2026.10.18
【試乗リポート】話題のレクサス新型ESを軽井沢まで走らせてみた! その実力は?
今年の6月にリポートしたレクサスの新型「ES」がいよいよ日本国内での販売を開始。日本で実際に走らせて見てどうなのか? 今回はEVとハイブリッドを交えて、早速軽井沢へのロングドライブでテストしてまいりました!
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写真/LEXUS INTERNATIONAL 編集/高橋 大(atelier vie)
ハイブリッド or バッテリーEV? その答えは……

▲ フロントマスクはレクサスの新しい顔だそうです。
レクサスの新型「ES」がいよいよ日本発売。大胆にも、ハイブリッドとバッテリーEVの2択。余裕あるサイズのセダンとしての登場だけに、クルマ遍歴を重ね、落ち着き系セダンもいいネなんて言うオヤジさんにぴったりでは。
全長5m超えになった新型ES。そのぶん室内は広くて、走りは快適。プレミアムセダンとしてよい出来であります。
インテリアは、造形的にはすっきりクリーン。いわゆる”男の仕事場”なんて雰囲気は皆無です。英語だとインバイティングなんて表現しますが、まさに、彼女を自信をもって招き入れられる空間です。
しかも、パワースイッチをオンにすると、メーターと合わせてイルミネーションの演出が起動。“走りへの高揚感を高める”とはレクサスの表現。加えて「バンブーレイヤリング」装備車では、メーカーの言葉どおり「繊細なイルミネーション演出」が楽しめますよ。

▲ 素材の質感の高さを追求したデザインで居心地よし。
後席の空間的余裕も特筆もの。350eで「Rr(リア)コンフォートパッケージ」」を選ぶと、バックレストリクライニング機構や内蔵されたエアブラダーによるマッサージのような機能が味わえるのです。
ドライバーにとって、では、どんなクルマでしょうか。ひと言でいうと、ハイブリッド(乗ったのはES350h AWD)もバッテリー駆動EV(同350e)も感心する出来の良さなんです。
なので、新型ESはレクサスのトップモデルと言ってもいいんじゃないですか、と思ったのですが、開発責任者の千足浩平チーフエンジニア(CE)によると、ちょっと違うようです。
「(トップモデルのLSと今回のESの)どっちが上とか下とかじゃなくて、役割が違うんだって考えて開発しました。そのモデルでしか得られない体験価値の提供を第一に考えました」

▲ ファストバックスタイルで躍動感を追求しつつ面の構成が美しい。
私のテストドライブは、ES350h AWDで東京から軽井沢までというものでした。ハイブリッドエンジンに、モーターを使って後輪を駆動するシステムの組合せ。これは、レクサスオーナーにはおなじみですね。
ところが、びっくりしたことに、期待以上に気持ちのよい走りなのです。あきらかにいままでとは一線を画している。アクセルペダルを踏み込んだ時のレスポンスのよい加速、フィールのよいステアリングとコントロールしやすい操縦性、それに快適な乗り心地は、たいしたものです。
高速道路では疲れ知らずだし、軽井沢インターチェンジから、長倉の軽井沢コモングラウンズまでの峠道だって、すいすい。車体のサイズ感なんて無縁の、気持ちよい走りが楽しめました。
帰路は「ES350e」に乗りました。こちらはバッテリー駆動のモーターによる前輪駆動です。その上の「ES500e」だとAWDになります。ただし350eで十分いいじゃん、と言いたくなるほど、ある種のファントゥドライブがあるのです。

▲ フロントのサイドから空気を入れてタイヤハウスの背後から吐き出して、なんてスポーティなイメージ。
乗ったのは特に「リアコンフォートパッケージ」装着の後席重視仕様だったので、快適性重視の設定だろうと思ったのですが、しかし違ってました。ワインディングロードでは、ハイブリッドモデルに劣らないドライブ感覚を味わわせてくれました。
モーターなので、ちょこっとアクセルペダルを踏み込んだだけで、一瞬の遅れも感じさせず加速するし、アクセルペダル上の足の力を緩めると、す~っと減速。右足だけで加減速ができるのが、クルマとの一体感につながっています。
サスペンションシステムはよく動いて、路面のショックを丁寧に吸収してくれるので、ドライバーが運転を楽しむ一方、後席に乗った人は、快適な気分でいられるのですよ。
もちろんと言いましょうか、静粛性も高いので、助手席の彼女もいい気分でドライブを堪能してくれるはず。
「リアコンフォートパッケージ」仕様だと、先述のとおり、後席シートには身体をリラックスさせてくれる機能もあるし、ドリンクの保温庫もあるので、彼女にとっての特等席でしょう。でもそれだと、オヤジさん、ちょっとさびしいですよね……。

▲ シルバー系だと面の表情がたいへん美しく見えて好感度大。
今後LEXUSは各商品に“DISCOVER”という言葉に続く固有のテーマを付与していく、と先ごろ発表されました。新型ESに与えられたコンセプトは「DISCOVER CONFIDENCE」だそう。
ディスカバー・コンフィデンスの明確な定義はないんですけど、コンフィデンスって、自動車のジャーナリズムの用語では、ステアリングフィールがしっかりあって、ハンドリングがよく、ドライバーが安心してとばせる時に使います。もちろん、クルマそのものへの信頼っていうのが一番でしょう。
ところで、SUV全盛の時代になんでセダン? と疑問を抱くオヤジさんもいらっしゃるかもしれません。
「セダンはエンジンルーム/モータールーム、居住空間、トランクの3つの独立した空間で構成されており、高いボディ剛性と低重心を実現する工学的な合理性を備えています」

▲ 350eに設定されている「リアコンフォートパッケージ」は広い空間とともに後席重視の仕様。
レクサスが用意したプレスリリース内で、上記の千足チーフエンジニアの言葉が紹介されています。実際に乗ればなるほど、信頼感が醸成されていくのではないでしょうか。彼女にとってもやっぱり居心地のよさが第一。そう考える心優しきオヤジさんなら、ぜひお乗りになってはいかがでしょうか。
ラインナップは「ES350h」(FWDが790万円、AWDが810万円)、前輪駆動の「ES350e」(790万円〜920万円)、そしてAWD(全輪駆動)の「ES500e」(830万円〜920万円)です。
■ Lexus ES 350e(350h FWD)
全長×全幅×全高/5140mm×1920mm×1560mm
ホイールベース/2950mm
車重/2100kg〜
パワートレイン/バッテリー駆動EV 前輪駆動(2487ccハイブリッド前輪駆動)
最高出力/167kW
最大トルク/268Nm(272Nm)
乗車定員/5名
燃費/一充電走行距離670km(25.4km/L)(WLTCモード値)
価格/790万円〜(790万円)
※( )内は350h FWDの数値
■ Lexus International

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