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2025.05.14

【試乗リポート】メルセデス・マイバッハEQSは最強のモテSUVなのか検証!

メルセデスの頂点、マイバッハ初のEVとして話題をさらった「メルセデス・マイバッハEQS 680 SUV」。 極上のショーファーであり、ドライブカーでもある贅を極めたその全貌をジャーナリスト小川フミオが試乗リポートします。

BY :

文/小川フミオ(自動車ジャーナリスト)
CREDIT :

写真/メルセデス・ベンツ日本 編集/高橋 大(Web LEON)

マイバッハ初のEV、EQS 680 SUVの贅沢すぎる中身

メルセデス・マイバッハEQS エアスプリングも備えたエアマチックサスペンション標準装備。
▲ エアスプリングも備えたエアマチックサスペンション標準装備。
メルセデス・マイバッハといえば、贅沢さの頂点。2025年4月にドライブした「メルセデス・マイバッハEQS 680 SUV」は、こんなクルマでデートしたら最高、と思わせる仕上げをもつピュアEVであります。

パワフル、だけど静かというピュアEVの特徴が、みごとに活かされています。全長5135mmで全高1725mmという立派なサイズのボディを、3210mmものロングホイールベースをもつシャシーに載せています。

おかげで、広い。特に後席はおもてなしには最適です。3人並んで座れるベンチシートタイプではセンタートンネルが無いので真ん中にいるのも苦でないし、いっぽう2人用のシート「ファーストクラスパッケージ」は大きなセンターコンソールが備わり、ひときわ贅沢であります。
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メルセデス・マイバッハEQS 縦バーのグリル(といっても開口部は少ない)がメルセデス・マイバッハのデザインアイデンティティ。写真/小川フミオ
▲ 縦バーのグリル(といっても開口部は少ない)がメルセデス・マイバッハのデザインアイデンティティ。写真/小川フミオ
デートの時、後席に身を落ち着けて、クーラーボックス(オプション)があれば、そこからほどよく冷えたボトルとグラスを取り出し、流れゆく景色とか夜景をみながら乾杯、なんてたのしみも味わえます。

繰り返しになりますが、特に後席の静粛性はかなり高いので、フルートグラスから立ち上る泡がはじける音も聞こえそう。ブルメスターブランドの4Dサラウンドサウンドシステムで、彼女好みの音楽を流しながら、ささやくようなおとなっぽい会話術も可能。
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ショーファーは文句なし、ドライバーズカーとしては?

メルセデス・マイバッハEQS 外装色は13色が標準で、うち5色がツートーンペイント。写真/小川フミオ
▲ 外装色は13色が標準で、うち5色がツートーンペイント。写真/小川フミオ
そういえば、エスコートしての乗降時、軽くドアハンドルを引くと、あとはモーターでドアが開閉します。ワンプッシュでいきなり、という設定にしていないのは、開きはじめのところの安全確認など、操作する人の意思を重視しているからでしょう。

ただし後席のたのしみのためにショファーを雇うのもちょっとむずかしい、という方には、運転席もけっして悪い場所ではないとお伝えしておきましょう。484kWのシステム最高出力と、955Nmという大きなトルクですが、パワーの出力はよく制御されていて、クルマに振り回されることはないはずです。
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メルセデス・マイバッハEQS 助手席乗員も使えるMBUXハイパースクリーンが標準装備。
▲ 助手席乗員も使えるMBUXハイパースクリーンが標準装備。
アクセルペダルの踏み込みに対する加速性は、うまくコントロールされています。特徴的なのは、後席乗員の快適性を重視した「マイバッハモード」の設定ですが、これでも加速性に不満はないし、エコモードでも充分。もちろんスポーツモードは痛快な操縦性が味わえます。

高速ではゆったりと車体が上下動。乗員は揺さぶられているような感じとは無縁でいられます。運転していると、じつはスポーツモードが最もびしっと安定しているように感じられます。アクセルペダルに載せた右足と車体とか、加速の反応のよさを介して、一体化した感覚。よく制御できているなあと感心します。
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充電の不安も解消する独自ナビを搭載

メルセデス・マイバッハEQS ダイヤモンドキルト加工のシートはソフトで座り心地がよい。写真/小川フミオ
▲ ダイヤモンドキルト加工のシートはソフトで座り心地がよい。写真/小川フミオ
ワインディングロードを走っても、おおきな車体のクルマを運転しているような感覚はありません。ステアリングホイールを動かした方向へすっと車体が動いてくれます。少々とばしても同様。まるでスポーツカー? と思わせるほど、ステアリングとサスペンションとモータートルクがバランスよくコントロールされているのです。

リアには後輪操舵システムも組み込まれていて、介入は控えめなので、それと意識せずに、ドライバーは運転のしやすさを体感できるはずです。最小回転半径が5.1mなので、街中でもあつかいやすいでしょう。
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メルセデス・マイバッハEQS 左右シートが個別にリクライングするファーストクラスパッケージ装備仕様。写真/小川フミオ
▲ 左右シートが個別にリクライングするファーストクラスパッケージ装備仕様。写真/小川フミオ
そういえば気になるのが充電。充電ステーションを探すときには「エレクトリック・インテリジェンス・ナビゲーション」が役立ちそうです。地図データをもとに、車両の充電状況を、気温や道路の勾配などで変化するバッテリー消費量を計算し、適切な充電ステーションまでを案内してくれるというもの。

ボディ、内装、装備、ドライブトレイン、足まわりなど、あらゆる面において精緻な作り込みが、メルセデス・マイバッハEQS 680 SUVの醍醐味なのです。
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Mercedes-Maybach EQS 680 SUVギャラリー

メルセデス・マイバッハEQS 後席シートの間にクーラーボックス用のリッドが備わる。写真/小川フミオ
▲ 後席シートの間にクーラーボックス用のリッドが備わる。写真/小川フミオ
メルセデス・マイバッハEQS 好きなシャンパーニュのボトルが入れられるクーリングボックス(オプション)は取り外し可能。
▲ 好きなシャンパーニュのボトルが入れられるクーリングボックス(オプション)は取り外し可能。
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メルセデス・マイバッハEQS 短いフロントオーバーハングに対して前輪から後ろがかなり長く見える独特のスタイル。写真/小川フミオ
▲ 短いフロントオーバーハングに対して前輪から後ろがかなり長く見える独特のスタイル。写真/小川フミオ
メルセデス・マイバッハEQS 22インチ径の専用アルミニウムホイール装着。写真/小川フミオ
▲ 22インチ径の専用アルミニウムホイール装着。写真/小川フミオ

■ Mercedes-Maybach EQS 680 SUV

全長×全幅×全高/5135×2135×1725mm
ホイールベース/3210mm
車重/3050kg
電気モーター×2  全輪駆動
システム最高出力/484kW
最大トルク/955Nm
バッテリー容量/118kWh
巡航距離/640km(WLTC)
価格/2790万円

メルセデス・ベンツ日本
HP/https://www.mercedes-benz.co.jp

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小川フミオ(自動車ジャーナリスト)
クルマ雑誌、グルメ雑誌の編集長を経て、フリーランスのライフスタイルジャーナリストとして活躍中。新車の試乗記などクルマ関連を中心に、グルメ、ファッション(ときどき)、他分野のプロダクト、人物インタビューなどさまざまなジャンルの記事を、専門誌、一般誌、そしてウェブに寄稿中。

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