最先端テクノロジーが三位一体となった史上最高のグランドツアラーに仕上がったといいます。
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ベントレーならではのパワーラインが印象的なサイドビュー
ベントレーならではのパワーラインが印象的なサイドビュー

トランクリッド以外すべてアルミ製になったボディ

エクステリアデザインのインスピレーションの源となったのは、2015年のジュネーブモーターショーでお披露目され高い評価を得たコンセプトカー「EXP 10 Speed6」です。
アルミボディの採用で80キロの軽量化を実現
アルミボディの採用で80キロの軽量化を実現
クラシカルな優雅さを継承しつつシャープなラインが際立つ航空機のようなボディは、電波を通すためにスチールが採用されたトランクリッド以外、すべてアルミニウム製。そのアルミは、500℃に加熱して正確に成形する「スーパーフォーミング」技術で加工されている。
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LEDマトリクス技術を採用したヘッドライト
LEDマトリクス技術を採用したヘッドライト

80キロのダイエットに成功

ボディサイズは、全長4,850ミリ、全幅1,954ミリ、全高1,405ミリと先代よりわずかに大きく低くなり、約80キロの軽量化を果たしました。前輪位置を135mm前方に配することでより低く長いボンネットを持ち、特徴的なヘッドライトからたくましいリアフェンダーへと流れるパワーラインが続いています。
アフターバーナーをイメージした楕円形のテールライト
アフターバーナーをイメージした楕円形のテールライト
LEDマトリクス技術を採用したヘッドライトは、シャープなクリスタルガラスをイメージしたもので、ダイヤモンドのようなきらめきを放ちます。アフターバーナーをイメージした楕円形のテールライトも同様で、それらはキラキラと輝く宝石そのものです。
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ラグジュアリーな雰囲気に満ちあふれたインテリア
ラグジュアリーな雰囲気に満ちあふれたインテリア

まるで宝石箱のようなインテリア

最高品質の天然レザーや、環境に優しい方法で採取した希少なウッドパネルなどを多用したインテリアは、羽を広げた形のメーカーロゴ「ウイングドB」がモチーフで、フルデジタルとなったインパネや、「ダイヤモンド イン ダイヤモンド」と呼ばれるキルトをシートとドア内張りに採用したのが特徴です。
ベントレーとしては初となるフルデジタルメーター
ベントレーとしては初となるフルデジタルメーター
一見すると画面がなくシンプルに見えるダッシュボードには、業界初となるベントレーローテーションディスプレイを搭載しています。エンジンスタートボタンを押すと、中央部のウッドパネルが静かに前方にスライドして回転し、12.3インチの超精彩デジタルMMIディスプレーが現れます。
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12.3インチモニターが現れた状態のローテーションディスプレイ
12.3インチモニターが現れた状態のローテーションディスプレイ

革新的なローテーションディスプレイ

さらに「スクリーン」ボタンを押すと、外気温、コンパス、クロノメーターの丸型3連ダイヤルを備えた3つ目の面が現れるという仕掛けで、革新的かつ楽しいアイデアが表現されています。
こちらは外気温、コンパス、クロノの丸型3連メーターが現れた状態
こちらは外気温、コンパス、クロノの丸型3連メーターが現れた状態
ダイヤモンド イン ダイヤモンドは、レザーの海に浮かんでいるように見えるキルティングで、触ってみると柔らかで極上の感触を伝えてきます。横倉マネージャーによると、キルティングを縫い込むための専用ミシンの開発には、なんと18カ月を要したと言います。一つのダイヤモンド模様を構成するステッチは712個に及び、正確な位置決めのためのプログラミングが行われています。
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ローテーションディスプレイの切り替えはスクリーンボタンを押すことで行える
ローテーションディスプレイの切り替えはスクリーンボタンを押すことで行える

上質なインテリアは英国車の真骨頂

スイッチやコントロール類には、ピロー式ローレット加工やダイヤモンドローレット加工が施され、繊細かつ立体的なカット模様がラグジュアリーさを伝えてきます。オーナーが望めば、スイス製の最高級自動巻腕時計の地板などに施されるコート・ド・ジュネーブ(レマン湖のさざ波)の装飾を施したアルミのセンターコンソールに変更も可能です。
シートやドアの内張りには「ダイヤモンド イン ダイヤモンド」と呼ばれる手の込んだキルトが採用される
シートやドアの内張りには「ダイヤモンド イン ダイヤモンド」と呼ばれる手の込んだキルトが採用される
これらにより、乗り込んだキャビンはまるで宝石箱のよう。ただし、決して過度ではなく、落ち着きや上質感をたっぷりと味わえる点は、さすが英国の高級車であることを主張しています。
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パワーアップした6.0リッターW12気筒エンジン
パワーアップした6.0リッターW12気筒エンジン

6.0リッターW12気筒エンジンはさらにパフォーマンスアップ

新型コンチネンタルGTの心臓部には、最新のエンジンマネージメントシステムで強化した6.0リッターW型12気筒ツインターボTSIエンジンが収まっています。
ホイールとタイヤは前後で異なるサイズを採用
ホイールとタイヤは前後で異なるサイズを採用
最高出力635ps/6,000rpm、最大トルク900Nm/1,350~4,500rpmの圧倒的アウトプットを誇り、なめらかな加速とスピーディなギアシフトを可能にした8段デュアルクラッチトランスミッションとの組み合わせで4輪を駆動。0-100km/h加速3.7秒、最高速度333km/h(6速ギア時。7、8速はオーバードライブ)を実現し、先代のGT W12(590ps/720Nmで4.5秒/319km/h)、GT speed(642ps/840Nmで4.1秒/332km/h)を上回るパフォーマンスを発揮します。
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リアハッチ後端にスポイラーが備わる
リアハッチ後端にスポイラーが備わる

気筒休止システムなどの採用により環境性能も向上

高圧、低圧の2種類の燃料噴射方式、スタートストップテクノロジー、気筒休止システム(一定条件下で6気筒として稼働)などを採用したことで、燃費性能は先代の14.2ℓ/100kmから12.2ℓ/100kmに改善し、航続距離845kmを可能にしました。また、CO2排出量も16%改善した278g/kmを記録。W12という特異なエンジンレイアウトは、同クラスのV12エンジンより全長が24%短いため、理想的な重量配分や室内スペース拡大などにメリットがあります。
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サイドミラーの造形も非常に凝っている
サイドミラーの造形も非常に凝っている

オプションの選択肢はほぼ無限

ハイパワーを受け止めるシャシーには、コンフォート、ベントレー、スポーツの3つのモードを持つ新しいベントレーダイナミックライドが搭載されています。48Vコントロールシステムと呼ばれる電子制御アクチュエーターが各アクスルのアンチロールバーを制御し、どんな時も乗員の快適さが損なわれることがないとのことです。
戦後のベントレーの最高傑作と称される「Rタイプ・コンチネンタル」
戦後のベントレーの最高傑作と称される「Rタイプ・コンチネンタル」
さらに大きな空気量を確保した3チャンバー式エアサスペンション、路面からの振動を遮断した電動パワーステアリング(EPAS)、最適な乗り心地を確保する連続可変ダンピングコントロール(CDC)、フロント420ミリ、リア380ミリの大径ブレーキなどを採用するとともに、極地での寒冷気候試験、アメリカでの高温気候試験、南アフリカでの悪路耐久試験、中東、中国、ヨーロッパでの走行試験などを実施し、完璧なグランドツアラーとしての完成度を高めました。

オプションでは、エクステリアカラー、レザー、ウッドパネル、ライフスタイルに合わせた装備などの選択肢はほぼ無限で、ベントレーの注文制作部門である「マリナー」専属の熟練職人の手に委ね、スペシャルな希望をかなえることもできるといいます。
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「Rタイプ・コンチネンタル」の豪奢なインテリア
「Rタイプ・コンチネンタル」の豪奢なインテリア

価格は2,530万円でデリバリーは2018年第3四半期を予定

マッキンレイ代表は「新型コンチネンタルGTは、ベントレーのマイルストーンとなり、こうして送り出すことを誇りに思います。高級車の市場は日本においても堅調で、ベントレーも今年度は400台をオーバーし、来年はさらに成長できそうです。また、少し若い世代や女性にも焦点を当てていきます。私は、女性が子どもを後席に乗せて青山通りを走るベントレー車の姿を見たことがありますが、それは素敵な光景でした。そして、我々を支えてくれる日本のベントレーファンには、『感謝』の言葉しかありません」と締めくくりました。

コンチネンタルGTの価格は2,530万円。デリバリーは2018年の第3四半期を予定しています。

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