• TOP
  • CARS
  • 【0〜100km加速は3.6秒!?】新型ベンテイガ スピードはSUVの域を超えたとんでもないクルマでした

2025.07.14

【0〜100km加速は3.6秒!?】新型ベンテイガ スピードはSUVの域を超えたとんでもないクルマでした

先月発表されたばかりの新型ベンテイガ スピード。日本での発売はまだですが、ひと足お先にアメリカ モンタナ州にてLEON編集部員のワタクシ加藤が試乗をしてきましたので、その様子をお届けさせていただきます!

CREDIT :

文/加藤寛太(LEON)

過去一パワフルなベンテイガ

今年の6月に発表されたばかりの新型ベンテイガ スピード。
▲ 今年の6月に発表されたばかりの新型ベンテイガ スピード。
とある日、パソコンを開くと「ベントレーモーターズは、ベンテイガ史上最もパワフルでダイナミックな新型ベンテイガ スピードを発表いたしました。」という一文とともに、新型ベンテイガスピードの海外試乗会の案内が届きました。

添付されていたリリースには、「新型ベンテイガ スピードの心臓部には、新開発の4.0リッターV8ツインターボエンジンを搭載。650PSと850Nmのトルクを引き出します。この最新パワートレインにより、0〜100km/h加速をわずか3.6秒で達成し、最高速度310km/hという驚異的なスピードを実現します。」という記載が。
PAGE 2
試乗会の場所は、アメリカのモンタナ州。モンタナ州が舞台のネットフリックスの大人気ドラマ「イエローストーン」にベントレーが登場したことがきっかけで、モンタナ州での試乗会が決まったそう!
▲ 試乗会の場所は、アメリカのモンタナ州。モンタナ州が舞台のネットフリックスの大人気ドラマ「イエローストーン」にベントレーが登場したことがきっかけで、モンタナ州での試乗会が決まったそう!
このメールを読んで驚いたことが2点。ひとつ目は、諸兄も思ったであろう、驚異的なスペックです。2トンを超える巨漢にもかかわらず、フェラーリやポルシェなどのスポーツカーとも張り合えるほどの加速力と、最高速度。しかも、最大トルクは850Nmで、2250〜4500rpmの広い回転域で発生させることができるという……つまり、静止時からの圧倒的な加速力に加えて、速いスピード域でもちゃんと加速をしてくれる、とんでもないやつなんです。これ、SUVのリリースであってる!?と疑うほどのスペックですよね(笑)
PAGE 3
そして、もうひとつ驚いたことが、搭載されているエンジン。先代のW12でもなく、新型コンチネンタルGTのようなPHEVでもないということ。V8ツインターボで、先代よりもダウンサイジングされたエンジンにも関わらず、過去一パワフルのパワーユニットを生み出したとは驚きですよね。この真相を確かめるべく、アメリカ モンタナ州へと行ってきました!
アメリカでは、お店や民家、街の街頭など、至るところにアメリカ国旗が掲げられていました! 日本ではあまりない文化ですよね。
▲ アメリカでは、お店や民家、街の街頭など、至るところにアメリカ国旗が掲げられていました! 日本ではあまりない文化ですよね。
PAGE 4
▲ ランチをいただいた会場。あまりの気持ちよさに昼寝をしたい気分でした〜。
▲ ランチをいただいた会場。あまりの気持ちよさに昼寝をしたい気分でした〜。
いや〜、アメリカ最高でした。どこまでも続く大地と、カラッとした気候。日差しが気持ちよく、ついつい仕事で来ていることを忘れてしまうような最高のロケーションでした。
PAGE 5
ココンチのアイコンでもある、ダイヤモンドカットを施された4つ目のヘッドライトは健在。
▲ ココンチのアイコンでもある、ダイヤモンドカットを施された4つ目のヘッドライトは健在。
息を呑むほどの美しいスタイリング。何度も言いますが、この見た目で0〜100km加速は3秒台ですからね!
▲ 息を呑むほどの美しいスタイリング。何度も言いますが、この見た目で0〜100km加速は3秒台ですからね!
PAGE 6

横から見たデザインが圧倒的

いよいよ新型ベンテイガ スピードとご対面! 第一印象は、「迫力すごいな……」です。フロントから見たスタイリングは、四つ目のいつものそれですが、横から見たスタイリングは、迫力満点。美しく削り出されたキャラクータラインが太陽の光を反射させ、圧倒的な存在感を放っていました。

リアタイヤの周りはライオンの太ももを連想させるかのような「ホーンチライン」と呼ばれるキャラクーラインが描かれ、後輪の力強さが表現されていました。

会食の際に本国ベントレーチームからお聞きしたのですが、ベントレーはいかにキャラクターラインで車体を輝かせることができるのかを研究しながらデザインに落とし込んでいるんだとか。そのため、本社のデザイン研究所の天井には世界中の太陽光を表現できるLEDが埋め込まれているんだそう!
後輪を覆うように描かれた「ホーンチライン」が、後輪の力強さを表現しています。
▲ 後輪を覆うように描かれた「ホーンチライン」が、後輪の力強さを表現しています。
PAGE 7
ホイルの仕上げはグレーサテン、ブラック、ブラック×ブライトマシンの 3 種類から選べます。ブレーキキャリパーは、標準ブレーキやカーボンセラミックブレーキでも、全 7 色の鮮やかなアクセントカラーから選べるそう。
▲ ホイルの仕上げはグレーサテン、ブラック、ブラック×ブライトマシンの3種類から選べます。ブレーキキャリパーは、標準ブレーキやカーボンセラミックブレーキでも、全7色の鮮やかなアクセントカラーからセレクト可。
そして、サイドのスタイリングで最も印象的だったのが大きなタイヤ。23インチもの巨大なホイールに、世界最大級のCSICブレーキディスクを装備。23インチのホイールはベントレー史上初なんだとか(標準装備は22インチで、23インチの専用ホイールは、カーボンセラミックブレーキを選択した場合に装着可能)。この巨大なホイールとブレーキディスクを備えたマッチョなタイヤが、サイドのスタイリングの迫力と、高速域での安定した走りを実現しているんですね〜。
PAGE 8
最高の音色を奏でてくれるエキゾースト。
▲ 最高の音色を奏でてくれるエキゾースト。
そして、リアに周るとリアディフューザーから2本の楕円形テールパイプが。もちろんダミーではなく、人工的なチューニングがされていない本物のサウンドが広がるそう!
ナビには100キロ先右折と出るほど広大なアメリカの道路を運転しました。
▲ ナビには100キロ先右折と出るほど広大なアメリカの道路を運転しました。
PAGE 9
ナビには100キロ先右折と出るほど広大なアメリカの道路を運転しました。
色、素材の組み合わせからもセンスが溢れる一台。ラウンジにいるかのようなラグジュアリーな没入体験に浸れます。
▲ 色、素材の組み合わせからもセンスが溢れる一台。ラウンジにいるかのようなラグジュアリーな没入体験に浸れます。
PAGE 10

乗ったクルマを間違えたかと思うほどのしっとり感

と、乗る前から語りどころが満載の一台ですが、さっそく試乗。慣れない左通行のため、序盤はアクセルを踏み込まずベントレーモードでのんびり走っていました。ハイパワーなクルマに乗っていることを忘れてしまうかのような極上の乗り心地にうっとりしてしまいましたよ〜。ベントレーモードでは足回りの硬さは一切感じず、ストレスは皆無。さすがは、ヨーロッパの貴族が大陸を長距離移動(グランドツアラー)するために開発された背景があるベントレーですね。

アルカンターラとレザーを組み合わせた高級感あふれるインテリアからも、0〜100km 加速が3秒台のクルマに乗っていることは微塵も感じさせられませんでしたよ〜。これは確実にデートカーとして使えます。
100キロほどの速度から踏み込んでも強いトルクが発生し、追い抜きも楽勝です。
▲ 100キロほどの速度から踏み込んでも強いトルクが発生し、追い越しも楽勝です。
PAGE 11
しばらく巡航した後、モードをスポーツモードに変更。これがすごかったです……従来のベンテイガV8と比べて15%の剛性が強化されたシャーシにより、安定性とステアリングの応答性がすこぶるよく、巨体の車体を、体の一部のように操ることができました。

また、23インチのホイルにより、グリップ力のある力強い走りも健在でした。もちろん、リリース通りの息が止まるほどの加速力を持ち合わせており、スポーツモードでアクセルを踏み込んだ瞬間、先程までのデートカーがスーパーカーへと変貌を遂げました。
ベントレー仕様にデコレーションされたダートコースの入り口。
▲ ベントレー仕様にデコレーションされたダートコースの入り口。
PAGE 12
決して安くはないベンテイガを砂利道で走行させるという、なんともラグジュアリーな体験でした。
▲ 決して安くはないベンテイガを砂利道で走行させるという、なんともラグジュアリーな体験でした。

大人の泥んこ遊びもできます

その後、長い長いハイウエイを走り終えると、用意してもらっていたダートコース(砂利が敷かれ、アップダウンもあるコース)に到着。引き続きスポーツモードで走行をしたのですが、スポーツモードでは電子制御をしてくれるESCの介入が緩和されるため、何度かオーバーステアが発生し、軽くドリフトをしながらコースを疾走。いや〜、最高に楽しかったです。
PAGE 13
え〜、ダートコースを走り終えたクルマがこちらです。
▲ え〜、ダートコースを走り終えたクルマがこちらです。
そんなスリリングなダートコースを運転している最中に、ふと、こんなことを思いました。「ん? これ、さっきまで乗っていたクルマか!?」と。

序盤はショーファーカーのような乗り心地で、ハイウエイではサーキットを走るスーパーカーのような走り。そして今は、砂利道をドリフトしながらダカールラリーで砂漠を走るクルマのようなタフな走りを実現しているんですもん。

こんなに多面的な顔を持ったクルマって、他にありましたっけ??と、思うほどのキャラクターに惚れ惚れしてしまいました。
PAGE 14
ベントレーチームと各国のジャーナリストとのディナーの様子。
▲ ベントレーチームと各国のジャーナリストとのディナーの様子。
PAGE 15
試乗会後のディナーでは、もちろんこのクルマの話題で持ちきり。皆一様に大絶賛! していました。そこで、出国前から気になっていた、エンジンの件を本国チームにお伺いすることに。「なぜ、今回W12でもなくPHEVでもなくV8ツインターボにしたんですか?」と。答えは、「顧客からの要望が多かったから」だそう。

拍子抜けするようなシンプルな回答でしたが、一日試乗をしたワタクシ加藤はとても納得でした。バラバラと唸るV8ツインターボのエンジン音。力強いトルク。運転することの楽しさを思い出してくれるのが、ベントレーのV8ツインターボでした。

日本に入ってくるのはまだ先ですが、早くも上陸が楽しみな一台でしたよ〜! 気になる方は、ぜひ、ベントレー様に問い合わせをしてくださいまし〜。

■ Bentley Bentayga Speed

全長×全幅×全高/5144×2222×1728mm
エンジン/4.0リッター V8ツインターボ
最高出力/650PS
最大トルク/850Nm
価格/未公開

ベントレー コール
HP/https://www.bentleymotors.jp
TEL/0120-97-7797

こちらの記事もオススメです

PAGE 16

登録無料! 買えるLEONの最新ニュースとイベント情報がメールで届く! 公式メルマガ

登録無料! 買えるLEONの最新ニュースとイベント情報がメールで届く! 公式メルマガ

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう

Web LEONの最新ニュースをお届けします。

SPECIAL

    おすすめの記事

      SERIES:連載

      READ MORE

      買えるLEON

        【0〜100km加速は3.6秒!?】新型ベンテイガ スピードはSUVの域を超えたとんでもないクルマでした | 自動車 | LEON レオン オフィシャルWebサイト