• TOP
  • CARS
  • レンジローバー・ヴェラール。注目の超モダンSUVの全貌

2017.05.25

レンジローバー・ヴェラール。注目の超モダンSUVの全貌

世界で最も美しいSUVといいたいレンジローバー・ヴェラール。2017年秋以降という日本発売まで待てない!とじりじりしながら、その詳細をご紹介いたします。

CREDIT :

取材・文/小川フミオ

レンジローバー・ヴェラール
すべてのピラーをブラックにしたのはレンジローバーの伝統ともいえるデザイン手法

イヴォークとスポーツの間を埋める、第四のレンジローバー

英ランドローバーが2017年3月に発表したレンジローバー・ヴェラール。最大の特長は突起をほとんど持たないようなスムーズなボディだ。ここまで凝るのはほんとスゴい。クルマ好きならムズムズするぐらい興味をかきたてられるモデルだ。

第4のレンジローバーであるヴェラール。ラインナップにおいては、イヴォークの上、レンジローバー・スポーツの下に位置する。超がつくぐらいデザインコンシャスという点ではイヴォークにより近い存在感だ。

イヴォークもすごいけれど、金属のかたまりを磨き上げて卵型にしたようなヴェラールもまた、驚くほど大胆なスタイリングだ。薄いヘッドランプにボディの同じような曲率を与えられたフロントグリルがかたまり感を強調。ドアのオープナーですら使うとき以外は格納されて存在感を消す。
null
スイッチ類がほとんど目につかないリダクショニズムをデザインランゲージに使ったインテリア
「レンジローバー・ブランドにモダニティ(近代的)という新しい要素をもたらすモデルとなります」。そう語ったのはデザインを統括するチーフデザインオフィサーのジェリー・マクガバン氏だ。

ファッションが好きなひとは、グッチがトム・フォードを起用したり、ブルックスブラザースがトム・ブラウンのラインを作ったりしたことを思い浮かべるだろうか。すぐれたデザインはブランド力を強化する働きを持っている。

ヴェラールのデザインテーマはリダクショニズムだそう。ものごとから雑多な要素をそぎ落とし、コアにある真実を追究するという考え方と通じるテーマを採用したというのだ。
PAGE 2

細部まで貫かれた美意識が生み出すコンテンポラリーな魅力

実車をみると、なるほどなあ、と感心する。大胆なコンセプトを採用した勇気と、内装を含めてしっかりコストをかけた徹底ぶりが、未来の名車を早くも作りあげてしまったという感すらあるのだ。
null
ランドローバーの車両におなじみテレインレスポンス2オートなどオフロードの装備も満載
本国でのエンジン・ラインナップは2リッター4気筒と3リッターV型6気筒。ガソリンとディーゼルとが用意され,当面5種類という選択肢の豊富さ。こういうふうにユーザーに選ぶ幅を提供することこそ“高級”だということをわかっている。

内装もこりまくっている。ひとつは「ブレード」と開発陣が呼ぶインフォテイメントシステム「タッチプロ・デュオ」のインターフェイスだ。黒いガラスの板のような表面をもつ。

触れないと各種コントロールが現れないのも、内装にシンプルな美を追究したリダクショニズムの思想なのだろう。
null
一部車種のシートはデンマークのクヴァドラ社の高級ファブリックが張られる
いっぽうでシートもよい。「レザーと同等かそれ以上」と開発担当者が教えてくれたファブリック張りだ。家具の世界では有名なデンマークの高級テキスタイルメーカー、クヴァドラ社のものだ。ちょっとザラついた感触と、ジーンズを思わせる染めの処理も他にない個性だ

やるなら徹底的にやれ(さもないと大きく成功しない)。そんなビジネスの教えを体現するようなSUV。それが真実を意味するラテン語起源の車名を持ったヴェラールなのだ。

登録無料! 最新情報や人気記事がいち早く届く! 公式ニュースレター

人気記事のランキングや、Club LEONの最新情報などお得な情報を毎週お届けします!

登録無料! 最新情報や人気記事がいち早く届く! 公式ニュースレター

人気記事のランキングや、Club LEONの最新情報などお得な情報を毎週お届けします!

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう

Web LEONの最新ニュースをお届けします。

SPECIAL

    おすすめの記事

      SERIES:連載

      READ MORE

      買えるLEON

        レンジローバー・ヴェラール。注目の超モダンSUVの全貌 | 自動車 | LEON レオン オフィシャルWebサイト