アウトモビリ・ランボルギーニによると、2015年からは別のウラカンがハイウェイパトロールに利用されているようで、今回納車された車はボローニャのハイウェイパトロール任務に従事し、通常の警察業務だけでなく、輸血用血液や臓器の緊急搬送にも使用されるようで、交通取締のみならず、そのスピードを生かした緊急対応もその大切な役割とか。

これがウラカン・ポリツィアだ!
610HP のV10エンジンは市販モデルに同等の仕様、駆動系も市販モデルに倣い4輪駆動となっているようだ。
さらにパッセンジャー・コンパートメントには最先端のコンピュータ、記録装置、ビデオカメラ付きのタブレットを備えた車載システムとなっている模様。
これらの最先端の装備に加え、従来のパトカー装備であるガン・ホルスター、携帯用消火器、標準VHF警察無線も備えている。
取締よりも、その真価を発揮するのは医療支援や緊急対応なのだとか。
発表によると、ウラカン・ポリツィアの最も重要な任務は医療支援だそうで、そのため車のフロントのコンパートメントには移植用臓器を緊急搬送するための特殊な冷蔵システムに加えて、心肺蘇生装置であるAEDも搭載しているのだとか。

「2016年には、イタリア警察によってランボルギーニ車で多くの輸送が行われました。
2016年4月7日から9日には、国立健康研究所の国立移植センターが臓器調達ならびに移植手術を行いました。これらの腎臓移植手術はロンバルディ州とトスカーナ州の5つの病院と連携して行われ、6人の患者に提供と移植が行われました。その結果、5組の患者間で提供が可能となり、腎臓移植につながりました。
2016年7月5日と6日には、イタリア国内で2つ目の事例となる国立健康研究所の国立移植センターが臓器調達と移植手術を行いました。これらの手術はロンバルディ州とトスカーナ州の5つの病院と連携して、3組の患者間での提供と移植が行われました。
ハイウェイパトロールでは医療支援のニーズに応えるべく取り組みを続けています。2016年には、イタリア国内から462件のうち176件の支援依頼がありました。また、病人の支援は120件、臓器移植は111件、血漿/血液の輸送は74件、血清/ワクチンおよび医薬品の輸送は117件をそれぞれ行い、その他の附随業務のために40チームが雇用されました」
緊急医療へのレギュレーションが異なる日本とは単純比較はできないながらも、確かにスピードがものをいう緊急医療の最前線に、ド級のスーパーカーが採用されるのはなかなか合理的なのかも。
一度は現車を見たいけれど、できれば“お世話”にはなりたくないもの、ですな。