ジャガーの魅力を最大限に味わえるパフォーマンスサルーン
ここで紹介するのは、2017年秋に(本国で)登場したばかりのXJR575だ。ひとことでいうと、ドイツ勢の強力なコンペティターである。

これまで存在したXJR(550馬力)の代替モデルで、このようにパワーは25馬力もアップしているのが特徴である。
LEON.jpを読んでいるひとなら、洒落者のチョイスというものに興味があるだろう。誰もが認めるブランド性も大事だけれど、自身の価値観に従った選択を重視してこそ、とおもうのだ。

実車に接したのはポルトガル。さきに紹介したXFスポーツブレークと同じタイミングで、たっぷりと試乗のチャンスをもらえたのだった。
観光都市ポルトから内陸部に入ったところに拡がる、ワインぶどう畑が拡がる山岳地が試乗コース。秋だったので色づく葉が美しかった。

ボンネットのツインルーバーや赤色のブレーキキャリパー、さらにグロスブラック塗装のホイールが、専用の「575」のプラックとともに外観上の識別点である。
内装面ではダイヤモンドステッチを座面中央部に使い、馬力を表す3ケタの数字をヘッドレストレイントに大きく刺繍しているのが目立つ。
外観を超えた真価は、乗って初めて分かる

ハンドリングはすなおで、かつ車体の反応は意外なほどシャープだ。コーナーではV8エンジンを載せたノーズがすっと内側を向き、次に最大トルク700Nmという力を活かして後輪がどんっとばかりに車体を押しだす。

高速では静かで、意外なほどのんびりと快適に乗っていられる。足回りは堅めのはずなのだけれど、しなやかに動いてくれる。

「タッチプロ」とジャガーが名づけたタッチスクリーン式のモニターによるインフォテイメントシステムも使いやすく、英国のオーディオブランド、メリディアンのサウンドは上品で清冽なかんじを受ける。

日本での価格は1887万円。納車は2018年初頭からという。人生を楽しむすべを知っているひとは、このクルマ、試してみてほしい。
全長5130ミリの堂々たる大きさ
低めの車体に大型フロントスポイラーやスリットの入ったボンネットが迫力
エレクトロニックアクティブディファレンシャルで髙出力をうまく駆動力へと変えている
静止から時速100キロまで加速するのに4.4秒とスポーツカーなみの加速性能
コネクティビティやインフォテイメントの充実ぶりは高性能仕様でも変わらない
575というシートバッジの刺繍とパーフォレーテッドレザーをキルト仕立てにしたシートが専用となる
ショートホイールベースとはいえホイールベースは3032ミリもあり後席空間は居心地がよい
グロスブラックのホイールと赤いブレーキキャリパーが目をひく
いたるところに「575」の文字が(写真はダッシュボード)
全長5130ミリの堂々たる大きさ
低めの車体に大型フロントスポイラーやスリットの入ったボンネットが迫力
エレクトロニックアクティブディファレンシャルで髙出力をうまく駆動力へと変えている
静止から時速100キロまで加速するのに4.4秒とスポーツカーなみの加速性能
コネクティビティやインフォテイメントの充実ぶりは高性能仕様でも変わらない
575というシートバッジの刺繍とパーフォレーテッドレザーをキルト仕立てにしたシートが専用となる
ショートホイールベースとはいえホイールベースは3032ミリもあり後席空間は居心地がよい
グロスブラックのホイールと赤いブレーキキャリパーが目をひく
いたるところに「575」の文字が(写真はダッシュボード)
●小川フミオ
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