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2020.10.17

フルモデルチェンジしたランドローバー新型「DEFFNDER(ディフェンダー)」に乗ってみた!

日本仕様の先行予約モデル「ローンチエディション」が150台限定で受注開始されるも、わずか4日間で完売したランドローバー 新型「DEFFNDER(ディフェンダー)」が、ついに日本上陸。本誌11月号でもご紹介した注目のオフローダーは、乗ってみたら改めてモテるクルマだと確信しましたよ!

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取材・文/小川フミオ

オトコゴコロくすぐるクロカン4駆

▲ 全長4945ミリ、全幅1995ミリ、全高1970ミリ
全国の、いや世界的に、クルマ好きのオヤジさんの憧れは、クロカン4駆といっていいのではないでしょうか。ドイツがメルセデス・ベンツGクラスなら、英国の代表選手がランドローバー・ディフェンダーであります。フルモデルチェンジを受けた新型がついに日本上陸しました。

2020年4月より日本での受注が開始された、新型ランドローバー・ディフェンダー。英国にもジープのような本格的4駆が欲しいと1947年にローバーの技術者が開発したのが最初です。無骨ともいえるスタイルが、それゆえ、男心をくすぐるクルマです。

オイルびきのフィールドコートであるバブアーを着て乗るのがカッコいい。それこそライフスタイルカーの元祖ともいえるディフェンダーは、新しくなっても、やっぱりいい感じの無骨が残されているのですね。
▲ 写真は「アドベンチャーパック」装着車
新型のスタイルは、1990年に「ディフェンダー」を名乗りはじめたころのイメージ。ランドローバーのデザインを統括する英国人ジェリー・マクガバン氏にかつて話を聞いた時、「いいものをあえて捨てる必要はないと思ってます」と語ってくれたのが印象に残っています。

そこでヘッドランプも、丸形が基調。さらに、昔のモデルだとその隣に小さなディップライト(ポジションライト)とウィンカーを並べてました。それを彷彿させる2個のLEDライト(今回は矩形ですけどね)が並べられています。

アルパインライトなるルーフに設けられたガラス窓も継承。スペアタイヤは当時のように車内に置くわけにはいかないものの、テールゲートのところに背負ってます。古臭くみせることができるオプションは他にもあって、レトロモダンともいうべき、個性的な仕上がりです。
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▲ 操作の多くを液晶パネルで行うためすっきりしていて、いい感じの機能主義的デザイン
“これは本当はこういう意味があるんだよ”なんて、往年のディフェンダーを引き合いに出して、新型のデザインの深読みをしてあげたら、クルマ好きオヤジさんの面目躍如ではありませんか。

このクルマ、スコットランドあたりにエステートを持っているオカネモチも重要なターゲットでした。彼らを安全に目的地まで届けなくてはなりませんから、堅牢に作られています。同時に軽量化も重要と、ボディはアルミニウム製でした。軽量素材には、航空機産業が盛んだった英国の伝統が生きています。

パフォーマンスで注目しなくてはならないのは、ひとつは悪路走破性。岩がゴロゴロしている丘や渓谷を安心して走れるために、これまでも、ストロークが長く接地性を確保したサスペンションや、駆動力を途切れさせないためのディファレンシャルギアなど、必要なものがしっかり備わっていました。
▲ シート表皮のカラーは豊富で、かつスライド機能もあって便利
新型は、昨今のランドローバーをちょっとでもご存知のオヤジさんならおなじみ、電子制御された技術の数かずで“武装”しています。エマージェンシーブレーキやレーンキープもさることながら、あらゆる部分が凝っているんです。

軽量アルミニウムのモノコック構造で、ランドローバー史上最も頑丈と謳われるボディ構造なのですよ。従来はクロカン4駆の面目躍如たるラダーフレーム構造だったものの、ねじり剛性は3倍にまで上がってます。

路面状況に応じて、サスペンション、トランスミッション、トラクションなどの車両設定を自動制御する「テレインレスポンス2」も強力な武器です。6種類のモード(オンロード、草/砂利/雪、泥/轍、砂地、岩場、渡河走行)が設定されているのも心強いではありませんか。
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▲ ちょっとキュートな顔立ちは女性からも好印象を得られそうです
「110」には標準装備の自動車高調節機能は、標準高より40ミリ低くすることもできる一方、最大で標準車高プラス145ミリまで車高を上げられます。あの子がいる時は、スムーズな乗り降りのためにボタンひとつで車高を下げられます。まさに、淑女をもてなす、紳士のたしなみが披露できるのですよ。

オフロードでの走破性も高まっています。最大渡河水深は900ミリ。この時は、3Dサラウンドカメラとウェイドセンシングが水深を測ってくれるので、コース選びにも助かります。要は、守ってくれるクルマなんだなあ、と多大な安心感をおぼえるではありませんか。

オンロードでの操縦性もなかなかなのです。日本で売られるのは、221kW(300ps)の2リッター4気筒ガソリンエンジン搭載の「P300」なる高出力モデルであります。
▲ 110はグレードによってタイヤが18インチ、19インチ、20インチ
ちょっと詳しいかたなら、ディフェンダーといえばV8、というイメージをお持ちかもしれません。しかし環境とやさしく付き合っていくことこそ、最新のオフローダーに求められることです。燃費にすぐれ、かつ4気筒とは思えないほどパワフルなエンジンは、よい組み合わせと評価したいのです。

エンジンは3000rpmからモリモリと力を出します。3000rpmを超えると実用的なトルクが出るので、意外かもしれませんが、エンジン回転をすこし高めにキープして走るスタイルが向いているんですよ。

公道上でのハンドリングは、期待以上に乗用車的。ボディがゆっくりとゆさゆさと揺れることもなく、しっかりしたステアリングフィールで走っていられるのです。110に標準装備される電子制御サスペンションの面目躍如なのですね。
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▲ このカッコよさにはやられちゃいます
それがラフロードではしっかりランドローバーに期待される悪路走破性を発揮するのだからたいしたものです。路面を確実につかまえ、岩場だろうと泥濘地だろうと、しっかり登っていきます。

下りだって、ブレーキのフィールは確実だし、急勾配のところは、ヒルデセントコントロールといって、車両が自動的にブレーキをかけて降りるシステムを採用しているので、ドライバーはステアリングホイール操作に集中していられます。

普通であれば走っていて恐怖を感じるような、かなり過酷なオフロードコースでも十分楽しめます。そんな悪路を走ってみれば、自分のクルマへの信頼度が上がるので、これはお勧めですよ。
▲ シートの色を選ぶのも大事なこだわりを見せられる部分
インテリアも凝ってます。ランドローバーらしく、骨太な造型コンセプトで、全体としては、昔のランドローバーが鉄板や構造材むきだしだったのを意識したデザインです。そこに、繊細なディテールがうまく組み合わされています。

ファンシーなウッドパネルでなく、かわりにアルミニウムやウレタンが、メーター類や操作系を守っているんですね。どこかスポーツサイクルとも通じる感覚。スポーツギアが好きなオヤジさんなら、たまらないデザインでしょう。

機能主義的なデザインのダッシュボードには、「Pivi Pro」と名付けられたインフォテイメントシステムを使える大きな液晶モニターが組み込まれています。繊細な温度コントロールができるエアコン、便利なナビゲーション、高品位のハイファイ……これらはかつての無骨なディフェンダーには無縁だったものです。
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▲ ちゃんと左側通行用の右ヒンジとなっているのがうれしいテールゲート
110(ワンテン)はかつては110インチ(約2800ミリ)近いホイールベースをもっていることを意味しました(実際は109インチ)。新型「110」のホイールベースは3020ミリもあり、3列シートを選ぶことも可能です。

なにより、ゆったり動くサスペンションのおかげで、長いホイールベースとともに、長距離用のグランドツアラーとしてすぐれているのが、従来とまったく異なる点といえましょう。

私はかつて、ロンドン郊外からえんえん、スコットランドのエディンバラまでディフェンダーで走っていったことがありました。400マイルの道のりはけっこう過酷で、さらにスコットランドの丘を登ったり降りたりした時は、振動で身体がバラバラになるかと思ったほどです。夜、高原の風に吹かれながらのハイランドウイスキーが身体に浸みました。

でも新型なら、作りのいいシートと、ダイレクトな感覚のステアリングと、反応がいいシャシーと、直進安定性の良さ、すべてを備えているので、どこまででも走って行けそうです。
▲ ステアリングホイールだって専用デザインなんだから凝ってます
内外装は色や素材などオプションが豊富なので、自分が快適でいられる仕様に仕立てれば、おそらくリビングルームの感覚で移動できてしまうわけですよ。SUVだからこその楽しみといえましょう。もちろん”素”のままでも、十分個性が際立ってます。

先代のイメージを継承しつつ、乗り心地や使い勝手をモダナイズした新型ディフェンダーは、改めてモテるクルマだと確信しましたよ。
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● 小川フミオ / ライフスタイルジャーナリスト

慶應義塾大学文学部出身。自動車誌やグルメ誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。活動範囲はウェブと雑誌。手がけるのはクルマ、グルメ、デザイン、インタビューなど。いわゆる文化的なことが得意でメカには弱く電球交換がせいぜい。

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