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2017.03.28

メルセデスAMGのドライビングアカデミー 世界中から450人が集まる氷上ドリフト三昧のツアーに参戦

誰でもドリフトが簡単にできる絶好の機会です!

ドリフト。

クルマ好きであればその楽しみ方や嗜好によらず、誰もがこのテクニックを自在に操りたいと思うものでしょう。とはいえ、タイヤを空転させながら車体をコントロールすることは、そう簡単なことでないばかりか、そもそも技術を磨くにしてもリスクが大きすぎるってもんですよね。

ましてや自己所有の高級車ともなれば、よほどのリッチであろうとも、そうやすやすとドリフトトレーニングなんてできるもんじゃありません。

ところがそんなドリフトトレーニングを安全に、かつレジャーとして体験できる機会があるんですね。
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豪快に氷上ドリフトをキメているのはシューズブランド、サントーニの社長ジュゼッペ・サントーニ(助手席)の息子のガブリオ。まだ免許取得からこの時たった2ヶ月!イタリア人の血、ですかね〜
ご存知でしょうか。じつはここ数年、各自動車メーカーは冬になるとオーナーや一般からも参加者を募って、雪上もしくは氷上でのドライビングアカデミーを開催、なかなかの人気プログラムとなっているようなんですね。

特にヨーロッパ勢は地の利を活かして、スウェーデンやフィンランドに自社のマシンとスタッフ、専属のプロフェッショナルドライバーを派遣して、世界中からゲストを招いては、冬の間ひと月以上にわたってイベントを開いています。

なかでもメルセデスAMGがスウェーデンで毎年1月中旬から3月中旬(年毎の気象条件などにより変動)の3ヶ月間に渡って開催している『メルセデスAMG ドライビングアカデミー』は、1シーズンにおよそ450名の参加者を集めるという盛況ぶりだそう。

そんなプログラムに参加する機会を得たのでレポートします。

「思い切りスライドさせられそうじゃないか!」って!?

誘ってくれたのはイタリアの友人、ジュゼッペ・サントーニ。あのシューズブランド、サントーニのCEOであり、大のカーラヴァーです。

ちなみにサントーニとAMGの関係はドライビングシューズのコラボ製作にはじまり、いまではバッグや周辺ギヤの製作など密接なもの。もちろんジュゼッペ本人がAMGのオーナーなのは言うまでもないですね。

実は昨年の冬にも同様のプログラムに誘ってくれていたのだけれど、気温の問題であえなく中止に。で、今年こそはと、あらためてのお誘いでした。
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写真は凍った湖の夕景。よく見ていただくとクルマの通ったような跡がありますよね。これらはすべて氷上に作られたコースなのです
プログラムは3日間。全日程を凍った湖の上に特設された、通称アイスサーキットで開催される。
とはいえ、フィヨルドの地形からそこかしこに点在する湖の規模はそれぞれが広大で、AMGのアイスサーキットには講習項目にあわせてバリエーションに富んだ大小5つのコースが用意されます。

コース製作はドライビングアカデミーチームによる手製で、氷上の雪をかき分けて面を整えた簡単なもの。かき分けられた雪はうまい具合にバリアとグラベルを兼ねるわけです。

「今年は雪が少なくて、バリアが低いから、思い切りスライドさせられそうじゃないか!」とジュゼッペ。

ロシアからはツアーでカップルの参加も

ところで、氷上のサーキットと聞いて、ちょっと心配になるのが氷の厚さ。会期中に気温が上がって、もしや割れたら……なんて想像しちゃいますよね。

ちなみに、氷の厚さが15cmあれば、クルマが乗っても平気だそうで、30cmなら大型トラックが、70cmもあれば大型の旅客機が着陸できるらしい!

我々が参加した日は、ロシアからのゲストが14名にドイツから4名が参加。そこにジュゼッペとその息子、アメリカ人ジャーナリストと僕の合わせて22人が参加となった。

ロシアのゲストたちはどうやらパッケージツアーで参加しているようで、男女カップルでの参加も数組いた。
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今回の参加者。前列はAMGドライビングアカデミーのスタッフたち。スタッフと言っても、インストラクターは本国のGTクラスにも参戦するれっきとしたAMGの契約プロドライバーたちですから、その腕前は推して測るべし!
基本、現地ではすべての説明が英語のため通訳も同行。前述したように、いまや世界各地からゲストが訪れるわけだから、ツアーパッケージがあって当然といえば当然か。

最近では今回のようにロシアからの参加者と、やはり中国からの参加者が増えているそうです。日本では例年はJTBがツアーパッケージをまとめているらしい。
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 到着するや否や、宿泊先兼アカデミーのベース基地でもある「AMGロッジ」のダイニングエリアでブリーフィング開始。ロシアのゲストはなんとTシャツ!
日本からフランクフルトを経由してスウェーデンのアルビッツヤウル空港に到着。ここまででおよそ18時間。さらにAMGが用意してくれたバスで1時間半ほど移動した先が今回の宿泊先であり、ベースとなるロッジ(冬の間はAMGが完全に貸しきっていて、AMGロッジと皆は呼んでいた)。

深夜便で出発したから少しは楽なはずだけど、結局ロッジに着いたのが現地時間の17時くらいだったので、なかなかの長旅感でしたね。

おいおい、いきなり氷の上かよ

到着するなりミーティング&ブリーフィングがはじまる。

え〜、20時間以上かけて到着したばかりだから、休ませてくれないんですかね〜、なんて言ってる暇もなく、矢継ぎ早に3日間のプログラム説明とクルマの挙動に関する原理の説明に。メモをとる間もありません(笑)。

20分間のブリーフィングを終えると、「5分後にロビーに集合してください」と。そうです、時間は18時前。もちろんあたりは真っ暗です。
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隊列をなして「アイスサーキット」に入ると、皆すでにドライビングモードに。指示はすべて各車に搭載された無線で伝えられる。「ESPモード(横滑り防止装置)はオフに!」との連絡が入る。
アカデミーが用意している車両は3種類。AMG A45、C63、CLS53、そしてGTを5台ずつ。都合20台のマシンに2人一組で相乗りしてプログラムをこなしていきます。

我々が乗り込んだのはまずはC63。暗かろうが、明るかろうが、やることは同じ。

エンジンをかけてシートポジションを決めたら、あとは走るだけ!
悦楽の氷上ドリフト体験リポートは次回お届けします!
(取材・文/前田陽一郎)

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